ドミニカ共和国は2月27日が独立記念日で祝日です。よって多くの人が土・日・月の三連休です。私たちJICAボランティアは、遊びに行く人もいれば、仕事やその関係の用事で活動している人、ゆっくり疲れを癒す人などがいて、連休の過ごし方は様々です。私は連休の真ん中の日曜日に仕事のために首都に滞在していました。
日系シニアボランティアの看護師Kさんの活動の一つ、「日系社会の健康講座」で、演者としての上京です。演者は他に大使館の医師Y医務官と、主催者のKさんでした。テーマは「肥満と生活習慣病」。病気や代謝の話を医務官が行い、健康管理のためのコツ・食事管理について看護師Kさんが話し、私が運動療法について説明しました。
若い人の参加がほとんどなく、60~70歳台の方が多かったです。20数人来てくださいました。若い人の模範となるご高齢の方にももちろん大切な内容なのですが、これからの若い人に特に聞いていただきたい内容であり、次回、同内容をラ・ベガで行うときには、若い方にも来てもらえるよう、さらなる宣伝が必要だ、という課題が出てきました。
JICAボランティアには青年海外協力隊(JV)、シニア海外ボランティア(SV)、日系社会青年ボランティア(NJV)、日系社会シニアボランティア(NSV)、短期青年ボランティア、短期シニアボランティアの6種類があります。現在、ドミニカ共和国にはJV、SV、NJV、NSVが派遣されています。日系社会の発展などにボランティアの能力を活かすのはNJVやNSVですが、職種は日本語教師とPCインストラクターと看護師のみです。日系社会の保健医療に関わる仕事に限るとKさんただ一人です。しかし、JVの中には理学療法士や作業療法士、義肢装具士、養護の先生がいます。同じドミニカ共和国に住む日本人として、JICAボランティアの枠組みを超えて活動することは、ボランティア自身にもドミニカ共和国に住む日本人・日系人にも利益になると思います。私自身は、プレゼンテーションのために勉強もしますし、発表法の訓練にもなります。対象者の方々にとっては健康に関する新しい、正しい知識を得てもらうことができます。
今回の講座の開催は、JICAボランティアの枠組みを超えた、ドミニカ共和国では初めての試みでありましたが、参加された方は真剣に聞いていただき、しっかり体を動かしてもらい、質疑応答も活発に行われ、やって良かったと思いました。準備に大変な努力をされたKさん、講演の協力をしてくださったY医務官、前日に応援・励ましの電話を(なんと日本にいるので国際電話で)してくれた担当調整員の方、聴講に来てくださったJICAスタッフの方やボランティアの仲間のおかげであります。JVの私が日系社会での活動に入ることを受け入れてくださった日系人協会会長にも感謝です。周りの人たちに支えられ初めて、より良い活動ができる。出会いに恵まれているなぁと今回も感じることができました。
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