理学療法士→青年海外協力隊→日本で臨床をしながら緊急援助について学ぶ(現在)→大学院?→国際協力をライフワークに
2011年3月11日より発生しました東日本大震災において、犠牲になられた方々に心よりご冥福をお祈り申し上げます。 また被災された方々に対しましては、お見舞い申し上げるとともに、一日でも早くの復興を応援・支援させていただきます。
2016年4月16日より発生しております熊本地震において、亡くなられた方に心からご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆さまにお見舞い申し上げます。

<祝>当ブログの読者Y.Kさんが青年海外協力隊(24-1 モンゴル)に合格した、という非常に嬉しい知らせを受けました。おめでとうございます。
<祝>当ブログの読者で青年海外協力隊を目指すMIDORIさんが理学療法士国家試験に合格した、というおめでたい知らせを受けました。もう同じ臨床家です。お互い頑張りましょう。
<祝>当ブログの読者KENJIさんが青年海外協力隊(25-2 タイ)に合格した、というまたまた嬉しい知らせを受けました。おめでとうございます。
<祝>募集説明会で体験談をお話させて頂いた方2名も青年海外協力隊(モザンビーク、ベトナム)に合格したと再会時に報告がありました。おめでとうございます。
<祝>2013年JOCVリハネットセミナーで私の活動報告を聞いてくださったA.Kさんも青年海外協力隊に合格されました。おめでとうございます。
<祝>国際緊急援助隊に当ブログを見て興味を持って頂いたOTさん、青年海外協力隊説明会でお会いしていたOTさん、フェイスブックで私を見つけて質問して頂いたPTさんが仲間入りしました。みなさん青年海外協力隊経験者でした。

青年海外協力隊  体験談&説明会
  *当ブログの作者(ドミニカ共和国、理学療法士)は今回の春募集では体験談を話に行くことができませんが、興味をお持ちの方はぜひお越しください。私に質問がある場合は、関連する記事のコメント欄に質問いただければ、回答いたします。

国際緊急援助隊(JDR)医療チームへの参加に関心のある方へ
  *JDR医療チームはWHO EMT InitiativeのType2認証を受けており、リハビリテーションの提供が求められるチームとなっています。理学療法士・作業療法士で関心のある方、仲間が増えるとうれしく思います。
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2020年9月8日火曜日

世界理学療法の日2020 (World PT Day 2020)

毎年9月8日は「世界理学療法の日」です。この日に合わせて、World Physiotherapyは様々はプロモーションを行います。毎年、テーマを決めてポスター等を作成し、近年では、そのポスターの翻訳合戦(?)がすごいです。今年はポスターが公表されて1週間でまずモンテネグロ語が一番乗りで翻訳しました。その語、フランス語(12日)、スペイン語・ブラジル語(13日)、アラビア語(14日)、ハイチクレオール語・ベトナム語(15日)、ルーマニア語・ポルトガル語(17日)、韓国語(19日)、バングラ語(20日)、ノルウェー語(21日)、…と続き、現在34言語に翻訳されています。スワヒリ語やマラティー語なんかもあります。日本語は…まだなようですが日本理学療法士協会JPTAが翻訳協力者を募っていましたので、今も頑張っているのでしょう。(毎年9/8に間に合っていないような…)

今年のテーマは「Rehabilitation after COVID-19」です。日本ではまだあまり浸透していないテレヘルス(遠隔医療)についても触れられています。ここでは、一部のポスターの日本語訳を公開し、残りはJPTAが正式に出すのを待とうと思います。

Infographic 1
Infographic 1
(訳)

新型コロナウイルス感染症の回復に向けた運動プログラムを理学療法士が立案します。

運動は新型コロナウイルス感染症の回復に重要な要素です。自身のペースで行いましょう。運動の専門家として理学療法士は以下のような効果のある運動を指導します。

・体調を整える
・息切れを軽減する
・筋力を強化する
・バランスを改善する
・思考能力を上げる
・ストレスを軽減する
・自信をつける
・体力がつく

体力を取り戻し、呼吸機能を改善させるために、運動を継続的に行いましょう。運動の記録を取ることも良いでしょう。

きつい運動を時々するより、軽い運動を定期的に行う方が有効です。以下のような運動をしてみましょう。

・立ち座りの運動
・足踏み
・階段を上る
・散歩
・踵上げ
・つま先上げ
・片足立ち
・壁に手をついての腕立て伏せ

理学療法は新型コロナウイルス感染症の回復のカギとなります。極度の疲労感や息切れなどの不調を感じた時は、運動を中止し理学療法士に相談しましょう。

Infographic 2

(訳)

新型コロナウイルスに感染した重症者の回復のためには

新型コロナウイルス感染症の重症例では、人工呼吸器や酸素投与が必要になり、長期間寝たきりになります。そこから回復するにはリハビリテーションが必要です。重症者の症状には以下のようなものがあります。

・肺の機能が低下
・重度の筋力低下
・関節のこわばり
・全身倦怠感
・活動範囲の制限や日常生活の制限
・頭がもうろうとしたり混乱する(せん妄)
・飲み込む力が低下したり意思疎通がうまくいかなくなる
・精神的なサポートが必要な状態になる

理学療法は新型コロナウイルス感染症の重症者のリハビリテーションの重要な一部です。重症者は身体的、精神的、社会的に様々な障害に遭遇するリスクがあります。

理学療法士は早期に以下のようなリハビリテーションを開始します。

・早期離床し寝たきりを防止
・簡単な運動から開始
・日常生活動作の獲得
・肺の機能の回復
・呼吸法の指導
・全身倦怠感の改善
・運動と休憩のバランスの取れたプログラムの提供

重度の感染症から回復するには多くの時間が必要です。理学療法士は回復の手助けをし、患者さんに合った優先度の高い項目から支援を行います。理学療法士は多職種連携で患者さんをサポートします。

理学療法士は運動能力の改善や活動性を上げ、日常生活に復帰するお手伝いをします。

2018年5月9日水曜日

【WCPT News】2018/5/9 論文アブストラクト投稿時の秘訣

アブストラクトを提出する際のコツを、英語、フランス語、スペイン語、アラビア語で紹介します。

学術大会のプログラム委員会のメンバーが、WCPT学術大会に向けて、それぞれの考えるアブストラクト投稿時に秘訣について、下のビデオで話をしています。

ビデオで紹介されている内容が、アブストラクト投稿までの道のりのヒントとなり、あなたのアブストラクトをより良いものにしてくれるでしょう。

さらに、WCPTは、国内に研究機関やそのネットワークがない会員や、英語を母国語としない会員、アブストラクトを書くのが初めての会員に対して、指導を行う体勢を整えています。(WCPTメンタリングプログラム

Jackie Whittaker(英語)


Lara Allett(フランス語)


Edgar Hernandez(スペイン語)


Alia Alghwiri(アラビア語)



【使われていた英語表現】

・submission
 提出。投稿。論文投稿。

・tip
 コツ。秘訣。ヒント
 例) tips on~:~のコツ
 例) tips for~:~のコツ

・be new to ~
 ~に慣れていない。~をよく知らない。


【訳者あとがき】

メンタリングプログラムは非常に魅力的だと思いました。学会で発表する・しないに関わらず、メンタリングプログラムを活用してアブストラクトの書き方や英語表現などをチェックしてくれる制度のようです。
英語を添削してもらう有料のサービスは多々ありますが、このWCPTの無料のサービスは活用しない理由はないと思います。

2018年5月2日水曜日

【WCPT News】2018/5/2 WCPT学術大会2021はドバイに決定

2021年のWCPT学術大会はドバイで行われることになりました。主催はエミレイツ理学療法協会です。

WCPTのEmma Stokes会長は今日、エミレイツ(首長国)理学療法協会が、次の学術大会のホストに選ばれたことをニュースで祝福しました。

2007年にWCPTのメンバー組織となったエミレイツ理学療法協会は、ホストに立候補し現地視察を受け、学術大会を開催するのに非常によいロケーションであると判断されました。

「エミレイツ理学療法協会はアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに本拠地を構え、そこはヨーロッパやアジア、アフリカを繋げる好立地です」とEmma氏は述べています。

「ケープタウンの時のように再び、今まで学術大会を行ったことのない土地で世界中の理学療法士が集まることができます。湾岸諸国では初めての開催となり、エミレイツ理学療法協会にはお祝い申し上げるとともに、開催を心待ちにしています」

「エミレイツ理学療法協会は2021WCPT学術大会のホストに選ばれたことを誇りに思います」とAmal Alshamlan会長は述べています。

「名声のあるイベントをドバイで行うための道のりは戦略的でした。学術大会を開催し、UAEの理学療法の認識は大きく変わるだろうと思います。準備の段階でもうすでに興奮を抑えきれません。」

