2017年4月23日日曜日

災害医学とリハビリテーション(DM&R)

物理医学におけるリハビリテーションは、私たちが日々臨床で行っている理学療法・作業療法という形で発展してきましたので、「物理医学とリハビリテーション(Physical Medicine and Rehabilitation, PM&R)」科という長い名前の診療科がアメリカにはあります。日本で言うリハビリテーション科は正しくはPM&R科なのですが、日本には物理医学がきちんと入ってこなかったのでPM&Rという言葉は馴染まなかったようです。

 今、WHOもマニュアルを作っていろいろ動きがあるホットな分野に、「災害医学におけるリハビリテーション」があります。世界中で様々な災害が起こり、各国の支援チームが緊急援助を行っています。発災初期からのリハビリテーションにまで対応できるチームの発足が必要と認識されてきており、WHOが緊急医療チームの認証制度を作っています。日本のJDRはリハビリテーションにまで対応できるチームとして認証されており、災害におけるノウハウの整理や研究が必要だと今後は思います。

(参考)・JDR(国際緊急援助隊)医療チーム 導入研修

 災害医学におけるリハビリテーションが発展し、ノウハウが蓄積されてくれば立派なリハビリテーションの一分野となると思います。その時は、私としてはリハビリテーションの歴史の流れに乗って「災害医学とリハビリテーション(Disaster Medicine and Rehabilitation, DM&R)」と名乗って欲しいな、と思っています。

 このDM&Rの発展のために研究会を立ち上げました。今後、様々な活動を行えるようにしていきたいと考えています。JDRやJRAT、災害医学に興味があるPT・OTなら登録して頂けます。登録希望の方は下記の登録フォームからお願いいたします。(停止中)

(参考)・災害医学とリハビリテーション研究会 新規登録フォーム

 様々な活動と書きましたが、実際はまだまだ模索段階です。現在はメーリングリストを利用した情報共有や意見交換が中心です。今後は、勉強会を行ったり、WHOのマニュアルを翻訳したり、メンバーの皆で記事を書き合ってウェブサイトを立ち上げたり、などを考えています。仲間が増えることを心から願っています。

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