この度、東日本で起きている大地震で被害に遭われた方々には、心よりお見舞い、ご冥福をお祈りいたします。1日も早い復興を目指すべく、私たち国民ができることを、みなが真剣に考えなければならない時だと思います。
2011年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とした巨大地震が発生し、現在も余震や二次災害などで被害は広がっています。地震発生時、私は仕事中で、患者さんと一緒に歩いていました。「地震だ」という声が聞こえましたが、歩いている最中で揺れには最初は気づきませんでした。揺れよりも先に、天井や壁などから「ミシミシ」と軋む音に気がつきました。隠れるところがなかったので、近くにあったクリップボードA3サイズを患者さんの頭の上に乗せましたが、事なきを得ました。
地震後、時間とともに被害状況が明らかになってきて、その被害規模の大きさに日々驚かされています。入院中の患者さんは、地震のニュースしか流れないテレビを毎日、ずっと見ており、精神面で不調をきたしている方もいます。被災していない方が、被災者に対して何かしなければという責任感、しかし何もできないという無力感で板ばさみになり、それに追い討ちをかけるように被害の状況が繰り返しテレビで流れている今。気分が落ち着かない、胸がドキドキして治まらない、地震の恐怖が頭から離れない、そのようにお感じの方はテレビを一度消しましょう。
災害発生初期には、病院は外傷患者でいっぱいになります。外科系の医師、看護師が大忙しとなります。また、メンタル面でのサポートも初期から必要になります。精神科医師や心理士、臨床心理士、また場合によっては牧師さんやお坊さんも活躍します。避難所や仮設テントなどで生活する人に対しては、生活するために必要な設備にアクセスできるかが重要です。例えばトイレに誰でも行くことができるか、という問題があります。仮設トイレに洋式トイレがなければ足の不自由な方は使用できないことがあります。また洋式であっても仮設トイレは2段ほど段を上がらなければならない場合が多いので、それが障壁になってトイレに行けない人もでてきます。また、そもそもトイレまでが遠い、トイレまでの道が整備されていない、などでトイレにアクセスできない人が現れると問題です。
トイレだけではなく、配給所へ行けるかどうか、体調の異変をだれかに訴えることができるか、など様々な問題が生活をする上ででてきます。このような生活を障害する因子を取り除くために、環境を改善したり、ルールを作ったり、代替手段を提案したり指導したりすることが、災害発生初期からの理学療法士や作業療法士の役割だと思います。
復興が進んでくれば、家庭復帰や職場復帰のための支援が理学療法士・作業療法士の役割となると思います。
しかし、私は今大阪にいます。ここで今、私ができることは何なのか。募金なのか?ボランティアなのか?ブログで情報を発信することなのか? ただ、間違いないことは人に迷惑をかけないことだと思います。買いだめの問題。節電の問題。・・・
この動画を見てください。
日本人なら大丈夫だ!そう思いました。
さきほど秋田から帰ってきた。保健医療に関わる国際協力士としての意見、しかと受け止めた。同意。そして、このビデオ、本当に感動的ないいビデオだね。泣ける。私はブログにビデオを貼り付ける方法をしらないので、Lily君のブログに行って見てもらうようにするね。
返信削除katabira no tsujiさん
返信削除お帰りなさい。秋田でもものが足りていないんですね。
地震後、自分がすべきこと、できることを考えていましたが、なかなか答えが出ず、さらに日常の業務に追われていました。まだ答えが出ないままですが、この動画に出会い、紹介した次第です。先生のブログは読者が多いので、この動画のさらなる拡散が期待できます。ありがとうございます。