ドバイはUAEで最も大きく人口の多い都市です。ペルシャ湾の南東の海岸沿いに位置しています。WCPT学術大会では2000人以上の理学療法士が、この美しい水平線と最先端建築で知られるドバイに集まり、世界クラスのプログラムで最新の研究や開発と出会い、多いに意見交換されるでしょう。

WCPT学術大会は2年おきに開催されるようになりました。大盛況だったケープタウン大会は2017年に開催され、次のジュネーブ大会は2019年5月10~13日に開催予定です。

2016年にはシンガポール大会(2015年開催)がシンガポール観光賞の学会部門で最高を獲得しました。

2017年のケープタウン大会はアフリカやそのコミュニティーに大きな利益をもたらし、これによりまた賞を受けています。


【使われていた英語表現】

・emirates
 首長国
 参考) アラブ首長国連邦 the United Arab Emirates

・distinctive
 特色のある

・gulf 
  湾
 参考) the Gulf ペルシャ湾

・bid 
  (名) 努力
 参考) make a bid for ~ ~に, 対して努力する、make a bid to do ~~するよう勧誘する

・host
 主催国を務める

・prestigious 
 名声のある

・populous 
  人口の多い、人口密度の高い


【訳者あとがき】

7月から参加申込みが始まるようです。参加費が毎回なかなかの高額なので、今回もそうでしょう。FACEBOOKの書き込みを見ているとUAEに入国できない国の理学療法士もいるようで、国際学会となるとこういう問題もあるのかと知りました。

2017年5月27日土曜日

【WCPT News】 完全版 2017/5/26 参加者で作り上げるIndabaセッション

新たな出会いと閃きの場、WCPTケープタウン大会ではネットワーク作りや情報共有が盛んに行われるでしょう。

 アフリカの言葉にIndabaという会議や集会を表す言葉があります。小グループでの議論を行い、様々な視点からの考え方を共有します。

 すでに準備できているプログラムもありますが、いくつかのプログラムでは、これから参加者自らが作り出していくものもあり、それにより今大会のプログラムは完成となります。

 WCPTの職能政策部長Tracy Buryは「Indabaでは参加者はリラックスした雰囲気で形式ばらずお互いの意見を交わすことができます。」と述べています。

 「私たちはアフリカ流のテーマ別集会所のようなものを展示ホールに設けようと考えています。情報共有や人脈作りの新たな方法です。世界の理学療法士たちがこの機会を活用し、今取り組んでいる課題を共有し、協力し、解決策が見つかることでしょう。」

 参加者は発表したいアイデアを提出しセッションを設けることができます。締め切りは6月2日金曜日、採用された方には6月9日金曜日までに連絡が来ます。

 Indabaセッションには3つのタイプがあります。

1、問題解決のためのグローバルな視点

 何か課題に取り組んでいるのなら、グローバルな視点で考えてみましょう。ローカルな課題でも、世界中からの参加者の経験を集めて問題解決に取り組むのです。

 訪問サービスをより効率的・効果的に行うにはどうすればいいか悩んでいませんか? 同僚に魅力をうまく伝えることができていない技術などはありませんか? 学生に対する臨床教育にあなたは悩んでいるかもしれません。そうであれば研究能力を高める必要があるかもしれません。これらはほんの一部のアイデアに過ぎません。

2、ひらめき

 これまでに専門職ならではの閃きをしたことがあるなら、あなたの頭の中にあるアイデアや閃きのきっかけをシェアしてください。

 あなたの考えを変えたきっかけは患者、論文、PTや他職種の人など様々でしょう。おそらく、理学療法とは全く関係のない人との出会いが新たな道を開いてくれたのではないでしょうか。

3、外国語

 母国語であれば何か発言したい、より楽に話せるということもあるでしょうから、Indabaでは世界中からの参加者のために英語以外の言語での議論をサポートします。

 「この新たな取り組みには非常に期待しています。ぜひ参加者には様々なアイデアを出し合ってもらい、Indabaセッションに命を吹き込んでもらいたいと思います」とTracyはメッセージを述べています。


【使われていた英語表現】

・indaba
 アフリカの言葉で、何か重要なことを話し合う会議のことを指す

・‘kitchen table’ discussions
 

・‘points of view’ exchanges
 見る点の交換→異なる視点からの意見交換

・themed meeting
 特定のテーマを持った集まり

・delivering services
 訪問サービス

・Lightbulb moments
 

・pivotal
 とても重要な

・bring it to life
 生き生きしたのもにする、興味深いものにする
 *本文ではitはthis new format=indaba session


【あとがき】
新たな学会の形としてindabaセッションが設けられるようです。テーマはhttp://www.wcpt.org/wcpt2017/indaba-sessionsで見れます。インフォーマルで言葉の壁もなく、と説明されていますが、通訳を配置するんでしょうか? どこかに情報があれば、また共有いたします。

2017年5月6日土曜日

【WCPT News】 完全版 2017/5/3 <会長ブログ>残り2年の任期を前に

 2年前、シンガポールにおいて副会長にMargot Skinnerが、会長に私が選出されました。私たち二人は他の新役員とともに新たな旅立ちに出たのです。

 任期の4年の内、もう半分が過ぎてしまったとは信じられません。前役員の仕事を引き継ぎつつも、この2年間でWCPTは大きく変わりました。



外との繋がり

・初めて私たちは、WCPTの戦略的計画についての国際協議を終えました。世界のPTやPT組織が未だかつてない程、この計画に関わっています。

・私たちは、WHOとのつながりを強化するために計画的に仕事をしました。特にWHO「加齢と人生」とWCPTサブグループIPTOPの連携や、リハビリテーション2030に参加しているWHO「障害とリハビリテーション」とのつながりを強化しました。WHO「障害とリハビリテーション」は国際的なリハビリテーション共同体を作ることに賛同しています。

・私たちは、パートナーシップ構築計画を引き続き行います。すでに結んでいるパートナーシップの見直し・整理や、INPTRAやHandicap Internationalとの覚書を交わしました。

・WCPTの認定制度は、私たちが想像していたよりも早く形になってきています。世界中の教育機関に対して質的保証を行うことに大きな意味があります。

昨年5月、成都市と昆明市の理学療法課程に認定書を授与する際、Margot Skinnerが中国を訪問

内部の見直し

・WCPTはこの時代の国際機関の中では最も優れた運営をする団体を目指しています。そのため組織の構造や資金や経営に関して見直しを進めるとともに、現在進行中の内政の見直しも継続します。

・初めてWCPTは戦略的事業計画をすべて原価計算で行いました。

・新たなメンバーとしてJonathon Kruger (最高経営責任者)、Sidy Dieye (プロジェクトマネージャー), Héðinn JónssonとBirgit Mueller-Winkler (職能アドバイザー)、Deborah Williams (財務部長)、Atim Henshaw (業務支援係), Kiran Acharya (渉外担当)が加わりました。

・財務・会員・認定の3つの部門が新設されました。

・WCPT各支部長5人とWCPT役員が会合で集まった際に、各地の支部との連携や統制をいかに行うか話し合いがされました。各支部長は今後、WCPT役員会議に出席することになります。

・役員憲章や運営ガイドラインを作成し、新たな枠組みでの経営を行えるよう今月、役員会議で話し合い、承認されることを目指しています。

Xerri de Caro博士がEl-Adawi教授とSaab博士と会談、2016年9月

これからの展望

・SUDAプロジェクト(マリ、ニジェール、セネガルの職能団体および教育プログラムの発展を支援する活動)に、支援金を送りました。能力開発をサポートする外部基金を発掘していく計画の第1号となりました。

・メンバー組織からのリーダーシップに関する研究や事例を活用して、WCPTは次世代のリーダーを育成するグローバルリーダーシップアカデミー開催に着手しました。

2016年4月、北米・カリブ地区WCPT年次会合でStacy De Gale(中央)とMargot Skinnerとともに

 経営改革におけるソートリーダーのWilliam L McCombは「改革は点ではなく線だ」と言います。
 メンバー組織や各地のWCPT支部、サブグループなどのニーズに応えるため、私たちは常に進歩しようと努力しています。
 この2年は忙しくも実りのあるものでした。いつも最善の方法を取っているとは限りませんが、常に成長と発展を目指し、世界中のPTが繋がりを感じられる組織になれればと考えています。
 これからの2年、皆さまに刺激的な機会を提供できるよう努めてまいります。


【用語解説】

・WHOのプログラム・プロジェクト
 計画や企画、事業などをprogramと言ったりprojectと言ったりします。同義語のように使われることもありますが、国際協力の世界などでは区別されています。小さな、例えば地域を限定したような事業はprojectと言い、projectが集まってできたものがprogramとなります。WHOには多くのプログラムやプロジェクトがあります。Aging and Life-CourseやDisability and Rehabilitationはその例です。
(参考)

