2010年6月19日土曜日

教えることは、2度学ぶこと

Teaching is learning twice over.

 フランスの思想家、ジョセフ・ジュベールの言葉だそうです。今朝、テレビをつけるとNHKでこの言葉が紹介されていました。とてもいい言葉だと思います。
 何かを人に教えるには、かなりの準備が必要です。その準備が1回目のlearningだと思います。以前、地域の患者さんを集めて講演をさせていただいた事があります。「関節リウマチのリハビリテーション」という題材でしたが、準備に非常に苦労した記憶があります。何かを人に伝えるには、準備に何倍も何十倍もの時間を費やすことになります。
 2回目のlearningは、教えた相手からのfeedbackから学ぶ部分だと思います。教えた相手へ、伝えたかった内容が伝わったかどうか、相手に聞いたり、表情から読み取ったりします。「ここがよく分からなかった」と言ってくれれば、そこを修正できます。言ってもらえない場合でも、相手の表情や反応から汲み取ることができますが、その際は全体を見直さなければなりません。こうすることから、再び学ぶのだと思います。
 ただ、1回目と2回目の学びが何を指すのかは、他の考え方があると思います。今朝の番組でも、少し違った解釈をしていました。ジョセフ・ジュベール氏がどういう意味で言ったのかは、分かりませんが、確実に言えることは、教えることから、たくさん学ぶことができる、という事です。逆に、たくさん学んでいる人からは、教わることが非常に多い、という事かもしれません。私も、たくさん学んで、たくさん伝えて、そしてまたたくさん学んで、このサイクルを一生続けていきたいです。

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