理学療法士→青年海外協力隊→日本で臨床をしながら緊急援助について学ぶ(現在)→大学院?→国際協力をライフワークに
2011年3月11日より発生しました東日本大震災において、犠牲になられた方々に心よりご冥福をお祈り申し上げます。 また被災された方々に対しましては、お見舞い申し上げるとともに、一日でも早くの復興を応援・支援させていただきます。
2016年4月16日より発生しております熊本地震において、亡くなられた方に心からご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆さまにお見舞い申し上げます。

<祝>当ブログの読者Y.Kさんが青年海外協力隊(24-1 モンゴル)に合格した、という非常に嬉しい知らせを受けました。おめでとうございます。
<祝>当ブログの読者で青年海外協力隊を目指すMIDORIさんが理学療法士国家試験に合格した、というおめでたい知らせを受けました。もう同じ臨床家です。お互い頑張りましょう。
<祝>当ブログの読者KENJIさんが青年海外協力隊(25-2 タイ)に合格した、というまたまた嬉しい知らせを受けました。おめでとうございます。
<祝>募集説明会で体験談をお話させて頂いた方2名も青年海外協力隊(モザンビーク、ベトナム)に合格したと再会時に報告がありました。おめでとうございます。
<祝>2013年JOCVリハネットセミナーで私の活動報告を聞いてくださったA.Kさんも青年海外協力隊に合格されました。おめでとうございます。
<祝>国際緊急援助隊に当ブログを見て興味を持って頂いたOTさん、青年海外協力隊説明会でお会いしていたOTさん、フェイスブックで私を見つけて質問して頂いたPTさんが仲間入りしました。みなさん青年海外協力隊経験者でした。

青年海外協力隊  体験談&説明会
  *当ブログの作者(ドミニカ共和国、理学療法士)は今回の春募集では体験談を話に行くことができませんが、興味をお持ちの方はぜひお越しください。私に質問がある場合は、関連する記事のコメント欄に質問いただければ、回答いたします。

国際緊急援助隊(JDR)医療チームへの参加に関心のある方へ
  *JDR医療チームはWHO EMT InitiativeのType2認証を受けており、リハビリテーションの提供が求められるチームとなっています。理学療法士・作業療法士で関心のある方、仲間が増えるとうれしく思います。
ラベル 派遣中(サントドミンゴ) の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2012年11月27日火曜日

ステップアップのためのステップダウン

 もう派遣されて15か月になります。この間に、ドミニカ共和国の理学療法の質の低さを目の当たりにし、どのようにしたら改善されるのか日々考えてきました。しかし、答えは出ません。答えが出たと思ったら、その答えが違うことに気づき、また考え直す、という繰り返しの日々です。

<マンパワーになりながらでも地道に教えていこう>
 派遣前は、現地の人々と共に働き、ドミニカ共和国に足りないものを見つけ、直接指導し、理学療法の質を上げていこうと考えていました。一緒に働かないと、現地の人と同じ目線に立たないと問題は見えてこないと思い、マンパワーでもいい、という覚悟でした。

<大学教育を変えなくては>
 しかし派遣後、活動を初めてすぐ、現地スタッフの技術レベルの低さももちろんですが、基礎知識の欠如が指導の大きな妨げになりました。個別に少しずつ教えていけばよい、と思っていたのですが、個別では到底追いつかない莫大な基礎知識を教えないといけないことに気づきました。大学での教育レベルの向上が必要だと感じました。

<国語・算数もできないんじゃ話にならん>
 ドミニカ共和国には様々な職種のJICAボランティアや専門家が派遣されています。小学校教諭として派遣されているボランティアの話を聞いたとき、大学教育はもとより、初等教育から質が低いことを知りました。学校の先生が分数の計算を理解できない、分度器の使い方が分からない、というレベルです。
 大学の理学療法士学科に入るためには入学試験がありますが、数学の点数が悪くても、大学で数学の授業を受ければいいらしいのです。つまり、入学者を選ぶ試験ではなく、入学者の入学後の必須科目を決めるための試験なのです。初等教育の質向上が必要だと感じました。