・WCPTサブグループ
 WCPTとは別の組織だが、一定の要件を満たした理学療法に関する国際的な団体。各団体が自らWCPTに申請を出し、サブグループとして登録してもらう方式。
 本文に出てきたIPTOPは「高齢者のための理学療法国際団体」のことです。
(参考)

・リハビリテーション2030
 リハビリテーションのニーズは世界中で高いが、低中所得国では十分なリハビリテーションが提供されていません。WHOのプロジェクト「Disability and Rehabilitation」ではこの需要と供給のミスマッチを是正するため、リハビリテーション2030というアクションプランを立てました。
 WHOは以前、Global Disability Action Plan 2014-2021というものを発表しましたが、持続可能な開発目標(SDGs)のゴール3に対応するより幅広い内容のプランが必要だ、ということで2030年までに達成したい目標を設定しました。
(参考)

・SUDAプロジェクト
 Handicap Internationalという団体とWCPTが2018年1月までの予定で行っているプロジェクト。対象国となっているマリ、セネガル、ニジェールは紛争地区で障害者が多く、リハビリテーション職種に求められるものを大きいと言われています。
(参考)

・グローバルリーダーシップアカデミー
 WCPTのStrategic Plan 2017-2021の中で何度かleadership academyを開校し、可能ならWCPTが提供する生涯学習教材としてMOOCs(Massive Open Online Courses、大規模公開オンラインコース)展開したい考えのようです。
(参考)

・ソートリーダー
 Thought leaderとは自分の哲学や考えを表明して、ある特定の分野でリーダーシップを取っていく人(もしくは組織)を言うのだそうです。単なるリーダーとは違い、時代を先取りし、人と人の間に議論を引き起こすような活動をする人を指すようです。


【使われていた英語表現】

・unprecedented
 前例のない

・consortium
 協会、共同体
 *tiumの所の発音はティアムよりもシアムが普通のようです。

・memoranda of understanding
 各書、基本合意書
 *memorandaはmemorandumの複数形です。

・accreditation
 認定

・contemporary
 同世代の、同時代に存在する

・charter
 憲章

・explicit
 明白な、腹蔵のない

・draw on
 (知識、経験、技術など)を活かす


【翻訳のウラ側】

・Transformation is an era, not an event.
 Transformationは直前に出てきたchangeと同義ですが、やや堅い表現になります。同じ単語の繰り返しを避けるために言い換えていると思われますので、「改革」とそのまま訳出しました。
 eraは時代、eventは出来事、ですが、これは時間的幅の比喩表現と読んで、それぞれを「線」と「点」というように訳出しました。後の文の、常に変わり続ける、という内容にも合っていると思います。
 (訳例)改革は点ではなく線である。

・We are a constant work in progress.
 初見ではこの文章の意味がよく分かりませんでした。workを「仕事」と捉えて「私たちは絶え間ない仕事」となり日本語としておかしかったので、英文の方の誤植か、と思ってしまいました。
 困ったときはtwitterで同じ表現を使っている人がいないか検索して、どういう文脈で使用しているのかを調べてみる方法を時々取ります。今回もa constant work in progressと検索ボックスに入力して、世界中のツイートを見てみました。すると比較的よく使用する表現のようで、ツイートを読んでいると、いつでも学ぶ姿勢がある、という意味のようです。
 文を分析すると最後のwork in progressが一塊で、「作っている最中の作品」という感じです。人に対して使われているので、「まだ未熟で学んでいる最中」という意味になると思います。それにconstantがついて「一生勉強」に近い意味になるのではないでしょうか。
 (訳例)私たちはこれからも学び続けていきます。


【あとがき】

 今回の会長の記事は、知らない内容が多く、関連のレポートなども読みながら訳しましたので、非常に時間がかかりました。解説も多く載せましたので、合わせてご覧ください。
 関連レポートを読んでいると、どこそこの分野の研究が足りていない、などの問題提起がされています。研究者の方は、自分がしたい研究より、求められている研究をしてほしいな、と思うときがあります。何が求められているかは、WHOなどのレポートを読むと分かることがあるんだと学びました。

2017年3月31日金曜日

【WCPT News】完全版 2017/3/30 WCPT段ボールを使った共同プロジェクトに支援

 技術は進歩し装具や補助具の大量生産ができるようになりましたが、既製のサイズだけでは個別のニーズに応えられないことが多いです。

 ニューヨークにあるAdaptive Design Associationは国際的なヘルスケア団体とチームを組み、不要になった段ボールを使った補助具の作成に取りかかりました。

 このプロジェクトのチームにはWCPT、グラスゴー・カレドニア大学、WCOTが入っています。世界中の障害を持つ子供や大人、機能低下のある人が自由に動けたり、自立した生活ができるようになるのが目標です。

 グラスゴー・カレドニア大学のTracey Howeは「私たちが大事だと考えていることがあります。それは一人として同じ人はいないと言うことです。ニーズもみな違います。置かれている環境もみな異なります。しかし、市販されているものはフリーサイズのことが多いです。」と述べています。

 理学療法士のHoweが最初にADAを知ったのは2016年にウインストン・チャーチル奨学制度でニューヨークにいた時でした。Alex Truesdellを中心に1998年からオーダーメイドの補助具を作ってきました。

 Adaptive Design Globalではデザイナーがあらゆる形やサイズのシーティング装置や脊柱サポーターなどを作ります。
 
 「このプロジェクトの素晴らしい点はオーダーメイドであるという事です。人が中心であり、チームで作られます。チームとは家族や教師、セラピストであり、何が実現可能か、何をしたいか、などを考えながら作製します。

 WCPTのEmma Stokes会長はこのプロジェクトを歓迎しています。「WCPTがこのプロジェクトに関わることができるのは非常に嬉しいです。この分野に理学療法士は多いに貢献できるでしょう。」と言っています。

 「プロジェクトは国際団体が掲げる使命や目的を果たすものです。この高度な新たな取り組み、未来を見据えた取り組みは世界中の関係職種に影響を与えるでしょう。」

 グラスゴー・カレドニア大学で理学療法学科を取りまとめているFiona Moffattはオーダーメイドの良さの例を挙げました。「例えば脳性麻痺の子供のために作られた車いす用のテーブルがありますが、既製品では上肢の緊張が高く、腕が外に飛び出してしまいます。そこで腕が納まるように横に窪みを作り、腕が落ちないようにしました。簡単な工夫です。しかし、これは市販のものではできない、オーダーメイドならでは事例です。」

 ADAは段ボールの補助具を作ることですでに大きな成功をしています。セラピストとデザイナーが作ってきた製品は毎日の使用にも10年以上耐えています。プラスチックやアルミニウム製に比べて、段ボール製の方がより快適でかつ涼しく、軽いです。またリサイクルもできます。

 「今や、どこを見ても段ボールがあります。みんな街で段ボールを見かけたら写真を撮って送ってきてくれます。」とHoweは言っています。

 今はまだ挑戦の途中です。今年の初めにADGは100万ドルの支援をMacArthur基金から得るために、他の2000のプロジェクトと競争しました。

 この戦いには敗れましたが、チームの野望が薄らぐことはありませんでした。補助具をオーダーメイドすることの秘めたる可能性を広く認識してもらうために、Howeは教育プログラムを改変し、世界中に広がるようにしようと考えています。

 「毎年、非常に多くのセラピストがオーダーメイド補助具の重要性に気がついてくれました。世界中に広まるまでには、まだまだ時間がかかるかもしれませんが、今までに10万人ほどのセラピストが新たに賛同してくれました。

 私たちは、各大陸にスペシャリストを置いたハブを作りたいと思っています。たとえ小さな村であっても、段ボール補助具を作ることは可能でしょう。しかし、どんなに優れた職人がいても、段ボールを使って補助具を作製するという発想はないでしょう。」と彼女は話しました。


【使われていた英語表現】

・back 
(動詞)支援する、支持する

・cardboard 
段ボール

・adaptive 
適応性のある

・one-size-fits-all
フリーサイズ

・overlook
見落とす

・identical 
同一の、全く同じ

・under the leadership of
~の指揮のもとで

・cascade down to
~に段階的に伝わる、流れる

・offer an example
例を挙げる

・tray
車イス用のテーブル

・gutter 

・custom-made
オーダーメイドの
※order-madeとするのは誤り。

・in contrast to 
~と比べて

・one of scale 
いくつかの段階の内の1つ

・compete with ~ for ~ 
~を得るために~と競う

・bid
企て、努力

・undimmed
dimmed(薄らぐ)に否定のunが付いている

・provision 
用意、食糧

・thousands of
何千の、(概数的に)非常に多くの

・awareness 
気付くこと
※英英辞典にはknowing that sth exists and is important、つまり「大切だと気付くこと」


【リンク】

・原文
http://www.wcpt.org/news/adaptivedesign

・Adaptive Design Assosiation
http://www.adaptivedesign.org/


【あとがき】

 久しぶりのニュース更新でした。段ボールを使った補助具の作製についてでした。段ボールと言えば思い出すのが、熊本地震のときに避難所で使われていた段ボールベッドです。非常に軽く、しかし十分な耐久性があり大活躍でした。
 ADAのウェブサイトで見られる動画や写真には、段ボールで作った椅子や階段などの実例が写っています。一度ご覧になるとイメージが湧くと思います。
 各種研修コースも開催しているようです。ニューヨークに来いと書いていますが、日本に来てくれないでしょうかね? 招致しましょうか?

