青年海外協力隊(2011年~2013年、ドミニカ共和国)、国際緊急援助隊(2019年4月、モザンビーク)で理学療法士として活動しました。 一理学療法士が世界を舞台にできることとは何か?備えておく知識・技術は何か?青年海外協力隊のその後、緊急医療援助などを堅苦しく綴っています。 このブログを通して、同じ志を持つ人々、この道に進もうと考えている人々などと情報交換できればと考えています。よろしくお願いします。 また、世界理学療法連盟から配信されるニュースの翻訳も、当ブログで取り上げています。是非、ごらん下さい。
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2012年1月31日火曜日
デスクワーク
日本を離れて7か月が経ちました。ドミニカ共和国の病院で働き始めて半年です。ほとんど臨床をしていませんので、臨床を離れてから10か月になろうとしています。一生臨床家として生きていきたいと思っていた私にとっては、辛い日々でした。しかし、最近は少し考えが変わってきました。
働きやすい職場を作るために、コーディネーターとしてシステム作りやスタッフの仕事管理も大切なんだと思ってきました。また、他部門との連携・連絡、他組織との協力などのネットワーク作りなども非常に重要だと感じています。これができる上司と、できない上司とでは、働きやすさ、働きがいが全く違うと思います。
この役割を担おうと思うと、スタッフの働き方、熱意、人間関係などを把握しておかないといけないし、他部門と連携しようと思えば、その部門の業務内容、システムなどに精通していないといけないです。本気でこの役割を担うためには臨床を犠牲にしなければならない部分が出てくるでしょう。臨床がメインではなく下のスタッフの相談役になり、普段は管理者・教育者となる役割の人が必要かと思います。今の私の立場のように。でも今の私ではまだまだ力不足です。
将来、看護師・保健師の資格を取り、そして公衆衛生学を深く学びたいと思っている私は、理学療法部門と看護部門の連携・協力体制の構築を将来行いたいと思っています。理学療法士は看護師の業務について知らな過ぎるし、その逆もまた然りです。双方を知り、お互いが働きやすい、そして患者にもっとも利益のある職場作りをしたい、と最近は考えています。
なので、今やっているデスクワークの日々、案外、無駄にはならないのかも。
わかります。すごく!!
返信削除点をどのように線にしていき、それをさらにどのような立体にしていくか・・・。また、状況に応じて変化可能なものにしていくか・・・。 まだまだですが、お互い頑張りましょう。
ROIさん
返信削除コメントありがとうございます。
点から線、線から面、面から立体。この大切さは日本にいたら気づかなかったかも。
難しいけど頑張りましょう!!
Lilyさん
返信削除お久しぶりです。
素晴らしい考え方ですね。
「理学療法士は看護師の業務について知らな過ぎるし、その逆もまた然りです」非常に納得できます。
当院でも、リハ科と回復期病棟との関係は・・・・
一番困っているのは患者さんです。
在学中から看護師との関わりは少なかったですし、養成校のシラバスから変えていかなくてはいけない気がします。
KENJIさん
削除ありがとうございます。
各職種がお互いを理解しようとしないと協力体制は築けないです。お互いを理解できていない間は患者さんを理解することはできないでしょう。多角的に患者さんをみることが必要で、理学療法士一人ではそれができないからです。
「一日看護部業務体験」「一日検査部業務体験」などを養成校もしくは新人研修で入れるとどうなるでしょうかね。