2020年7月12日日曜日

国際リハビリテーション研究会セミナー2020(オンライン)

三年前に「国際リハビリテーション研究会」というものが発足しました。発足の際のキックオフミーティングに参加したときの記事にある通り、国際協力におけるリハビリテーションに主眼を置いた会です。年1回のセミナーや、年1回の学術集会などを行っていますが、今年はオンライン開催となり、初めてセミナーに参加しました。申し込み時に「会員」と書いて申し込んだのですが、実は会員ではなかったことを、事務局からのメールで知り、今更ながら会員になりました。

今年のセミナーは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の影響で日本に一時退避中の青年海外協力隊(JOCV)3名の活動報告でした。JOCVの話を聞くのは本当に久しぶりでした。私は9年前に派遣されたJOCVですが、参加者の中にはもっと前の方もいらっしゃいました。コメントにもありましたが、今も昔も変わらない、途上国特有の問題点が、今のJOCVにも悩みの種となっているようでした。例えば、

 カウンターパートと協働できない
 現地語が理解できない
 同僚が働かない
 学生が治療
 仕事中、電話やおしゃべりでいなくなる
 謎の治療法
 物がない、電気がない、お金がない
   など。

何も変わってない、と言うよりは、このような状況のところへJOCVを送っているのだと思うので、嘆く必要はないと思います。良くなっているところは支援が終了し自立していっているのだと思います(願います)。

このような環境下に派遣されたJOCVが、カウンターパートと共に、多くの人とコミュニケーションを取りながら、解決策を考え、課題達成に向けて取り組むことに意味があり、JOCV自身が成長することに繋がることが大切です。

今回のセミナーは、現役JOCVの貴重な話を聞く機会ではありましたが、セミナーと言うよりは活動報告会でした。参加者の中にはこれからJOCVを目指すという方もいらっしゃったかもしれません。そのような方には非常にいい時間だったでしょう。私自身はまたJOCVに行きたくなりました。2回目の自分ならこうしたい、というのがあります。現実的には2回目はなかなか難しいのですが…。

セミナー後に総会がありました。適正技術の事例収集や、リハビリテーションの国際事例の収集、スタディーツアーの企画、勉強会の開催、ウェブ講座の作成などの事業計画があるようです。会員になったので、今後の事業の発展に期待したいと思います。

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