2010年9月21日火曜日

第32回AKA医学会学術集会

 先日、東京で行われた「第32回AKA医学会学術集会」に行ってきました。基本的には医師の学会ですが、PT・OTも参加できます。同級生のPTが2人来ていましたので、現地で落ち合い、K君と一緒に行動していました。K君はパネルディスカッションの中で登場する予定でしたが残念ながら登場せずでした。
 日本で開発された唯一の技術であるAKA博田法は、会員医師やPTにより海外にも発信されています。水泳の北島康介選手や、KONISHIKI元力士など有名人も多数、AKA博田法を受けられ、その効果を実体験されています。そんな報告も詳しく聞けて、非常に興味深かったです。
 「日本の技術を学びたい」と言われるとAKA博田法しかありませんし、「きちんと理学療法を学びたい」と言われると博田先生からの教えをできるだけ忠実に伝えることしかありません。「日本の理学療法」と言われると、伝えられる価値のあるものではありませんので困りますが・・・。「日本の理学療法」は、日本の医療制度により何とか成り立っている、と言えるのではないでしょうか?DPCに理学療法が含まれると、「理学療法なんて要らない」と患者からも社会からも言われるようになるのではないか、と危惧しているPTが多いことからも、そう感じます。
 そんなAKA博田法ですが、技術習得に終着点はありません。博田先生自身が「私は完璧だとは思っていません。完全に患者を治せたことがないからです。まだまだ分からないことはたくさんあります。」とおっしゃっておられました。その博田先生の技術の10年以上前の姿が、現在のインストラクターだ、といわれます。私の技術なんて、誰にも相手にされないレベルです。ただ、幸い、下手なりにも効果が一時的に出ることがあります。関節反射が起こると、一時的に可動域が良くなったように見えるのです。「変化が起こる」ということだけでも伝えれたら十分でしょうか・・・。
 「AKA博田法の全体像と未来の共有」というテーマでしたが、私が感じた「AKA博田法の未来」に必要な事は、会員の技術向上、学術的発信、世界標準化、を行い続ける会員の努力です。どれも私の目標でもあります。

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