2017年3月19日日曜日

WCPTから翻訳の許可

絶版ですが中古で手に入ります
昨年から取り組んでいるWCPT Newsの翻訳配信ですが、先日、WCPTから正式に許可を頂きました。1月は1件、2月は0件とニュースの配信が今年に入ってから少ないですが、今後も有益な情報を発信し続けていきたいと思います。

 以前、翻訳の勉強を始めるにあたり購入した本の紹介をしましたが、その後もいろいろな本を読んで勉強しています。最近よく読んでいるのが、別宮貞徳氏の本です。別宮氏は翻訳に必要な能力について「1英語の能力ではなく日本語の表現能力がより重要であり、2専門の学問の能力とは関係ない」と言うことを述べています。経済学者が翻訳した経済学の本がおおよそ読解不可能であることを例に挙げていますが、理学療法に関する翻訳本においても同様のことが言えるのではないでしょうか?

 例えばKendallのMMTの教科書に

「伏臥位を取り、どちら側でも快適な方に頭を向ける」

と書いてあるのですが、英語でheadと書いてあったのでしょうが、日本語では「顔を向ける」とすべきです。また

「この種の患者には他のテストも行ってみるよう検査者に注意を促す手がかりを与える」

も何を言っているのかすんなり理解はできません。「検査に協力的ではない患者には別の方法を用いなければならない」と言うと分かりやすいのではないでしょうか?

 Neumannの『筋骨格系のキネシオロジー』では

「神経系は、長時間安定した姿勢を維持させる働きを持つ筋線維を賦活することや、反対に必要に応じてより推進的な運動のために、短時間に大きな力を発生させることができる」

という難解な日本語が登場します。「反対に」とありますが、何と何を対比しているのでしょうか? これは姿勢維持に必要な小さな力と、動作を行う時などに必要な大きな力とを対比している文章ですが、こういった読解を読者にさせるというのは、翻訳の悪い例であると別宮氏は述べています。

 私自身、文章を書くのは好きな方で、このブログでは180ほどの記事を掲載しています。しかし、今までは単に書いているだけで、「日本語として美しいか」「読者にとって分かりやすい文章か」というところには無頓着でした。多少難解であっても、情報が正しいか、他では得られにくい情報か、という点を大切にしてきました。今回、WCPTの翻訳を正式に許可して頂いて、翻訳について学びを深めていく中で、日本語能力の重要性に気付かされました。今後は様々な、素晴らしいと言われている文章に数多く触れていきたいと思っています。

 子供のころは読書は好きではなかったのですが、30歳台になって読書に目覚めるとは思いもしませんでした。丸谷才一氏の『文章読本』では多くの「名文」が紹介され、文章を書くにあたっての心構えなども学べそうなので、手に入れてみようと思っています。

2017年1月18日水曜日

【WCPT News】完全版 2017/1/18 ケープタウン大会では他では得られない様々な学習機会を用意

WCPTケープタウン大会には13の特別コースが用意されており、学術プログラムの補完を、その道の専門家から直接から受けることができます。

7月1日と5日に開催されるそれらのコースは希望者制で大会に一日でも参加する人であれば誰でも申し込むことができます。参加費は安く抑えられており、オンラインでスケジュールが確認できるようになっています。

コースの詳細にはそれぞれのトピックスが示されており、運動学や人間工学、小児学、ウイメンズヘルスなどがあり、学習形式も様々です。同じ志を持つ参加者との出合いの機会となるでしょう。

7月1日(土)は、オーストラリアのキャサリン・グレンジャーと、デンマークのモーテン・キストが運動と肺癌についてコースを開催します。また同じ日に、高齢者に対する運動について、方法や年齢に応じた運動強度などについて深く考えるコースも開催されます。

大会の後に行われるコースの一つに、アメリカのジョセフ・デイとデニス・フェルにより共同実践についての入門コースがあります。この二人は低所得国における医療とリハビリテーションの専門職間の繋がりの発展を目指しています。

一方、リーダーシップ・アドボカシーに関するコースでは、専門性を高めるためのポテンシャルを発展させたいと考えている教育者や臨床家をサポートします。

13コース全てで、臨床家、研究者、教育者など様々な分野の人が、また若い人からキャリアの長い人までが実用的な知識を、最新の知見から得られるようになっています。


【用語】

・アドボカシ―
 自己の権利を主張することが難しい高齢者や障害者などに代わって、別のものが権利を主張すること。

・共同実践のコース
 低所得国において他職種共同で現地のニーズを満たすプランを考えるコース。

・低所得国
 OECDの開発援助委員会(DAC)による分類には、LDC(least development countries、後発開発途上国)、LIC(low income countries、低所得国)、LMIC(low and middle income countries、低中所得国)、UMIC(upper middle income countris、高中所得国)、HIC(high income countries、高所得国)がある。


【使われていた英語表現】
・in-depth
 詳細な、綿密な

・low-income countries
 低所得国

・applied knowledge
 応用的な/実用的な知識


【あとがき】
今年初めてのWCPTニュースです。また次の学会の案内になります。コースのほとんどは1日コースで、参加費は210~280米ドルです。学会にも出て、学会前と後のコースにも出ると、かなりの出費になりますね。国際学会は言葉の面だけでなく、お金の面でもハードルが高いですね。

2016年11月30日水曜日

【WCPT News】完全版 2016/11/29 HIVリハビリテーションの新たな可能性

【完全版】

 HIVと共に生きる人が増え、そして長い経過をたどる疾患になったことで、理学療法士の役割がより大きくなってきています。

 トロント大学理学療法学部のステファニー・ニクソン准教授は来年のWCPTケープタウン大会でシンポジウムを行います。

 彼女からのメッセージです。「HIV患者に対する理学療法のニーズが増してきています。それはHIVが今や慢性疾患になったからです。」この事に関してはシンポジウムで取り上げられるでしょう。

 「理学療法士の多くはこの分野は自分の専門外だと思っています。能力開発がまさに必要です。リーダーシップが求められています。すでに持っている技術を使えば、HIVを持つ大人や子供にとって素晴らしい理学療法士になれるでしょう。さらなるステップを踏み出す時です。」

 さらにニクソン准教授は「免疫システムが侵されるということは、全身のいたる所が感染しやすい、ということです。たとえ神経系のリハビリテーションに携わっていてHIVとは縁がないと思っていても、HIV患者はきっとあなたのところへ訪れることがあるでしょう。他のどのような領域で働いていてもそうです。」と加えました。

 HIV患者の手助けができるのではないかと考える理学療法士は増えています。イギリスではニクソン准教授はダレン・ブラウン氏の取り組みに注目しています。ブラウン氏はHIV、腫瘍学、緩和ケアを専門に、ロンドンのチェルシー&ウエストミンスター病院で働いています。彼のコブラー・リハビリテーション教室はグループリハ的な介入を行っており、理学療法の効果や価値を、患者を全人的に捉えて長期的に経過を追うことで示してきました。

 「ダレンのプログラムでは1対1の臨床ケアが行われますが、同時に対象者を全人的に捉えます。教室ではグループで行われ、具体的な機能障害に対応するのと同時に、対象者とその周りの人とのつながりをも考えます。彼は四肢や臓器レベルで起こった問題に対処しますが、同時に機能障害がその人の活動や参加レベルでどのような影響を与えているのか、あらゆる面から対処します。」とニクソン准教授は言いました。

 東ヨーロッパやアフリカ南部ではHIVが流行していることから、研究や長期調査が行われている。ヨハネスブルクにあるウィットウォーターストランド大学のジョアンヌ・ポッタートン理学療法士は、生まれつきHIV陽性の子供に対するケアをどのように発展させていくかを示した研究に、ニクソン准教授は注目しています。

 「ジョアンヌは長年、小児のリハビリテーションに携わってきました。生まれつきHIVを持つ子供におけるHIVの影響について数多くの研究結果を報告しています。ここ10年でアフリカ南部にもHIVの治療がいきわたるようになってきたので、そのような子供たちの成長をしっかり見ることができるようになりました。以前なら不可能でした。

 医学により寿命が延びた、そしてリハビリテーションによって健康寿命が延びた、とよく言われます。文字通り、それが成し遂げられました。この疾患の理学療法の過渡期において、これまで以上に必要性が増しています。」


