2010年7月23日金曜日

力を抜く

 今日は仕事の後、堺で勉強会がありました。実技練習です。力を抜いて関節を触る、という事の難しさを改めて思い知らされました。力が入っているのと、抜けているのとでは、触られる側の人の感覚が全く違うようです。同じように触っているつもりでも、全く違う感触なので、触られた瞬間、上手いor下手が分かる。もっともっと練習しないといけないと身を引き締められた勉強会でした。
 そもそも、仙腸関節上部離開の際に、「腸骨稜の頂点に母指MP関節を合わせる」というのは、母指のMPを腸骨稜topに密着させるものだと、ずっと間違って理解していました。「分かっているつもり」がもたらす問題についてはAKA医学会PT・OT会の学会長講演でY先生がお話されました。Y先生の話の中に「100-1=0」というお話もありましたが、博田先生を見ていたり教えてもらったりするとその事を痛感せずにはいられません。「それで次のstepに行ってみたらいい。できないから。」触った瞬間から減点ですから、その先は0しかありません。これが技術の難しさであり、臨床の厳しさであると思います。
 そう言えば、1年目のまだ何も知らない時の方が、恐れをしらずにいろいろ質問していたような気がします。今考えれば恐れ多いことです。それは博田先生のすごさを知ったからです。が、これはY先生のおっしゃる「畏敬の念」と少し違う要素が入っているかもしれません。単に臆病になっている部分もあるのかも・・・。忍耐強く、継続してやっていくしかありません。力を抜いて、次のstepに進めるよう、よく考えて練習しようと思います。

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