青年海外協力隊(2011年~2013年、ドミニカ共和国)、国際緊急援助隊(2019年4月、モザンビーク)で理学療法士として活動しました。 一理学療法士が世界を舞台にできることとは何か?備えておく知識・技術は何か?青年海外協力隊のその後、緊急医療援助などを堅苦しく綴っています。 このブログを通して、同じ志を持つ人々、この道に進もうと考えている人々などと情報交換できればと考えています。よろしくお願いします。 また、世界理学療法連盟から配信されるニュースの翻訳も、当ブログで取り上げています。是非、ごらん下さい。
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2010年7月1日木曜日
ボランティアについて
JOCVの応募用紙には、次のような質問に回答する欄があります。
(1)ボランティア活動に参加する動機、抱負について記述してください。
私は次のように書きました。
「理学療法士として3年以上、大学病院にて最先端医療を受ける患者を担当してきた。しかし我々は、患者がどのような治療を受けていようが、できることは自分の腕一本で障害を治療することであると確認することができた。理学療法士が使用する技術は、開発途上国の設備が不十分な病院であっても、ベッド1台あれば提供することができ、その技術を現地の人に習得してもらい、さらに後進の育成に繋がっていけるよう技術支援・教育支援をしたいと考えた。」
理学療法士の技術は、物に頼らない部分の割合が非常に大きいです。9割は自分の手で治します。残りの1割は物理療法や、動作訓練のための歩行補助具などです。医学は日々発展し、以前は治療できなかった病気が最先端技術で治せるようになってきています。しかし、その最先端技術のほとんどは、高価な医療機器や、数少ない特殊機器によるものであり、万人が受けることができる医療ではありません。それに対して、理学療法の技術は、先進国であれ、開発途上国であれ、技術を習得した者さえいれば万人に提供可能な技術です。唯一必要なものを挙げるとしたらベッドですが、これは現地で作製可能なものですから、なければ工具を持って作ろうと思います。
(2)ご自身が考えるボランティア活動の意義、目的を記述してください。
「自分が持つ知識や技術は、自分一人で使用していては、その恩恵を受ける人は非常に少なすぎる。日本では理学療法教育が系統立てられて実施されているが、そうでない国では、我々が、昔他国から教育を受けていたように、教育に協力すべきであると考える。ボランティアとしてではあるが、あくまでもプロとして派遣される国の問題点を把握し、協力・支援できるよう尽力したい。また、そうすることで自国の教育方法・技術指導方法を見直し、自国へフィードバックするきっかけになれば良いと考える。」
日本で理学療法士の養成が始まった初期の頃、養成校の教員は海外から来ていました。学生は英語で授業を受けていたそうです。海外から援助を受けて、日本の理学療法は発展していきました。今度は日本が、その恩を今必要としている国に還元するべきだと考えます。『Pay It Forward』という映画がありましたが、これこそ恩をpay forwardする、ということだと思います。また、日本でただ臨床だけしているならば、一人のPTが関わる患者さんの数は非常に限られてきますが、技術を10人、20人、に伝え、彼らがまた10人、20人、と伝えていくことでさらに恩恵を受ける患者さんが増えていくと思います。こうして、恩恵を次の人にpay forwardしていく形こそが理想のボランティアかと考えています。しかし映画『Pay It Forward』は、そう上手くはいかない、と現実と理想のギャップを描いた映画になっています。このギャップを狭める工夫こそが国際協力の楽しさ・やりがいなのかもしれません。
試験会場の広尾の”地球ひろば”を偵察してきましたよ。新幹線で品川まで行って、山手線乗り換え。4駅先の恵比寿まで、東京区内でそのまま行ける。恵比寿からは東京メトロで広尾まで1駅。160円。あっ!JICA東京から送迎バスか!帰りは、その逆なら有用な情報かも。恵比寿で新幹線の切符買わねば損やで。(笑)
返信削除katabira no tsujiさん
返信削除今日、実は僕も16時過ぎ、地球ひろばを偵察してきました。ニアミスです。新幹線、品川でいいんですか(驚)東京駅まで行きは買ってしまいました…。帰りはまだ買ってないので損しないように気をつけます。
貴重な情報ありがとうございます!