【用語解説】

・ステファニー・ニクソン
 カナダ人理学療法士。HIV活動家として20年間、研究を行ってきた。

・HIVとリハビリテーション
 HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染しAIDSを引き起こす。AIDS関連の死亡は2004年のピーク時よりも42%減少したという。つまり慢性疾患へと移り変わってきたことで、新たに若い人が感染するケースが増えてきている。HIVによる障害は全身の各器官に及ぶため、神経系や、呼吸器系、筋骨格系などの機能障害が生じる。また参加制限や、episodic disability(予想不可能な状態の変化に伴う能力低下。つまり、良いときもあれば悪いときもある能力障害)も生じる。
 このepisodic disabilityという用語は、ニクソン女史のシンポジウムでのキーワードになっている。

・全人的
 障害だけを見るのではなく、その人全体、つまり、身体面、社会面、経済面などを総合してみること。


【使われていた英語表現】

・people living with HIV
 HIVとともに生活している人々
 日本語でも障害者→障がい者、分裂病→統合失調症、痴呆症→認知症、など、障害当事者の方への配慮が、言葉の上でもなされている。英語でも、the disabled→disabled people→people with health conditionsや、wheelchair-bound→wheelchair userなど、言葉の上での配慮がなされる。

・transition
 〈名詞〉移り変わり、過渡期
 〈動詞〉移り変わる

・compromise
 〈名詞〉和解、妥協、折衷
 〈動詞〉和解する、妥協する、(名声などを)汚す、傷つける
 *compromised:感染しやすい

・immune system
 免疫系

・be vulnerable to
 ~を受けやすい

・whole-person approach
 全人的アプローチ

・one-on-one
一対一の

・prevalence
 流行、普及

・be born HIV-positive
 生まれつきHIVが陽性な

・a good ten years
 たっぷり十年

・more now than ever
 今まで以上に


【あとがき】

 11月はWCPTニュースの配信が1件でした。油断して見落としそうでした。最後の段落のAnd yet you rarely・・・roles around HIV.が訳せませんでした。policy tableとかresearch funding tableとかは何かの比喩でしょうか? どなたか分かるかたがいらっしゃればご教授ください。
 HIV患者に対するリハビリテーション。日本はHIVに関する社会の関心が低いと指摘されています。社会の問題よりも個人の問題として捉えられている面があります。日本でも新規感染者が増加傾向にあり、今後、理学療法・リハビリテーションが必要なHIV患者が自分と所へ来るかもしれません。本文にも述べられていたように、病気のことを理解すれば、あとは理学療法士として必要な技術はすでに持ち合わせているはずです。HIVに関する社会保障などについても知っておく必要もありますかね。今回もまた興味深い記事でした。

2016年11月1日火曜日

【WCPT News】完全版 2016/10/31 生活習慣改善のための系統的アプローチをロールプレイで学ぶ

【完全版】 2016/11/2更新

 来年のWCPT南アフリカ大会では革新的なセッションが予定されています。ロールプレイで患者に、より健康的な生活を営んでもらうための促し方を学びます。

 このシンポジウムでは、臨床での理由付けスキルを、生物心理社会学的質問法を実践的に学ぶことで強化し、療法士が患者により健康的な生活習慣を送ってもらうよう促すことが可能になります。アン・ソダーランド博士はこのセッションの座長を務めます。彼女はこの心理社会学的アプローチに対する理解が得られてきてはいるが、残念ながら今のところ系統的に実践方法を紹介してきてはいない、と説明しました。

 ソダーランド博士は「今、良いことに意識され始めています。変化の始まりです。ロールプレイでは患者役・療法士役を交代でします。ツールを用いたり、知識を与えたりして出来るだけ具体的になるようにします。これが最も大切なことで、すべき事は分かっていてもどうすればいいのか分からないのです。」と述べています。

 彼女は次のように言っています。「療法士は患者の移動能力や機能障害に注目しすぎます。坐位での行動や軽い身体活動、不健康なライフスタイルが実は解決したいと思っている問題の原因になっているかもしれないのにです。」

 さらに「ほとんどの国では問題を解決するために教育があります。患者は病院に来て、背中を曲げると痛い、と訴えてきます。すると療法士はそれ来たぞと、頭の中であれこれ考え、問診し問題点を挙げていきます。問題を直接解決しようとするため、患者を全人的に分析していないのです。」

 このセッションは大盛況だったシンガポール大会で推進された、健康に基づいた実践能力とエビデンスに基づいた評価ツールを継いでいます。ケープタウン大会でのロールプレイセッションは4つあります。評価ツールの使い方の実演や、心理社会的戦略、そして会員組織がいかに健康促進を臨床や教育に取り入れていくことができるかの詳しい見立ても紹介されます。

 日々の臨床で療法士はさまざまな技術を使い行動を変えようとしています。自己管理や目標設定、フィードバックに関する技術も含まれます。しかし、ソダーランド博士は、それでも十分意識的に個々の患者の利益を最大限にすることはできていないと主張しています。

 「これまで非系統的に行われてきました。理学療法士は自分が何を行っているのか分かっていないのです。例えば、患者に運動日誌を書かせても、そこに事実が反映されていません。しかし、その事実にこそ、患者の行動を変える何かが隠されているのです。もしこれらのことを意識的に行えば、行動変化から得られるものはより多くなるでしょう。」と彼女は語りました。


【用語解説】

・アン・ソダーランド(セーデルルンド)
 スウェーデン出身。彼女が行う行動医学を理学療法に取り入れる研究は、国際的にも珍しい。

・行動医学
 行動と疾患の関係を科学し、応用実践する医療分野。医学と心理学を結びつけて行動を分析する。例えば、喫煙者は座っている時間が長い、など。

・心理社会学的アプローチ
 病気や障害などがどれだけ心理的・社会的インパクトを持っているかを考慮し、生活の活動性を低下させないよう、自信を持たせ、社会との繋がりを維持できるようにする考え方。

・エビデンス情報に基づく実践
 エビデンスに基づく医療evidence-based medicine (EBM)や実践evidence-based practice (EBP)の考え方が、特にインターネットが普及して広く取り入れられるようになった。エビデンスに基づいて最良の医療を提供するという考えだが、それを患者に押し付けてはいけない。何を選択するかは患者の自由であるが、エビデンス情報は全て提供するべきであり、そういった意味でEBPよりもevidence-informed practice (EIP)と言う方がいいかもしれない、として使われている用語。前者は科学尊重、後者は人間尊重の用語と言える。


【使われていた英語表現】

・only +動詞
 残念ながら~

・concrete
 具体的な

・zero in on ~
 ~に注目する

・sedentary behavior
 坐位での行動

・diagnose
 診断。(日本では「診断」は医師の専売特許ですが、英語では疾患や障害の原因を見つけるという意味で使われています。)

・analyse
 分析する

・integrate ~ into ~
 ~を~に統合する

・day-to-day
 日々の

・an array of ~
 ずらりと並んだ~、勢揃いの~

・self-monitoring
 自己管理

・goal-setting
 ゴール設定、目標設定

・reflect on ~
 ~に反映する

・lead to ~
 ~に繋がる


【翻訳作業について】

前記事で紹介した『英文翻訳術』で無生物主語に関して、英文を読みほどいて日本語に翻訳する、というテクニックが書かれていました。それを今回のニュースで応用すると例えば次のようになります。

・The awareness is really there now.
→They are more aware of it now.(今、より認識されるようになってきた。)

・The tendency has been for therapists to zero in on patient's difficulties with mobility.
→Therapists tend to zero in on patient's difficulties with mobility.
→Therapists tend to zero in on how difficultly patients move.(療法士は患者の移動能力に注目しがちだ。)


【あとがき】

やはり翻訳は難しいです。自分で訳した文章を自分で読み直しても、他の人が読んだらどうか、という所まであまり想像できません。用語解説を読んでいただけると内容が分かりやすいかと思います。

【書籍】英文翻訳術

英語科出身で、青年海外協力隊も経験し、外国語と密接に関わってきたこれまでの人生ですが、これからも、もっともっと外国語を仕事に生かしていきたいと思っています。
 例えば、国際学会などでの通訳です。近い将来、日本でPTの国際学会があるかもしれません。その時に、通訳者として活躍できないだろうか、と考えています。また、今やっているWCPT Newsの翻訳もそうですが、日本のPTに有益な外国語で発信されている情報の翻訳も、もっと幅広くしていきたいと思っています。
 通訳も翻訳も、高い語学力が必要なのは同じですが、テクニカルな部分は大きく異なります。通訳・翻訳の学校でも、通訳コースと翻訳コースは完全に分かれています。どちらも同時に勉強するのは難しいでしょう。通学している時間もないので独学になるのですが、まずは今、実際にやっている翻訳の勉強から始めてみようと思い、動き始めました。
 そこで手に入れたのが英文翻訳術 (ちくま学芸文庫)です。いろいろなサイトで翻訳に関する書籍のおススメを探してみたのですが、いろいろな所でこの本が紹介されていましたので購入して読んでみました。多くの例文とともに、翻訳学校の生徒が書いた訳文を著者が添削するという、まるで翻訳学校に通っているかのようなリズムで進んでいきます。この本を読みながら感じたのは、翻訳の世界は、私が思っていたより深く、複雑で、繊細なものだということです。例文を実際に自分が訳してみても、著者のようなキレイな日本語になりません。読み進めていくにつれて、今、このブログで公開しているWCPT Newsがいかに素人訳か、というのが分かってきました。
 実は、この記事を書いている時点では、この本を最後まで読んでいません。じっくり問題を解きながら読み進めています。読み終わっても、何度も参考に読み返すと思います。また、この本の続編である『英語の発想』も次に購入して勉強しようと思います。WCPT Newsの翻訳のレベルが上がってきたら、お褒めのコメントを頂けると幸いです。

