医学には、1:治療医学、2:予防医学、3:リハビリテーション医学があります。将来の目標をここに書いてみようと思うのですが、その前に、この3種類の医学について書きます。
1:治療医学
治療医学とは、病気を治療するために系統立てられた医学であり、大きく分けると内科学(薬を使って病気を治す)、外科学(手術によって病気を治す)、物理医学(物理的エネルギーを使って病気を治す)の3つに分類できます。今は、内科は循環器内科や神経内科など、外科は呼吸器外科や消化器外科など、細分化されております。
2:予防医学
予防医学とは、病気になる前から、病気にならないように対策を講じるために用いられる医学の一分野です。労働環境や衛生などの公衆衛生学の分野や、食生活や文化などの社会学の分野、性教育などの教育学の分野など、いろいろな学問がここに応用されます。
3:リハビリテーション医学
病気や、病気による障害のために、社会参加や家庭復帰が制限される状態を、別の代替手段で解決しようとしたり、職場環境や家庭環境を改善させたり、障害者が暮らしやすいルール作りをしたりするために、医学的な考慮をする分野です。
そして、それぞれの医学に携わる人々の例として、次のような職種があります。(括弧内はごく一部に限られた活動を行う職種)
1:治療医学
医師、看護師、(薬剤師、臨床工学技士、理学療法士、作業療法士など)
2:予防医学
医師、保健師、(理学療法士、栄養士、教師など)
3:リハビリテーション医学
医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚師、(ソーシャルワーカー、政治家など)
私は1の中でも物理医学、そして3を行ってきました。そして、今後、進学して看護師・保健師の勉強をしようと考えています。今まで専門外だった予防医学や、医師の補助として治療医学にもう少し携わりたいからです。
なぜ、予防医学なのか、と言うと、例えば、安全な飲み水が手に入らず、下痢で死亡したりする地域があると知り、病気を治すだけでは解決できない問題が存在するという事。障害を治療したり障害者を社会復帰させることだけでなく、障害の原因である病気を減らす必要性もあると感じる事が理由です。
これは遠回りをしているようにも見えます。3つの医学、すべてやりたいなら医者になれば良かったのです。それを理学療法士、看護師、保健師と3つの資格をバラバラに取るのは奇妙に見えるかもしれません。しかし、理学療法士として働いてきたからこそ見える医者とは違った視点や、看護師・保健師の勉強をする中で得られるもの、というのはこの経路をたどった人にしか持ち合わせることができないのではないかと思います。
少し、専門外の人には読みにくい内容になってしまいましたが、派遣約1か月前、いい機会なので書いてみました。
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