2018年7月20日金曜日

JDR(国際緊急援助隊)医療チーム 中級研修 2

7/16(海の日)、JICA市ヶ谷で国際緊急援助隊(JDR)医療チームの中級研修がありました。この中級研修は、私がJDR医療チームに登録されてから2回目の参加になります。(1回目の中級研修に関する記事はこちら)
 
前回はちょうど1年前で、その時はまだタイプ2として認証されて間もなく、「これから」と言う感じでした。しかし、今回はかなり具体的な話もあり、さらに今後もブラッシュアップしていきそうで、そのエネルギーに圧倒されてきました。
 
以下、中級研修を受けての私見を述べます。中級研修の内容とは異なりますのでご了承ください。
 
私は理学療法士ですので、登録は医療調整員となりますが、タイプ2となりリハビリテーション機能が必須となったため、理学療法士としての働きも求められます。WHOが発行したEMTにおけるリハビリテーション能力に関する冊子を翻訳しているのですが、その中で携行資材について書いている章があります。そこには、
 
・車椅子
・松葉杖
・歩行器
・除圧用マットレス
・短下肢装具
・頸椎カラー
・ギプス
・ギプスカッター
・ギプススプレッダー
・スリング
・切断端用弾性包帯
 
が最低ラインのリストに挙がっています。しかし、タイプ2になったからと言っても、リハビリテーション施設を作るわけではないので、歩行器や装具は要るでしょうか。また頸椎カラーやギプス関連の資材はリハビリテーションとは別ですし、そう考えて関係ないものを削っていくと、車椅子と松葉杖しか残らないような気がします。
 
車椅子と松葉杖は、これらがなければ帰宅困難な患者に、理学療法士が使用方法を指導して貸し出すといいのだと思いますが、貸出制度の難しい所は、「貸したら返ってこない」という事です。WHOは「きちんと返却されるようにルールを決めて、不要になれば必要な人に渡るようにしなさい」と述べていますが言うは易しです。JDRとしてどうしていくのか、今後検討していくそうです。
 
タイプ2で入院機能(病棟機能)を有することになりましたが、入院と言っても転院を前提とした短期入院です。じっくりリハビリテーション、という訳にはいきません。
 
実は私はタイプ2になり患者はある程度の期間入院しているものだと思っていました。だからタイプ1よりもじっくりリハビリテーションできると思っていました。これは私の認識違いで、理学療法士としてすべきことを改めて考えなおさないといけません。
 
退院時や転院時のリハビリテーションサマリーが大切になってくるかもしれません。最低でも英語である程度書けるようになっておこうと思います。
 
また、やはり医療調整員としての役割やロジスティック班としての役割をきちんと果たせるようにならないといけないと感じました。「タイプ2になったんだからリハビリテーション!」ではなく、そもそもリハビリテーションはすでに自分の専門として仕事しているんですから、それ以外の所のスキルアップが必要だと痛感しました。
 
そういう意味で、今後、いろいろ勉強していく動機付けができました。また紹介できたらと思います。

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