2010年12月4日土曜日

国際協力の現場で女性が多く活躍している理由

 国際協力に携わる人材の多くが女性であることに、いろいろ人との繋がりを増やしていくと思ってきます。国際協力をしている男性も、女性自身も「男より女の方がタフだ」、「女性の方が交渉が上手い」などと言います。中村哲さんが「あなたの原動力は何ですか?」と質問されたとき、「男気なんだなぁ」と言っていましたが、その後、「女性の方が現場では多いんだけど」とおっしゃっていました。
 前回紹介した本の中でも女性が多く海外で活躍している事について取り上げられていました。その中で「男性は国際協力の仕事を辞めても日本で仕事がある。しかし、女性は日本に帰っても仕事がないので辞められない」という話がありました。事実、2010年、政府が発行した『男女共同参画白書』では、高校以上の教育を受けた女性の就労率は、経済開発協力機構(OECD)の加盟国30カ国中、29位となっています。つまり、学歴があっても日本という社会でそれを生かす場がない、ということです。(ちなみに、日本は66.1%、トップのノルウェーは88.8%、最下位の韓国は61.2%です)
 よって、能力のある女性は海外へ出て行ってしまうのでしょう。しかし、こういう社会的な事情だけでなく、実際に女性の方がタフで度胸があることは否めないと思います。海外で、とりわけ途上国で活躍する素質を、男性よりも兼ね備えていると感じます。男は、妙に保守的で、変化に臆病です。坂本竜馬のような革命を起こそうとする人物はほとんどいません。私もそうなのかも知れません。殻を破らなければ!

2 件のコメント:

  1. 女性のほうが国際協力の現場では頑張っているなあと感じること、よくあるよねえ。たしかに、いろいろな要素があると思うけど、私にもよくわからない。早川千晶さんなんか、不思議な人だしねえ。熱血と言う感じでもなく、ふわふわしてるわけでもなく、自然体。そういう人とアフリカでたくさん会ったなあ。リリ~君も自然体だから、その方がいいのかもしれないよ。

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  2. katabira no tsujiさん
    人見知りしてしまう性質が私にはあるので、損しているなぁと感じるときが時折あるんです。でも、なるほど「自然体」。何事も長く続ける秘訣なのかもしれませんね!継続することは信頼へと繋がっていくと思いますし、男の悪い癖「格好をつける」をなくさないとダメですね。

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