<でも何とか現状を変えなくては>
 「教育が悪いからだ」と結論づけると、理学療法士にすることはない、ということになってしまいます。しかし、何もしないわけにはいきません。目の前に患者がいて、理学療法という名のものが患者に提供されているのです。よって、「医原性障害をできるだけ減らす」という目標を立てました。そのためには、愛護的に・丁寧に触る、関節を傷つけないよう運動学に基づいて動かす、理学療法士の体全体を使うなどの運動療法の基礎を教えようとしました。これらは各種の関節運動学的アプローチ(AKA)の基本概念としても知られています。
(*日本はAKAを基に改良を重ね、新たな知見を加味した診断・治療技術としてAKA博田法というものがあります。)

<スタッフの変化に手ごたえ>
 運動療法の基礎や触り方・動かし方などを指導したのですが、多少の改善はあるものの臨床で使えるレベルには決してなりません。それでも、指導したスタッフの仕事は丁寧にはなりました。下手でも丁寧にすることは非常に大切だと思います。丁寧に仕事をすることが上達への近道だと思い、指導を続けようと思いました。

<「日本では…」と言い続けていいのか?>
 ドミニカ共和国の理学療法の質は低い、と繰り返しこのブログでも書いてきましたが、では日本の理学療法の質は高いのか? と考えることがありました。友人の話や自分の目で見たことなどを総合すると、正直な所、「ドミニカ共和国の理学療法士と同じレベルの理学療法士が日本にもいる」と言わざるを得ません。もちろん素晴らしい理学療法士もいます。しかし、JICAボランティアに応募する理学療法士の中に、能力のない理学療法士が混ざってくる可能性があるのです。
 よって、日本においては、理学療法士の質の向上をこれから更に推し進めていかなければいけないと考えます。国際協力を志す理学療法士に、きちんとした知識と技術を身につけてもらわないと、今のままでは能力のない理学療法士が国際協力に携わることになると思います。

 こういう事を書いている私ですが、私自身、能力のある理学療法士とは言えません。理学療法の基礎ですら教えることができません。上辺だけの知識と、それに基づいた技術で仕事をしていたことが、ドミニカ共和国での経験ではっきりしました。日本に戻ったら、理学療法、すなわち運動療法・物理療法・基本的動作訓練について、基礎から勉強をし直そうと思います。ステップアップのためのステップダウンです。

2012年6月2日土曜日

周囲の安全確認

 先日、JICA事務所で、ボランティアによる中間・最終報告会と、現地警察官(安全対策クラーク)および大使館の安全対策官による安全対策連絡協議会がありました。報告会は年に4回、安全対策連絡協議会は年に2回、実施されています。
 安全対策連絡協議会では、最近の犯罪手口やその対処法などが紹介されました。その話の中でこういう内容がありました; 「道で倒れている人がいたら、近づいてはいけない」。私は最初、理解ができませんでした。傷病者を発見したら、自分の持つ知識・技術を総動員してファーストエイドに当たらないといけないと考えていました。意識がない、呼吸がないなど、重体の場合は救命処置を行い、人命救助を行うことがバイスタンダーの責務だと思っていました。それなのに、なぜ?? なぜ救命活動を行ってはいけないの?? 派遣前訓練や派遣後のセミナーでBLS(一次救命処置)を、JICAは私たちに学ばせていたのに!?!? 私は医療従事者として、苦しんでいる人を見て見ぬ振りすることはできない、と思い、モヤモヤしながら話を聞いていました。
 日本にいる時に、私は外部のBLSの研修を何度か受けていました。ダイビングのストレス&レスキューコースでも再び学んだり、前述のように派遣前訓練やドミニカ共和国でも学びました。傷病者がいたら、意識の確認をし、呼吸の有無を確認、呼吸がなければ次は・・・、など繰り返し訓練してきたのに、「傷病者には近づくな」と言われると、これまで学んだ事はなんだったんだ、となってしまいます。
 けど、私が忘れていたのは「ここはドミニカ共和国」という事と、救急活動で最優先すべきは「自分自身の安全」という事でした。この国の最近の犯罪で、傷病者を装った強盗事件があったそうです。銃の所有が認められている国であるので、銃による傷害事件や殺人事件も頻発しています。傷病者を発見したときに最初にすべき「周囲の安全確認」がこの国では難しく、傷病者に安易に近づくと危険なことが起こりうるのです。例えば、傷病者が麻薬犯罪の関係者で、あるトラブルから銃で撃たれた、という事件があったとすると、不用意にその被害者に近づいた者は、仲間か何かに勘違いされ、同じように銃で撃たれる可能性もあるのです。日本では周囲の安全確認と言えば有毒ガスの有無や、落下物のある可能性など、周囲の「物」に関する安全確認のみで良いと思いますが、ドミニカ共和国では周囲の「人」および傷病者の中に危険な人がいないかの確認が必要です。これは、目の前で卒倒するなど、状況がはっきりしている場合でなければ困難です。
 人が倒れていてもすぐに駆け寄れないのは、治安の悪い国では、自身の安全のためには仕方がないことです。救える命があったとしても、状況不明の場合なら、その場から離れることが正しい選択だと思います。
 治安と救命率を比較検討した研究があるのか、気になるところです。新たな興味が生まれた一日でした。

