3月31日付けで4年間勤めた病院を退職しました。そして4月1日より新しいスタッフが入ってきました。私は引継ぎや、電子カルテ操作教育で4月5日まで、これまで通り出勤予定です。なんだか退職したという実感があまりありません。今日は、これまでの4年間を振り返ってみます。
働き始めて1年目は、それはもう自信過剰になっていました。免許をもらったことで、「これからは自分でやりたいように仕事ができる」なんて思っていました。実習生時代は、自分の技術のなさや、知識のなさを認めようとせず、指導者に迷惑をかけていた、ということにもこの時期まだ気づいていません。「自分はできるんだ」ということを国家試験合格という1点だけを根拠に思い込んでいました。
それは2年目になってもしばらく続きました。この年に入職してきたPT(経験は私より2年長い)に対しても、「そこはそうじゃないでしょ」とか「それじゃ患者さんが歩けなくしているようなものでしょ」なんて噛み付いていました。他の先輩に対しても、治療方針や考え方の違いで衝突することが増えてきました。
3年目に入る頃、少しずつ組織で仕事をしているという自覚ができてきました。考え方の違いで衝突することはなくなってきて、考え方の共有ができるようになってきました。一方的に意見を言うことから、相手の意見を聞くようになってきました。そうした折にJOCVに応募しようという計画を行動に起こしました。3年目の12月頃、働き方や、今後の勉強の仕方などについてアドバイスを頂いていた先輩に「1年後、『lily君は変わったね』と言われるようになっているかどうか」と言われました。
4年目に入り、JOCVとしてドミニカ共和国に行くことが決まり、様々な出会いがありました。それによっても、人と意見を共有する経験をたくさん積み、自分の未熟さや、世界の広さを知ることができました。
そして、理学療法士として5年目になった今、世界中の障害を持った人々の生活の質の改善のために、自分の持つ技術や知識を使って貢献するとともに、自分自身も技術・知識、そして人間力を磨いていくことを、今後のライフワークにしたいと思います。
「長かったようで短かったと思っていた4年間」ですが、こうやって振り返ると、書きつくせないくらい様々なことがあって「長い4年間」に感じました。それだけ内容が濃い4年間だったんだと思います。これからの病院の未来は新しく入ってきたスタッフに託し、豊かな知識を持ったPTが育っていってほしいと思います。そして、終身雇用にこだわらず、広く世界に巣立っていってほしいと願います。
0 件のコメント:
コメントを投稿