2016年10月23日日曜日

【WCPT News】完全版 2016/10/21 クリティカルフィジオネットワークが学術大会で新たな考えを提案

【完全版】

クリティカルフィジオネットワークのデイビッド・ニコラス氏によると、学校で習うことを超えて考えていくことに積極的でなければ、理学療法士の未来は暗いでしょう、とのことです。

シンポジウム「批判的理学療法:実践・教育・研究・施策の新たなアプローチ」において、5人の演者が、哲学・歴史・経済・人間性から来る考えが、いかに今日の理学療法を改善させるかを示します。この目的は臨床的な考えや実践のまさに本質的な点を考えることにあります。

オークランドにあるAUT大学の公衆衛生・心理社会学研究科で准教授をしているデイビッド・ニコラス氏は、「批判的に物事を考えることは、理学療法士が日々行っていることです。それは、そのように教育を受けているからではなく、そのような教育を受けていないにも関わらずです。」と述べています。

否定的な思考過程とは異なり、批判的に考えることで肯定的な討論が生まれます。専門性が過去にどのような過程で形成されてきたのかを知ることで、これからの未来、何に注目して行動すべきかが分かります。「何かを破壊したり引き離したりするために話し合いをするのではありません。脱構築の要素がありますが、批判的理学療法は‘なぜ私たちがやっていることを、他の人はしないのか’という点に触れます」とニコラス氏は言いました。

「運動について考えてみましょう。ほとんどの人は運動は理学療法の非常に核心的な部分であると言うでしょう。しかし、もし体液が浸透圧で移動したとしたら、それは細胞レベルでの運動です。移住などの社会的移動も運動です。重要な点は、なぜ運動の一側面しか見ていないのか、ということです。肘の屈曲・伸展も運動ではないでしょうか? なぜこれは選んで、他は選ばないのか?」

理学療法士がこのように幅広く考えるための鍵は、他の学校で教えられていることを学ぶことです。クリティカルフィジオネットワークには、他の分野でさらに勉強し、古典的生物医学的訓練を補完した療法士によって構成されています。2014年に会員の期待とともに立ち上げられたこのネットワークは、1年の内に300人の会員を得て、今では29カ国から500人の会員がいます。

ニコラス氏によると、「批判的理学療法の基本前提の一つに、一定期間、理学療法から離れて、外の世界に出ろ、というものがあります。ネットワークの会員のほとんどが、ある時点で理学療法を離れて、人間性を学んだり、歴史を学んだり、哲学を学んだり、政治を学んだりしています。そして、それらの知識を持って、理学療法の世界に戻ってきました。まるで旅行に出掛けていたみたいにです。」

このセッションでは、南アフリカ共和国の言語聴覚士マーシェン・ピレイ氏や、トロント大学のバーバラ・ギブソン女氏やクイーンズランド大学博士課程の療法士ジェニー・セッチェル女氏も話をします。

ギブソン女氏の重点研究テーマは子供のリハビリテーションです。彼女は、「正常」とは一体何なのかを障害という枠組みの中で大会参加者に問いただします。大会参加者はきっと標準的な移動能力は自分に必要と考えているでしょうが、その標準が、すべての子供たちにとって適切な標準ではないかもしれません。

ニコラス氏曰く、「彼女は、理想的な直立二足歩行における‘正常歩行’をどのように捉えているか、理学療法士に聞きます。正常という考え方を止めて、あらゆる方法による移動でも、その喜びをもとに考えることができれば、子供たちへのリハビリテーションの方法は変わるでしょう。」

セッチェル女氏は、理想的な体形に関する考え方や体重にまつわる汚名についてしばらく研究していました。体形に対する人々の考え方がどうすればよい方向へ変化するのかを問うてきました。理学療法士は正常な体形はこうであるべき、という考えに基づき、患者に不注意にも汚名を着せていることがあります。

ニコラス氏が言うには、「学校で教える内容により、体形がより理想化され、その理想とされている体形である必要のない人が汚名を着せられている状態であることを彼女は述べている。それにより療法士と患者の間に距離ができてしまいます。なぜなら評価されているかのようだからです。これは治療を行うに当たって良くないことだと彼女は訴えています。」

専門性の将来を見てみると、理学療法に取り入れるべき科学技術や経済が発展してきています。例えば、自動運転機能を備えた車が増えれば、世界中で交通事故による脳損傷の数が減るでしょう。遺伝子操作の発展は先天性疾患を減らしたり、義肢の進歩は理学療法士のリハビリテーションにおける役割を変化させるかもしれません。

ネットワークの前向き批判的精神が続けながらも、理学療法が変化を続ける世界と足並みを合わせていけるだろうとニコラス氏は肯定的に考えています。

「理学療法士ほどヘルスケアにおける経済変化に適応できるものはいません。理学療法士はまさに適材であるのに、問題はそのことを理学療法士自身が分かっていないことです」とニコラス氏は語った。


【用語】

・クリティカルフィジオネットワーク(CPN)
http://criticalphysio.net/ 会員登録は無料です。登録すると参考資料などにもアクセスできるようです。

・デイビッド・ニコラス
ニュージーランド出身。ケープランド大会のシンポジウムで座長および演者を務める。前述のCPNの創設者。イギリスとニュージーランドで20年以上教壇に立っている。

・脱構築
古いものを壊して、新しいものを作り出すこと。哲学用語。


【使われていた英語表現】

・be in danger
危機にある

・spectrum
範囲

・panel
発表者、講演者

・interrogate
調べる、尋問する、情報を得る

・notion
観念、考え、意見、意向

・at a cellular level
細胞レベルで

・from a critical point of view
批判的観点から

・challenge
~に対してその妥当性を問題にする、異議を唱える

・stigma around~
~に関する汚名、不名誉、恥辱

・inadvertently
軽率にも、不注意にも

・keep pace with~
~とペースを揃える


【あとがき】

 今回は、文章量が多かったのと週末だったこともあり、要約版は書けませんでした。「ニュースが公開されたのに、翻訳はまだかー」とお待ちになられていた方、大変お待たせしました。(って、そんな人いないでしょうが。)
 CPNに登録してみようかと思いますので、登録して何か興味深いことがあれば、このブログで共有したいと思います。それにしても面白いですね。一時的に理学療法士を離れ、他の世界を学んできた人が集まっているなんて。私は、理学療法士しながら、ブログやニュース翻訳をしていますが、理学療法士を離れるということはしたことがありません。仕事や生活のことを考えると、なかなか理学療法士を離れる、というのは難しいですから、同時進行で何か理学療法士とは違うことをする、ということになります。

2016年10月13日木曜日

【WCPT News】完全版 2016/10/12 ケープタウン大会 無料招待者 抽選で決まる

(2016/10/13)完全版に更新しました。

【完全版】

 ノルウェーのマリット・クリスティアンセンさんと、シンガポールのマルコス・チョンさんが、来年の南アフリカでの学会の参加費が無料になる権利を得ました。
 ノルウェーのクリスティアンセンさんと、クイーンズランド大学理学療法学科2年生のチョンさんは参加登録者から無作為に選ばれ、支払われた参加費がこれから返還されます。
 チョンさんは「本当に嬉しいです。払った参加費が還ってくるなんて非常に幸運だと思います。目を開かされるような経験と、世界のトップ理学療法士たちと共に過ごす時間を楽しみにしています。」と述べました。
 今日の理学療法業界が直面している最も熱いトピックスについてシンポジウムでお話いただく国際的な講演者がすでに100人以上決まっています。初めての学術大会参加となるチョンさんは、理学療法が世の中の役にどのように立つのかを学ぶことを楽しみにしています。また、これから待ち受ける課題にどのように専門性が生かせるかを知るため、同志との出会いにも期待をしています。
 彼はこうも言っています。「未来の理学療法士として私たちが抱える課題やチャンスに私は最もわくわくしています。個人においても団体においても学術集会や会議は発展に大きく寄与します。理学療法に関して最も情熱がある聡明な人たちと学んだり、ネットワークを形成したりすることは、間違いなく自身を駆り立てる経験となるでしょう。」
 大会プログラムはディーナ・ブルック教授と国際科学委員会の指導のもと拡がり続けています。臨床家、管理者、研究者、教育者、学生の全ての者がこの学術大会に関わりが持てるよう、彼らの幅広い経験が生かされるでしょう。
 当選者の発表は、WCPTシンガポール大会が賞を受けたすぐ後にありました。参加登録は受付中です。抄録の提出期限は早くも10月31日に迫っています。