2012年5月29日火曜日

健康管理

現地顧問医のいる病院
体は丈夫な方だと自負している私ですが、今月、謎の咳に悩まされ続けています。10日ほど様子を見ましたが、咳はひどくなる一方だったので、受診と療養目的で任地から首都に上がりました。ドミニカ共和国のJICAボランティア間では、「1年経った辺りから、みな体調を崩し始める」とよく言われています。私もそろそろ派遣されて1年、例にもれず体調を崩したというわけです。
 JICAボランティアは病気になった際、現地顧問医のいる病院で診察を受けることができます。ボランティアはみな保険に入っていますので、自己負担はありません。現地で検査・診察を経て、治療が開始されます。現地顧問医だけでなく、JICA本部の顧問医にも相談ができるシステムがあります。現地や日本の顧問医とボランティアの間に入り、診察などがスムーズに実施されるようにサポートしてくれるのが、在外健康管理員やボランティア調整員です。今回、健康管理員が日本に一時帰国中だったため、調整員の方にお世話になりました。
 ドミニカ共和国でも診察の流れは日本とほぼ同じです。診察→検査→治療→フォローアップです。しかし、この流れに無駄が多いのがドミニカ共和国です。血液検査をして「次の日また来てください」と言われ、また別の日にX線検査をして「次の日また来てください」と言われ、検査結果を受け取りに行くと「まだ出来ていないので○時にまた来てください」と言われ、診察に行くと「検査を一つ忘れていたので、もう一度○○へ行ってください」と言われ、何度も何度も病院と隊員連絡所を往復しました。交通手段はタクシーなので、医療費は自己負担がないとは言え、交通費で貴重な生活費がたくさん消えていきました。
 今回の私の症状は、持続する咳と痰だったのですが、なぜか副鼻腔のX線を取られて「副鼻腔炎ですね」と言われました。鼻汁(鼻水)や鼻閉(鼻づまり)などの副鼻腔炎に典型的な症状は何一つないのに、副鼻腔の検査をされ、ちょっと滲出液があるからという理由で副鼻腔炎と診断され、「はい、お大事に」というお粗末な診療に、かなりガッカリしました。しかし、これがドミニカ共和国の現状ですし容易に予想できていたことです。途上国で、血液検査やレントゲンが撮れるだけでも優秀な方だと思わないといけません。
 幸い、自然治癒力でかなり咳は減ってきています。一番ひどい時は咳嗽失神を起こすのではないかというくらい、激しい咳とその後のめまいに苦しみました。咳は周りに迷惑をかけるし、誰かいると咳を我慢しようとして余計に辛かったので、早い時期から隊員連絡所での療養を勧めてくれた調整員の方に感謝です。(ただ、連絡所はボランティアみんなの施設で、なかなか一人で療養、という訳にはいかなかったですが)
 今日から本当は職場復帰したかったのですが、もう1週間療養することにしました。せっかく休みをもらって療養しているのに治りきらずに職場に戻るのも迷惑だろうし、任地に戻るための長距離バス(冷房が強烈に効いている)で悪化するとダメだし、いつも職場でしているデスクワークは、首都でもできる、という理由です。という訳で、療養しながら仕事をしています。

