2010年9月4日土曜日

長崎大学大学院 国際健康開発研究科

 今日は、JR灘駅から徒歩12分のJICA兵庫に行ってきました。これまで、JICA地球ひろば、JICA東京、JICA大阪に行ったことがあるので、JICAの施設はこれで4施設目です。で、思うのは、どの施設も非常にキレイで、デザインもモダンだ、という事です。いかにも、たくさんお金が使われていそうな印象を受けます。いろいろ叩かれているからでしょうか、「省エネのため、ご自身のハンカチで手を拭いてください」とトイレの手を乾かす機械の前に張り紙をしていたり、「便座のふたを閉めることで○○%エネルギーが削減されます。使用後を閉めて下さい」とウォシュレットに書かれていたりします。笑
 JICA兵庫に行ってきた理由は、今日ここで、長崎大学大学院の国際健康開発研究科の進学説明会があったからです。この研究科を開設するとき、文部科学省とのやり取りの中で、「これは日本でオンリーワンの大学院だね」と言われたそうです。たった1学年10人の研究科だけども、長崎大学の目玉として運営しているそうです。その理由の一つに、長崎大学の各学部・研究科から経験豊富な教授陣を集めて、さまざまな方面から教育を行っている、という事が挙げられていました。大学という縦割り構造の組織とは違う構造になっています。この構造は「公衆衛生学」という非常に守備範囲の広い学問を教えるためには必要不可欠な構造だと思います。
 その公衆衛生学ですが、(一般的な定義は省略するとして、)「医学では治せない病気をなくすことができる」と冒頭に研究科長がおっしゃっており感動しました。その例としてコレラの話を聞きました。昔、原因不明の下痢が大流行した際、患者の行動調査を行った結果、ある特定の井戸の水を飲んでいることが分かり、その井戸を封鎖することで患者をなくすことができた、とのことです。そしてその井戸から病原菌が特定され、治療法が分かった、というのです。研究科長は続いてこのような事をおっしゃられました。「こういう題材が途上国にはいっぱいある!」
 日本でこのような公衆衛生学を学べる大学院は長崎大学だけだ、とのことです。しかし海外では前述のこともあり昔から公衆衛生学の重要性は認められており、たくさん大学院があります。ただ、日本が公衆衛生学に関して実績がないか、というとそうではなく、母子手帳や寄生虫対策など、日本が自慢できる公衆衛生に関する活動もたくさんあるそうです。
 なんだかこの研究科で勉強したくなってきました。が、もう少し、自分のキャリアプランについては熟考する時間が必要です。慌てず、冷静な目で物事を判断していこうと思います。

2 件のコメント:

  1. JICA兵庫も綺麗だね。ここには2回行った。1度目はケニア研修の報告会、2回目は、JICA高校生エッセイコンテストで生徒が佳作をとった時の表彰式だった。うーむ、JICAの施設訪問箇所では、完全に同じ。並ばれた!(笑)

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  2. katabira no tsujiさん
    大阪に住んでいたら、他のJICA施設に行くことはまずなさそうですね。でも、僕は来年、JOCVの訓練所になっている長野県のJICA駒ヶ根へ行ってきますので、先生を追い越します!笑

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