【使われていた英語表現】

・at random
無作為に

・draw
抽選、くじ引き

・under the guidance of
~の指導のもと

・be relevant to
~と関係がある


【あとがき】

 抽選で参加費無料!なんて制度があるんですね。まったく知りませんでした。
 参加費は会員で早割期間に申し込めば、3日間で700USドルです。7万円ほどです。当日申込になると1080USドルなので10万円以上ですね。そもそも当日、そんな大金を持って南アフリカを歩けません。治安のことを考えると参加する人は絶対に事前に支払いをしておくべきです。
 あと、内容と関係ないですが、WCPT Newsの更新頻度が高いですね。なかなか慌ただしいです。

2016年10月11日火曜日

【WCPT News】完全版 2016/10/10 会長日記 ケープタウンWCPT学術大会は喜びと学びの絶好の機会

(2016/10/12)完全版に更新しました。

【完全版】

エマ・ストークス WCPT会長

 国際学会は人生を変えることがあります。世界の理学療法士たちがWCPTケープタウン大会の準備を進めているのを見ながら、エマ・ストークスは今までの自身の道のりを振り返ります。
 私は、これまでの約20年間、国際的に学んできた過程で出会った理学療法士たちのお陰で今の自分があると思っています。そのような恩恵に感謝しなければ今日のような日はありません。
 私が初めてWCPT学術大会に参加したのは1999年の横浜大会でした。世界中の理学療法士が、天皇陛下ご臨席の開会式の会場にいっぱいに集まっている奇跡を今も鮮明に覚えています。この大会ほど私の専門性発展に影響を与えたものはありません。
 世界の理学療法士たちと過ごした3日間は楽しかったです。シンガポール大会の時のように、横浜は興奮やつながり、多様性に満ちていました。思っている以上に大きなコミュニティの一員なのだと気づくことでしょう。
 学術大会から戻ると、自分がいた世界がいかに小さかったかという思いから、もといた(二次元的に感じる)世界に戻って再び慣れるまでに時間が幾分か必要です。しかし同時に、たくさんの経験が私を支えてくれるようになります。これは他では得難いものです。是非、皆さんにも経験してもらいたいし、多くの理学療法士が再び学術大会に参加する理由でもあります。
 2017年7月、私たちは再びケープタウンで開催されるWCPT学術大会で集まります。旧友と再会したり、新たな友をつくる機会になります。また、学んだり、最新の知見を共有したり、話し合ったりして、私たちの専門性の方向づけをする機会にもなります。若い研究者は自身の発見を発表し、私のように幸運なら、今のリーダー達によって次のステップへ導かれていくことでしょう。
 私たちは学術大会前および後のコース、シンポジウム、討論会などにも参加するでしょう。それらは相乗効果により、より良いものが生まれます。ネットワークが形成され、アイディアは成熟します。シンガポールで早朝のソーシャルメディア部門で起こったハッシュタグ#globalptに関する研究はその例のです。
 理学療法士の時間や資金はいろいろな物に使われるため、次の学術大会に参加できない者もいることは承知しています。ケープタウンへの旅行手配特設サイトは現在利用可能です。私たちは参加費が負担にならないようにできる限りの努力をしています。ケープタウン大会参加は専門性発展のための素晴らしい投資であり、帰国後もこの経験は生かされ続けるでしょう。
 伝統的なアフリカ哲学に「他の誰か・何かがあるお陰で私がある」という言葉があります。これは私たちの周りの世界とのつながりの中に自分自身を見いだすことを教えてくれています。私たちの世界はかつてない挑戦をしようとしています。一致団結すれば私たちはより強く、より良くなります。
 来年の学術大会は今までのものとは違います。アフリカ地域での初めての開催ということと、4年に1回から2年に1回の開催になった初めての年です。皆で集まって、理学療法の価値を世に広げる時です。私たちの多様性をアピールしたり、課題を前により成長したり、笑ったり学んだりするチャンスです。


【用語】

・エマ・ストークス会長
アイルランド出身。2015年のシンガポール大会で副会長から会長へ指名された。
6年間、臨床で働き、1996年から教鞭を執っている。大学の准教授で、博士課程の学生の指導まで行っている。

・WCPT横浜大会
1999年、初めて日本で開催されたWCPT学術大会。開会式には天皇陛下がご臨席なされた。日本で開発されたAKA博田法もこの横浜大会で紹介され、今も外国から問い合わせがあると言う。次のケープタウン大会から2年毎の開催ペースになるので、私が現役の間に、再び日本で行われることもあるかもしれない。


【使われていた英語表現】

・reflect on
思い起こす

・be grateful for
~に感謝する

・be alive in my memory
記憶に鮮明に残っている

・be rich with
~に満ちている

・reorient myself to
~に再び慣れる

・be buoyed by
~に支えられている

・be guided in their next steps
次のステップへ導かれる

・symposia
symposiumの複数形。シンポジウム。

・there are many calls on therapist's time
様々なことに、療法士の時間が割かれる

・make every efforts to
~のためにできる限りの努力をする

・I am what I am because of what we all are.
南アフリカ共和国で話されるズールー語のubuntuの英語訳。他の誰かや何かがあるお陰で今の自分があるという意味。美しすぎる言葉で翻訳できない、とも言われている。他にI am because of you. People are not people without other people. などと訳していることもある。

・in relation to
~に関係して

・unprecedented challenges
前例のない挑戦

・celebrate
祝う。(式典などを)行う、褒め称えて世に知らせる。


【あとがき】
 さすがにアフリカは遠いですが、会長のこういうメッセージを読むとWCPT学術大会に参加したくなります。前回、アジアで開催されたシンガポール大会を逃したのは惜しかったかなと思います。
 ケープタウンの次は2019年、スイスのジュネーブ大会です。スイスもきっと行けないでしょう。私のWCPT学術大会初参加はいつになることやら。それまで英語力を鍛えておくこととします。

2016年10月7日金曜日

【WCPT News】完全版 2016/10/6 WCPT学術大会が国際的な賞を受賞

(2016/10/8)完全版に書き換えました。

【完全版】

 WCPT学術大会が、2016年シンガポール観光アワードの団体会議主催者部門で優秀賞に選ばれました。
 2015年5月に行われた学術大会には4100人の参加者が、170の講習や1800の演題、100以上の出展があった展示会のためにシンガポールを訪れた。賞は非常に優れた業績を称え、シンガポールのリッツ・カールトン・ホテルでの授賞式で授与された。
 WCPTに代わって賞を受け取ったシンガポール理学療法協会のディネッシュ・ベルマ氏とシン・イ・リー氏は、他の最終選考に残った3団体の業績を称賛しました。また、学術大会を成功に導いた全ての方に感謝しました。
 「私たちは数ある候補の中ら自分たちの職種が選ばれたことを光栄に思います。全てのスタッフや参加者のお陰です。無条件で行ってきた大変な仕事に報いる最高の報酬です。」とベルマ氏は語りました。
 WCPTの政策・学術大会担当部長、トレイシー・ビューリー氏は審査の時に、開催国やサービス提供者が作った幅の広いチームが、大会成功の裏にある重要な役割であることを強調しました。
 WCPT学術大会は、ヨーロッパ腫瘍医学会、国際肝膵胆協会、シーボ(世界大手の金融サービスイベント)といった競合者から優秀賞を勝ち取りました。
 WCPTのジョナサン・クルーガーCEOは受賞を歓迎し、世界の理学療法業界において革新的な国際イベントであるという地位を得たと述べています。
 「WCPTは受賞を光栄に思います。世界中の理学療法士にとってWCPT学術大会が最も良い目標であると認識されました。我々は2017年の学術大会で再び世界の理学療法士がケープタウンに集まれる事を楽しみにしています。我々はなお一層、よい経験をして頂けるよう努力をいたします。」
 次期WCPT学術大会の参加申込が現在行われています。11月30日までは早割が適応されます。すでに100人以上の国際的な講演者の登壇が決定しているこの学術大会は、2017年7月にケープタウンで行われます。