2012年2月28日火曜日

健康講座

ドミニカ共和国は2月27日が独立記念日で祝日です。よって多くの人が土・日・月の三連休です。私たちJICAボランティアは、遊びに行く人もいれば、仕事やその関係の用事で活動している人、ゆっくり疲れを癒す人などがいて、連休の過ごし方は様々です。私は連休の真ん中の日曜日に仕事のために首都に滞在していました。
 日系シニアボランティアの看護師Kさんの活動の一つ、「日系社会の健康講座」で、演者としての上京です。演者は他に大使館の医師Y医務官と、主催者のKさんでした。テーマは「肥満と生活習慣病」。病気や代謝の話を医務官が行い、健康管理のためのコツ・食事管理について看護師Kさんが話し、私が運動療法について説明しました。
 若い人の参加がほとんどなく、60~70歳台の方が多かったです。20数人来てくださいました。若い人の模範となるご高齢の方にももちろん大切な内容なのですが、これからの若い人に特に聞いていただきたい内容であり、次回、同内容をラ・ベガで行うときには、若い方にも来てもらえるよう、さらなる宣伝が必要だ、という課題が出てきました。
 JICAボランティアには青年海外協力隊(JV)、シニア海外ボランティア(SV)、日系社会青年ボランティア(NJV)、日系社会シニアボランティア(NSV)、短期青年ボランティア、短期シニアボランティアの6種類があります。現在、ドミニカ共和国にはJV、SV、NJV、NSVが派遣されています。日系社会の発展などにボランティアの能力を活かすのはNJVやNSVですが、職種は日本語教師とPCインストラクターと看護師のみです。日系社会の保健医療に関わる仕事に限るとKさんただ一人です。しかし、JVの中には理学療法士や作業療法士、義肢装具士、養護の先生がいます。同じドミニカ共和国に住む日本人として、JICAボランティアの枠組みを超えて活動することは、ボランティア自身にもドミニカ共和国に住む日本人・日系人にも利益になると思います。私自身は、プレゼンテーションのために勉強もしますし、発表法の訓練にもなります。対象者の方々にとっては健康に関する新しい、正しい知識を得てもらうことができます。
 今回の講座の開催は、JICAボランティアの枠組みを超えた、ドミニカ共和国では初めての試みでありましたが、参加された方は真剣に聞いていただき、しっかり体を動かしてもらい、質疑応答も活発に行われ、やって良かったと思いました。準備に大変な努力をされたKさん、講演の協力をしてくださったY医務官、前日に応援・励ましの電話を(なんと日本にいるので国際電話で)してくれた担当調整員の方、聴講に来てくださったJICAスタッフの方やボランティアの仲間のおかげであります。JVの私が日系社会での活動に入ることを受け入れてくださった日系人協会会長にも感謝です。周りの人たちに支えられ初めて、より良い活動ができる。出会いに恵まれているなぁと今回も感じることができました。

2012年2月17日金曜日

報告会

 JICAボランティアとしての活動を、JICAのスタッフや専門家、隊員などの関係者に報告する機会が、隊員一人につき2回与えられます。1回目は折り返し地点である1年(中間報告)、2回目は帰国直前(最終報告)です。ドミニカ共和国では日本語で行っていますが、他の国ではカウンターパートやその他現地の関係機関の関係者なども参加するので、現地語で行われると聞いています。年4回、報告会が開催され、参加は任意ですが、私は毎回、可能な限り参加するようにしています。
 ドミニカ共和国に到着してすぐの時に初めて報告会に参加した時は、今後、自分がどのように活動していくのか、先輩隊員の報告を聞いて想像したりしました。その約3か月後、語学訓練が終わって病院で活動を始めて少しして2回目の報告会に参加しました。この時は先輩隊員が1年を振り返り、初期の頃、どのような困難があり、どのように乗り越えてきたのか、その時の自分と照らし合わせて考えました。今回は3回目の参加です。活動を開始して半年の地点での中間報告会では、いままでよりも活動の内容を頭で吟味することができました。
 また、毎回思うのですが、発表の方法も人ぞれぞれ特徴があり、みな良い点を持っており参考にしたいものばかりです。視覚的効果を上手く用いている人、起承転結がしっかりしている人、人を笑わせて発表に引き込む人、動画と写真で見る人を飽きさせない発表をする人、など。そして、発表後の質問内容も勉強になります。単純に分からなかったこと・自分が興味あることを質問する場合もありますが、発表者の今後の活動にも繋がるキーワードをうまく誘導する質問をする人もいて、ナルホドと手を打つこともあります。
 私も約半年後には中間報告の時期です。1年間の活動を振り返り、折り返し地点に立っているという意識づけをし、今後の活動計画を立てるための非常に良い機会です。中間報告の日程はまだ分かりませんが、8月にあるラテンアメリカリハビリテーション医学界の学術大会での発表も目指しているので、その頃は非常にバタバタしてると思います。余裕を持っていろいろ準備していかないといけません。
 ちなみに明日は、今日の中間報告会に引き続き、最終報告会があります。2年間の成果をこれまで、みな堂々と発表してきました。そんな先輩たちに負けないよう、私も努力していきたいと思っています。

