理学療法士→青年海外協力隊→臨床に戻り基本からやり直す(現在)→大学院?→日本の技術を世界へ
2011年3月11日より発生しました東日本大震災において、犠牲になられた方々に心よりご冥福をお祈り申し上げます。 また被災された方々に対しましては、お見舞い申し上げるとともに、一日でも早くの復興を応援・支援させていただきます。
2016年4月16日より発生しております熊本地震において、亡くなられた方に心からご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆さまにお見舞い申し上げます。

<祝>当ブログの読者Y.Kさんが青年海外協力隊(24-1 モンゴル)に合格した、という非常に嬉しい知らせを受けました。おめでとうございます。
<祝>当ブログの読者で青年海外協力隊を目指すMIDORIさんが理学療法士国家試験に合格した、というおめでたい知らせを受けました。もう同じ臨床家です。お互い頑張りましょう。
<祝>当ブログの読者KENJIさんが青年海外協力隊(25-2 タイ)に合格した、というまたまた嬉しい知らせを受けました。おめでとうございます。
<祝>募集説明会で体験談をお話させて頂いた方2名も青年海外協力隊(モザンビーク、ベトナム)に合格したと再会時に報告がありました。おめでとうございます。
<祝>2013年JOCVリハネットセミナーで私の活動報告を聞いてくださったA.Kさんも青年海外協力隊に合格されました。おめでとうございます。

青年海外協力隊  体験談&説明会
  *当ブログの作者(ドミニカ共和国、理学療法士)は今回の春募集では体験談を話に行くことができませんが、興味をお持ちの方はぜひお越しください。私に質問がある場合は、関連する記事のコメント欄に質問いただければ、回答いたします。

2016年10月23日日曜日

【WCPT News】完全版 2016/10/21 クリティカルフィジオネットワークが学術大会で新たな考えを提案

【完全版】

クリティカルフィジオネットワークのデイビッド・ニコラス氏によると、学校で習うことを超えて考えていくことに積極的でなければ、理学療法士の未来は暗いでしょう、とのことです。

シンポジウム「批判的理学療法:実践・教育・研究・施策の新たなアプローチ」において、5人の演者が、哲学・歴史・経済・人間性から来る考えが、いかに今日の理学療法を改善させるかを示します。この目的は臨床的な考えや実践のまさに本質的な点を考えることにあります。

オークランドにあるAUT大学の公衆衛生・心理社会学研究科で准教授をしているデイビッド・ニコラス氏は、「批判的に物事を考えることは、理学療法士が日々行っていることです。それは、そのように教育を受けているからではなく、そのような教育を受けていないにも関わらずです。」と述べています。

否定的な思考過程とは異なり、批判的に考えることで肯定的な討論が生まれます。専門性が過去にどのような過程で形成されてきたのかを知ることで、これからの未来、何に注目して行動すべきかが分かります。「何かを破壊したり引き離したりするために話し合いをするのではありません。脱構築の要素がありますが、批判的理学療法は‘なぜ私たちがやっていることを、他の人はしないのか’という点に触れます」とニコラス氏は言いました。

「運動について考えてみましょう。ほとんどの人は運動は理学療法の非常に核心的な部分であると言うでしょう。しかし、もし体液が浸透圧で移動したとしたら、それは細胞レベルでの運動です。移住などの社会的移動も運動です。重要な点は、なぜ運動の一側面しか見ていないのか、ということです。肘の屈曲・伸展も運動ではないでしょうか? なぜこれは選んで、他は選ばないのか?」

理学療法士がこのように幅広く考えるための鍵は、他の学校で教えられていることを学ぶことです。クリティカルフィジオネットワークには、他の分野でさらに勉強し、古典的生物医学的訓練を補完した療法士によって構成されています。2014年に会員の期待とともに立ち上げられたこのネットワークは、1年の内に300人の会員を得て、今では29カ国から500人の会員がいます。

ニコラス氏によると、「批判的理学療法の基本前提の一つに、一定期間、理学療法から離れて、外の世界に出ろ、というものがあります。ネットワークの会員のほとんどが、ある時点で理学療法を離れて、人間性を学んだり、歴史を学んだり、哲学を学んだり、政治を学んだりしています。そして、それらの知識を持って、理学療法の世界に戻ってきました。まるで旅行に出掛けていたみたいにです。」

