2010年7月9日金曜日

理学療法士が世界中どこでも活躍できるだろうと考える理由

 理学療法の特徴から考えて、理学療法士はもっと世界中、いたるところで活躍できる能力を持っていると思います。その理由には2つあります。このブログの所々に書いてありますが、まとめてみようと思います。
 1つ目は、理学療法士は、患者さんを自分の腕一本で治療することができる技術職である、という事です。特殊な機器や装置は必要ありません。ですので、ほとんど場所を選びません。開発途上国であろうが小さな山奥の村だろうが、理学療法士は治療を提供できます。これは、他の保健医療系の職種には類を見ない特徴ではないかと考えます。しかし、物理療法や、義肢装具が必要な患者さんにはどうするか、と言われると、それは機器等に頼らなければいけませんが、理学療法に占めるその割合というのは数%程度かと思います。
 2つ目は、理学療法士が設定するゴールが患者さんの職業復帰・社会復帰である、という点です。障害を負った人々が、理学療法により社会復帰が可能となると、その人の暮らす国の経済発展に微力ながらも貢献できるのではないかと考えます。また、その人の家庭が経済的な危機に瀕するリスクを減らすことができる可能性もあります。このような職業は、世界中、どこにいっても必要とされる職業だと思います。
 1つ目の特徴に対しては、技術力が要求されます。日々の鍛錬が必要です。
 2つ目の特徴に対しては、活動する国の文化や歴史、社会情勢、社会福祉サービス、等の知識が必要です。現地での情報収集が鍵となります。
 以上のように、理学療法士は世界で活躍できる能力を持っているはず。しかし、JOCV経験者で継続して国際協力をしている人はJOCV経験者の方に聞いてもいないようです。『国際協力師になるために』の著者、山本敏晴先生とお話した時も、理学療法士で国際協力をしている人を聞いたことがない、とのことでした。私は、国際協力という選択枝が理学療法士にはある、という事を広く日本の理学療法士に知ってもらう活動も、自分が国際協力に携わることができたらやっていかなければならない仕事か、とも考えます。そのために自分でまずは道を作ることが重要だと思いますので、頑張っていきたいと思います。

3 件のコメント:

  1. はじめまして。
    臨床に出て1年目の理学療法士です。

    私も理学療法士として国際協力をしていきたいと考えています。
    そのため、まずは再来年に青年海外協力隊に参加しようと考えています。
    しかし、その後の進路については考えてもなかなか明確にならず漠然としています。

    Mizuyaさんのブログははじめて読ませていただきましたので、他の記事も読み参考にさせていただきたいと思います。

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    1. はじめまして。コメントありがとうございます。青年海外協力隊ぜひチャレンジしてください。帰国後の進路はいろいろあり、どれだけ考えても答えが出ないこともありますし、派遣中に考えが変わることもあります。いろいろな人の意見を聞いて、選択肢をたくさん持っているのがいいと思います。http://reharepo.com/も参考になると思います。なにか聞きたいことがあれば遠慮なくコメント下さいね。

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    2. 選択肢を増やすためにも、そちらのサイトも参考にさせていただきたいと思います。
      ありがとうございます。

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