2019年12月13日金曜日

【書籍】2018年改訂版スフィアハンドブック

2018年改定版スフィアハンドブックは2018/11/6に公式サイトでダウンロード可能となり、無料で読むことができます。私は紙媒体で読みたいので、自宅で印刷して自分で製本することもよくあるのですが、製本版を購入しました。送料込みで30ユーロ、公開から2週間ちょっとで手元に到着しました。

日本語版は2019/10/6に公開され、こちらもダウンロードが可能となっています。

2018年改定版スフィアハンドブックの英語版原本のPDFで「rehabilitation」と言う語を検索にかけると22回、本文の中で登場しているのが分かります。その内14回がHEALTHの章で、特に外傷ケアの項目で出てきます。残りはNUTRITIONとSHELTERの章で少し言及されています。

HEALTHの章でどのような事がリハビリテーションに関して書かれているか、紹介します。

•ヘルスケアは急性期治療からリハビリテーション、終末期医療、さらには健康増進や疾病予防までを含む。
•このヘルスケアは、この本の他の章で説明した最低基準を満たすために不可欠な内容である。
•歩行補助具や補装具を患者に使用する際は、リハビリテーションサービスに相談すること。
•適切な時期にリハビリテーションを行うこと。またはリハビリテーションが行えるリファー先を確保すること。
•地図上にリハビリテーションができる施設を落とし込むこと。
•術後のリハビリテーションが行われない場合は、満足のいく機能回復は難しい。
•退院後のリハビリテーションフォローアップを行うこと。

以上のように、人道的支援全般を取り扱うスフィアハンドブックでも、このようにリハビリテーションの重要性を強く説いています。

改定前のスフィアハンドブックでもリハビリテーションの重要性についてすでに書かれていたことは、世界理学療法連盟の学術大会でのPeter Skelton氏の発表でも述べられていましたので、本当は改定前と後の比較をしたかったのですが、手元に改定前のデータがありません。手に入ればこのページを更新したいと思います。