このセッションでは、南アフリカ共和国の言語聴覚士マーシェン・ピレイ氏や、トロント大学のバーバラ・ギブソン女氏やクイーンズランド大学博士課程の療法士ジェニー・セッチェル女氏も話をします。

ギブソン女氏の重点研究テーマは子供のリハビリテーションです。彼女は、「正常」とは一体何なのかを障害という枠組みの中で大会参加者に問いただします。大会参加者はきっと標準的な移動能力は自分に必要と考えているでしょうが、その標準が、すべての子供たちにとって適切な標準ではないかもしれません。

ニコラス氏曰く、「彼女は、理想的な直立二足歩行における‘正常歩行’をどのように捉えているか、理学療法士に聞きます。正常という考え方を止めて、あらゆる方法による移動でも、その喜びをもとに考えることができれば、子供たちへのリハビリテーションの方法は変わるでしょう。」

セッチェル女氏は、理想的な体形に関する考え方や体重にまつわる汚名についてしばらく研究していました。体形に対する人々の考え方がどうすればよい方向へ変化するのかを問うてきました。理学療法士は正常な体形はこうであるべき、という考えに基づき、患者に不注意にも汚名を着せていることがあります。

ニコラス氏が言うには、「学校で教える内容により、体形がより理想化され、その理想とされている体形である必要のない人が汚名を着せられている状態であることを彼女は述べている。それにより療法士と患者の間に距離ができてしまいます。なぜなら評価されているかのようだからです。これは治療を行うに当たって良くないことだと彼女は訴えています。」

専門性の将来を見てみると、理学療法に取り入れるべき科学技術や経済が発展してきています。例えば、自動運転機能を備えた車が増えれば、世界中で交通事故による脳損傷の数が減るでしょう。遺伝子操作の発展は先天性疾患を減らしたり、義肢の進歩は理学療法士のリハビリテーションにおける役割を変化させるかもしれません。

ネットワークの前向き批判的精神が続けながらも、理学療法が変化を続ける世界と足並みを合わせていけるだろうとニコラス氏は肯定的に考えています。

「理学療法士ほどヘルスケアにおける経済変化に適応できるものはいません。理学療法士はまさに適材であるのに、問題はそのことを理学療法士自身が分かっていないことです」とニコラス氏は語った。


【用語】

・クリティカルフィジオネットワーク(CPN)
http://criticalphysio.net/ 会員登録は無料です。登録すると参考資料などにもアクセスできるようです。

・デイビッド・ニコラス
ニュージーランド出身。ケープランド大会のシンポジウムで座長および演者を務める。前述のCPNの創設者。イギリスとニュージーランドで20年以上教壇に立っている。

・脱構築
古いものを壊して、新しいものを作り出すこと。哲学用語。


【使われていた英語表現】

・be in danger
危機にある

・spectrum
範囲

・panel
発表者、講演者

・interrogate
調べる、尋問する、情報を得る

・notion
観念、考え、意見、意向

・at a cellular level
細胞レベルで

・from a critical point of view
批判的観点から

・challenge
~に対してその妥当性を問題にする、異議を唱える

・stigma around~
~に関する汚名、不名誉、恥辱

・inadvertently
軽率にも、不注意にも

・keep pace with~
~とペースを揃える


【あとがき】

 今回は、文章量が多かったのと週末だったこともあり、要約版は書けませんでした。「ニュースが公開されたのに、翻訳はまだかー」とお待ちになられていた方、大変お待たせしました。(って、そんな人いないでしょうが。)
 CPNに登録してみようかと思いますので、登録して何か興味深いことがあれば、このブログで共有したいと思います。それにしても面白いですね。一時的に理学療法士を離れ、他の世界を学んできた人が集まっているなんて。私は、理学療法士しながら、ブログやニュース翻訳をしていますが、理学療法士を離れるということはしたことがありません。仕事や生活のことを考えると、なかなか理学療法士を離れる、というのは難しいですから、同時進行で何か理学療法士とは違うことをする、ということになります。

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