2015年12月27日日曜日

青年海外協力隊に参加する人ってどんな人なのか

青年海外協力隊として2年間、発展途上国で活動し、帰国すると周りの人からは、「大変だったでしょう」や「すごいねー2年も」や「途上国で暮らすなんて普通じゃできないよね」など、なんだか人にはできない事をやってきた特別な人扱いされることが多いです。しかし、果たして青年海外協力隊というのは、それほど特別なものなのでしょうか。
 青年海外協力隊の応募要件には、大雑把に言うと「20歳から39歳の普通の健康な意欲のある日本人」※としかありません。つまり特殊な能力を持っている必要はありません。

※詳しくはJICAのウェブサイトで確認して頂きたいのですが、「普通の」というのは服役中・裁判中ではないと言う事や、暴力団員ではない、などと言うことです。「健康な」というのは、2年間の活動に支障がない健康状態かどうか、という事です。「意欲のある」というのは当たり前ですね。

 募集されている職種は120種以上あり、普通は、自分にでもできる要請が一つくらいあるはずです。看護師や理学療法士などの国家資格を持っている人は、もちろんその資格を活かすことができます。実際は、資格などを持たずに参加している人が多く、そのような人は、派遣前に事前研修を受けて、必要な知識を得ることになります。
 誰でも普通の人なら参加できる青年海外協力隊ですが、やはり「青年海外協力隊に行こう」と思い至るには、人それぞれきっかけや思想などがあり、普通じゃない人がいるのも確かです。普通じゃない、というのは変人・奇人という意味ではなく、普通の人より目的意識が非常に高い人、途上国に対する特別な思いや志がある人、かなり優秀な人などです。そのような人の集団に囲まれて合宿形式で行われる派遣前訓練は、非常に刺激的で、そういう人たちと触れ合うことだけでも、人として大きく成長できると思います。
 つまり、青年海外協力隊に参加することで、普通の人も、普通の人が一生経験できないような貴重な経験をわずか2年ちょっとで経験できるのです。参加する前は普通の人も、参加後は普通じゃない人だと思います。そして多くの青年海外協力隊経験者は、教育の道に進んでいく、というのが私の個人的な印象です。教えることが好きだったり、人のためになりたい、という気質があるのだと思います。
 私も例に漏れず、教育に今、興味を持っていますが、さて、これからどうなることやら。

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