今年は「生活の中の運動」をテーマに世界各地でイベント等が行われます。世界理学療法の日に関する資料で、健康を維持するためには運動を行うことが大切だが、18歳以上の成人の26%は十分な運動を行っていないというデータが示されています。
WCPT会長のEmma Stokesは「エビデンスは明快。運動を積極的に行うことは間違いなく健康に不可欠です。しかし、多くの人にとってはなかなか難しいのも事実です。
ライフスタイルや働く環境、遊ぶ環境、学ぶ環境によっては運動と疎遠になりがちな場合があります。しかし忙しい生活の中にも運動を取り入れる簡単な方法がいくつもあります。それを紹介することが今年の世界理学療法の日の目的です。」
世界中をハッシュタグ#worldptdayで繋げた2016年世界理学療法の日の成功に続き、今年も成果が挙げられることを願っています。バングラデシュでは過去最大規模のイベントとして国内65か所で大きな集会が開かれました。
マルタでは高齢者を対象にしたセラピスト監修の運動教室やウォーキングイベントを開催しました。歩数計が配られ、運動や健康に関するアドバイスをしました。
アイスランドでは大学病院が運動教室を行い、Reykjalundurリハビリテーションセンターではプールでの特別教室や、ダンスを用いた特別教室も開きました。
世界理学療法の日は、今年の会長メッセージでも述べられていたように世界保健機関(WHO)のアクションプランと連動しています。
WHOは運動を2つのレベルに分けています。やや速めの歩行やサイクリングなどは通常負荷レベル、走ったり速く泳いだりする運動は強負荷レベルとしています。
「全ての世代の人に運動を促しやる気を出させる力が、世界中に100万人以上いる理学療法士にはあります。」とEmma Stokesは言います。
「たった10人にでも運動の大切さを理解してもらうことができれば、世界的に見れば活動レベルを上げる大きな力となります。今すぐ活動を開始しましょう。」
しかし、世界的には運動不足の割合が思ったほど減少していません。日々の生活の中の運動が、心肺機能の向上や筋力の増強、心血管系の疾患予防や2型糖尿病の予防になる他、精神面にもよい効果を示すことが分かっています。
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