2011年7月26日火曜日

活動計画

 任地となる病院の担当者から活動計画をいただきました。関心のあるテーマ、短期目標、長期目標、目標達成のための方法などが書かれています。ワクワクしながら翻訳してみました。
 関心のあるテーマには
  急性期患者の扱い
  神経促通法
  伸長運動
  装具使用患者の扱い
  軟部組織技術
  歩行の評価
 が挙げられていました。軟部組織技術とは何なのか分かりませんが、私が無知なだけなのでしょうか?後、神経促通法とは日本でも一部(多く?)で行われているPNFのことなのでしょうか?書類にはたくさん書かれていたので、具体的なものかと思ったのですが、訳してみると案外、漠然とした関心のように思います。
 短期目標には
  解剖学の基礎知識を得る
  可動域測定
  筋の評価
 が挙げられていました。訳せば訳す程、なんだか話があっちへ行ったり、そっちへ行ったり、まとまりがないことが分かります。何から手を付けていいのか、私はこれをみてイメージが湧きませんし、おそらく向こうも同じでしょう。
 また別の欄には、新たな治療手技の獲得、技術・知識の向上が書かれていました。
 今日いただいた計画書は文章能力の問題なのか、知識の混乱なのか、その両方なのか。よく分かりませんが、問題点を見つけて、その問題に対してどういう技術を適応するのか、禁忌は何なのか、全体を統合と解釈しながら理学療法を行うことは難しいということが、この計画書から分かった気がします。
 ちなみに急性期からPTが患者に関わることは、患者教育にはいいと思います。間違ったことを患者に吹き込むPTがいるのは日本でも問題の一つですが・・・。ただ、患者に触るには、患者に害を与えないことが条件です。日本でも下手な暴力的な関節可動域運動で患者を骨折させた事故が何例もあります。はたしてこの国で急性期からPTが患者と関わってメリットがあるのか?何もしない方がいいことの方がPTの範疇では多いことを認識しないといけません。
 まずは基礎知識から入り、運動療法と評価法、装具療法、と進めていこうかと思いますが、任地に行ったらよく話し合わなければなりません。10年以上ボランティアが派遣されていて、いまだにこのレベルか!、とカリカリするのではなく、まぁこんなもんだ、と割り切ってスタートを切ろうと思います。任地で働くことが楽しみであることには変わりありません。

2011年7月18日月曜日

ENTRENA(エントレーナ)

ドミノ
 語学訓練が始まって2週間が終わりました。明日から3週目、折り返しです。語学学校の名前はENTRENAです。JICAやKOICAの人をよく受け入れているようです。午前中は1対1の完全プライベートレッスンで、午後からはグループレッスンになります。以前は、プライベートレッスンが午後だったこともあるそうです。きっと非常勤で働いている講師の人が多く集まれる時間にプライベートをしているのだと思います。今回は午前中の方が講師が集まったのでしょう。午前中だけ授業をして帰る講師や、朝から夕方までずっと授業をしている講師がいます。働き方は多種多様なようです。
 講師の教え方やその上手さには、かなり差があるようです。みなそれぞれ良い所、悪い所あります。どのような点を強化していかなければならないか講師が見抜ける場合もあれば、生徒の方から注文しないといけない場合もあります。一緒に語学訓練を受けている私たちJICAの6人の内、半分が日本語教師ですから、講師を見る目、評価する力は相当です。話をしていると勉強になります。
 私の先生の場合は、会話している中から、できていない所に絞って文法的なことを学習したり、今後、仕事で使えそうな表現を集中的に学んだりしています。スペイン語講師経験も長いようで、レベルは高いと思います。また、グループレッスンでは、みんなで市場に出かけて買い物の練習をしたり、ダンスの練習をしたり、ドミノというドミニカ人が熱中するゲームを遊びながら学んだり、という活動も含まれます。バスの乗り方の練習の日は、あいにくの雨で実戦練習はありませんでした。
 と、なかなか充実はしているのですが、やはり働きたい。。。先日、別のホームステイ先のママが「上腕二頭筋腱炎」という診断で4か月くらい理学療法に通っていると言っていたので話を聞いてみました。超音波などの物療を受けてから、肋木や輪転運動器で痛みを我慢しながら肩を動かしているそうです。
 また、松葉杖を使っている人の100%(今の所、3人見ました)が、不適切な長さやグリップ位置での歩行をしていました。働き始めると、もっともっと課題が見えてくるでしょうね。

