2014年6月25日水曜日

WHO神戸センター(WKC)フォーラム

先日(2014.6.24.)にWHO神戸センター(以下、WKC)で「高齢者のためのイノベーション ~加齢に伴う虚弱や障害に対処するために~」というフォーラムに参加してきました。WKCフォーラムは年3回、様々なテーマで開催されており、今回、私は初めて参加しました。学生や医療職、WHO関係者、一般市民など、幅広い参加者がいました。
 講演内容は福祉用具、とりわけ義肢装具に関する、サービスシステムの構築や切断者のリハビリテーション、義肢装具士資格の歴史、義肢装具士教育の今後の課題についてでした。当ブログの趣旨とは異なりますので、講演内容の詳細はここでは報告いたしません。
 講演者の一人、WHO本部からのテクニカルオフィサーChapal Khasnabis氏の話が聞ける、ということが今回の私の参加の理由でした。Mr. Khasnabisは6月18~21日に横浜で行われた第16回世界作業療法士連盟大会でのワークショップや、6月25~27日に兵庫で行われる国際義肢装具教育者会議にも出席するなど、多忙な方です。
 時間も短く、また内容も義肢装具の話がメインだったので、もっともっといろいろな話を聞きたいな、と思いました。というのも、Mr. KhasnabisはWHOで地域に根ざしたリハビリテーション(CBR)の普及やそのガイドラインの作成、地域に根ざした包括的な開発(CBID)という新たな概念の構築に尽力された方なのです。
私自身、CBRやCBIDについて知識も経験もほとんどありません。これに関して学ぶことができたらいいなぁ、と思って参加しました。ほとんど話はなかったのですが、その中からも学んだのは「CBRの目的がCBID」という事です。専門職が主導で地域づくりしても失敗する、地域にリーダーを見つけてそのリーダーを中心に地域づくりをすることが大切だという話がありました。しかし、このような話はCBR・CBIDのほんの入り口にすぎません。自分でもっと勉強しつつ、また学ぶ機会を探していこうと思います。