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青年海外協力隊に関して、3つの目的を掲げているのだそうです。
1、開発途上国の発展と復興に貢献する
2、発展途上国との友好親善・相互理解を促進する
3、ボランティア経験の社会還元
先日、青年海外協力隊の大阪府OB・OG会の月例会に行ってきました。そこで企業が青年海外協力隊に参加した人たちをどう見ているか、インタビュー調査された内容を聞くことができました。企業の社会的責任(CSR)という言葉がよく聞かれる近年、会社から協力隊員を輩出することが一種のCSR活動だという意見がありました。しかし、現職参加制度を利用し、会社に籍を置きながら途上国で2年間活動した社員は、帰ってきてからその経験を生かす仕事に就くことは稀で、多くの人はネガティブな思いを会社に対して抱くのだそうです。「同期と給与の面で差が付いた」「スタッフが変わっていて〈あんた誰〉みたいな扱いを受けた」「事務的な過程が多く、話がなかなか前に進まない」・・・帰国後、もと居た会社を退職する人が多かったそうです。
企業のグローバル化などがやっと謳われるようになった日本では、社内完全英語化を実践している企業が出始めています。こうやって、ドンドン外に出て行くような環境が出来上がってくると、ボランティア経験者は貴重な存在になっていくのではないかと思います。企業が、協力隊員を輩出するだけでは十分なCSR活動とはいえないと思います。協力隊の経験をさらに有効に使ってこそ、意味があるボランティア経験だったと言えるのです。
ただ、企業側も、「2年間、どんなことをしてきたのか分からないから、帰国後の仕事に関しては2年前の能力をもとに判断して決めるしかない」という意見もあるようで、協力隊自らが、活動中などに自身の経験や行動を報告していくようにしないといけないでしょう。協力隊になった事が評価されるのではなく、協力隊になってどんな活動をし、何を残してきたのかが評価されるのですから。
協力隊の3つの目的は、活動中も帰国後も、つまりこれから一生、私に課される課題なのかもしれない、と感じました。
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