2011年7月10日日曜日

ホームステイ&語学研修中

うちの無邪気なちびっ子
 ドミニカ共和国(以下、ドミ共)に到着してから数日、各種オリエンテーションがあった後はシニアボランティアを除き、皆ホームステイとなります。私は、小さな子供から働いている子までいる家族にお世話になっています。このお家は、以前KOICA(1991年設立の韓国国際協力団)の青年を受け入れていたようで、慣れています。
 KOICAの若者とは語学学校でたまに顔を合わせます。かなりスペイン語を頑張っているようで刺激されます。聞くところによると、KOICAはJICAと違い、自国での語学研修が少なく、代わりに任国での研修が長いそうです。昨日、食事したフライドチキンのお店は中国人の方が経営していたのですが、そこの若いお姉さんは語学学校には通わず、独学で人と話しながらスペイン語を覚えたそうです。やはり話すことは大事なんだなぁ、と感じました。日本での語学研修では教わらない「ドミ共語」があるので現地でのトレーニングは欠かせません。
 ただ、せっかくドミ共に来たのに、働かずに語学だけ学んでいるのは、少しもどかしい感じがします。働きながら、病院のスタッフや患者さんなどと話しながらスペイン語の能力を上げればいいのに、なんて思ったりします。限られた2年間という期間がもったいないような気がします。(特に現職教員参加制度で来ている人は2年後の4月までに帰らなければいけないのに。)臨床から離れて3か月、治療できないストレスが溜まっているのかもしれません。何が一番いいのか、終わってみないと分からないかもしれないし、人によって違うかもしれません。
 ホームステイ先では特にストレスなく過ごせています。食事はおいしいし、過度に干渉せず勉強する時間を与えてくれますし。ただ、私がベッドで寝ているのに、リビングのソファの裏の床で寝ているおじさんがいるのは少し気になりますが・・・。ちなみにこのおじさん、いったい誰だか分かりません。笑 このおじさんともう一人、紹介がなかった人がいます。ドミ共の離婚率は90%ほどで家族関係が複雑なのかもしれません。

 最後に、ドミ共語を少し。
¿Cómo tú 'ta'?
 →¿Cómo tú estás? 元気かい?
'Toy bien.
 →Estoy bien. 元気だよ。
Él está guapo con ella.
 →彼は彼女に怒っている。(guapoがenojadoの意味)

2011年6月29日水曜日

ドミニカ共和国に到着しました。

 6月28日火曜日、午前11時、ドミニカ共和国に到着しました。飛行機が非常に静かに着陸したからか、飛行機がまだ奇跡の乗り物のような認識だからなのか分かりませんが、乗客一同拍手喝采でした。到着後、荷物を受け取り、ボランティア連絡所に入りました。車で移動中、カリブ海を左手に見ながら、強烈なスコールにも歓迎され、到着した連絡所は、駒ヶ根訓練所を小さくして警備を強化した感じの所です。テレビは繋がっておらず、ネット環境だけはこのように整っています。食事はキッチンがあり、各々が作って食べることができます。今日は一緒に行った日系社会ボランティアの皆さんに夕食を作っていただきました。
 明日からは様々なオリエンテーションや手続きがあったり、訪問する所があったりした後、週明けから語学訓練に入ります。しかし、週末からホームステイ先に移りますので、語学訓練はそこから始まっているようなものだと思います。
 早くスペイン語が話せるようになるのはもちろんですが、まずは派遣前訓練が修了した時のレベルに戻らなくてはいけません。入国の際に¿De dónde viene?と聞かれただけなのに、なかなか理解できませんでしたし。笑