【用語】

・シンガポール観光アワード
シンガポールの観光産業における秀でたものを表彰するもの。5部門30項目で賞が与えられる。

・シンガポール理学療法協会
前会長がベルマ氏、現会長がリー女氏である。今回の受賞については、まだ協会のホームページには載せられていない。

・WCPT学術大会2015
シンガポールで行われたこの国際学会の参加者の13%は日本からであり、シンガポール(12%)を上回っていた。


【使われていた英語表現】

・exceptional achievements in ~
~における非常に優れた業績

・delegate
代表、代理人。ここでは学会参加者のこと。

・on behalf of ~
~の代わりに、~を代表して、~のために

・strive to ~
(不定詞を続けて)~しようと努力する

・an early bird discount
早期申込における割引


【あとがき】

 私も実はこの学会に参加したかったんです。シンガポールは日本から非常に近く、行けばきっと非常にいい経験ができるだろうと思っていました。しかし、参加費が非常に高額で、尻込みしてしまったのは事実です。
 しかし、4100人の参加者の13%が日本人、ということは計算すると530人ほどが日本から参加したということですね。ぜひ、参加した方からの報告を聞いてみたいです。
 今回の翻訳は、部門や部署の名前を日本語にするのが難しかったです。その辺りは適訳ではないかもしれませんのでご了承ください。
 あと、タイトルがmajor international awardとすごく国際的な賞のように書いていますが、実際はシンガポールのローカルな賞の国際部門といったレベルだと思っています。


(原文)
http://www.wcpt.org/news/congress-wins-major-award-Oct16

2016年9月22日木曜日

【WCPT News】完全版 2016/9/21 世界保健機関 ヨーロッパの疾病対策において筋骨格系の重要性を認識

 今月からWCPTのニュースを試験的に翻訳して配信しています。まずは、ニュースが公開されたらできるだけ早く要約版を公開し、その後、完全版をきちんと配信したいと思っています。(要約版はスピード重視で、完全版は正確性重視で、できるだけ補足も付けたいと思っています。) 新しい試みなので、皆さまのご意見もよろしくお願いいたします。

(2016/9/27) 完全版に書き換えました。要約版はそれに伴い削除しております。


【完全版】

 ヨーロッパにおいて、非伝染性疾患(NCD)予防のため、筋骨格系の健康を促進することが重要だと強調した世界保健機関(WHO)の新たな行動計画が9月15日に承認された。
 この計画では、ヨーロッパ地域における障害の最大の原因が筋骨格系の健康状態であるとの認識を示し、それが就業不能や高齢者の自立度の低下を招くとした。
 世界理学療法連盟(WCPT)のCEOジョナサン・クルーガー氏は「この提言を歓迎する。WHOが初めて、筋骨格系疾患由来の障害を減らす取り組みを各国が行う必要があると認識した。筋骨格系の健康は身体面でも健康を左右する。身体的に健康であることは、最大限の能力を使って生活するための前提条件である。」と述べた。
 この計画では教育戦略や産業衛生計画との統合を通して、全ての世代の人々に筋骨格系の健康を促進することを勧めている。また、在宅ケアを受けている人も含む高齢者の、全身の筋骨格系運動プログラムも、早期介入や自己管理とともに重要だと強調している。
 クルーガー氏は、「理学療法士は早期介入やリハビリテーションサービス提供において重要な役割を持っている。世界の健康保健制度において、理学療法士は移動能力の改善や健康促進における独自の地位を得ている。各国の理学療法機関は筋骨格系の運動促進に向けた国家計画の策定を支援する準備ができている。」と語った。
 スイス理学療法協会の会長、ローランド・ペレックス氏は、コペンハーゲンで行われたWHO地域委員会において、この計画を歓迎した。「理学療法士は身体活動をより促し、どんな障害にも合わせて運動を指導できる。多くの理学療法士は職域が拡大し、健康保健サービスの財源を節約しなければならない」と述べた。
 多くの国では、理学療法に対するダイレクトアクセスが認められており必要な時に必要なサービスを受けることができるので、早期介入の機会や機能障害のリスクを最小限に抑える機会がある。少なくとも40のWCPTメンバー国でダイレクトアクセスとセルフリファーラルが認められている。
 WHOと国際的および地域的に連携を取っている筋骨格系の健康のための国際同盟は、この計画をヨーロッパ各国に採用するよう呼び掛けを行った。また筋骨格系の健康の重要性が世界的に認識されていたと言うことも合わせて伝えた。


【用語】

・非伝染性疾患
生活習慣の改善により予防可能な疾患の総称で、日本でいう生活習慣病に相当。食事、運動、喫煙、飲酒などを原因とする高血圧や糖尿病、心疾患、脳卒中、COPD、悪性新生物(がん)など。
2008年にWHOが非伝染性疾患に関する報告書を作成し、多くは予防可能だと記載された。また、低所得層の国で多いことが分かり、国際協力の分野でも注目された。

・ダイレクトアクセス
ダイレクトもアクセスも日本語として定着している外来語ですが、アクセスについてもう少し詳しく見てみましょう。オックスフォード英英辞典ではaccessは「何かを得る権利・機会」と用法2で書いています。原文のdirect access to physical therapyは「理学療法を直接受ける権利」となり、日本のようにPTと患者の間に、医師の診察や処方を介さない、ということです。すなわち開業権と繋がってはくるのですが、ダイレクトアクセス=開業権ではないので訳すときは注意が必要だと思います。

・セルフリファーラル
患者自身が問題を感じて、自ら相談に行くこと。日本では、患者が直接、理学療法士に何かを相談に来ることはないですが、ダイレクトアクセスが認められている国・地域では、このセルフリファーラルで患者が理学療法士の所へ来ることができます。

・筋骨格系の健康のための国際同盟
運動器の10年Bone and Joint Decadeとして60ヶ国以上がネットワークを組んでいます。その中の組織で、筋骨格系に関する内容を取り扱っています。


【使われていた英語表現】

・The plan acknowledges that~
その計画は~だと言うことを事実だと認めている

・the burden arising from~
~に起因する障害(重荷・負担)

・Good physical health is a prerequisite to~
身体的に健康であることは、~の前提条件である

・residential care
在宅ケア

・early intervention
早期介入

・Physical therapists are crucial in~
理学療法士は~においてきわめて重要である

・minimanize the risk of functional impairment
機能障害のリスクを最小限にする

・embrace the plan
計画を採用する


【後書き】

 要約版を即座に公開しましたが、翻訳としては雑なものでした。コペンハーゲンをスイスにある、と書いたり等、いろいろ気がついた方もいらっしゃると思います。この翻訳配信は世界の理学療法事情を日本のPTさんがもっと手軽に手に入れられるようにと思い開始したものですが、同時に私自身の翻訳トレーニングという一面もあるということでご容赦頂きたいと思います。
 完全版では、日本ではあまり馴染みのない用語の解説や、原文の中からよく使えそうな単語やフレーズの紹介なども含めました。世界の理学療法事情を知るだけでなく英語の勉強の助けにもなれば幸いです。

【参考】

2016年9月8日木曜日

World Physical Therapy Day ( 9月8日)

毎年、9月8日はWorld Physical Therapy Day(世界理学療法の日)です。今年は「健康寿命を延ばそう」というテーマで取り組みが行われています。これは一般の人に対するキャンペーンで、理学療法が人々の生活をどんなに良いものにしてくれるかをポスターやパンフレットなどでお知らせします。
 ちなみに去年は「能力を最大限に使う Fulfilling Potential」、一昨年は「社会参加のための身体作り Fit to Take Part」という内容でしたが、日本ではあまりこう言った活動の認知度がPTの中でも低いようです。しかし今年は日本理学療法士協会の国際部が、ポスターやパンフレットの翻訳を行い、世界理学療法連盟( WCPT) のウェブページにJapanese versionとして正式に公開されましたhttp://www.wcpt.org/wptday-posters-japanese。これをきっかけにWCPTの活動にも興味を持ち、アンテナを張れるように多くの人がなればいいと思います。
 ところで、今年のテーマは英語で、Add Life to Yearsとなっており単語自体は簡単ですが、英語学習者でも訳しにくい表現かもしれません。もともとAdd Years to Lifeという表現があり、これは「長く生きる」という事を言っています。しかし、現代社会において世界的に平均寿命が延びてきた今、単に長生きを目指すのではなく、健康的に過ごす時間を増やそうと言う呼び掛けをするため、YearsとLifeを逆にしたスローガンが考案されたと私は考えています。
 WCPTの全てのニュースが日本語に翻訳されれば、それほど楽な事はありません。日本の医療状勢、経済状勢などにアンテナを張っておくだけでも大変で、日々の業務に追われているとあっという間に情報遅れになってしまいます。それに加えて英語で発信される世界の理学療法の流れにも注目しようとなると、めまいが起こってしまいます。誰かがWCPTの主要なニュースだけでも翻訳して配信してくれればいいのになと思います。私がやるか? 無理かなぁ。けど需要があるならやろうかな。試しに9月のニュースから。

2015年10月9日金曜日

医学英語・医学スペイン語

 医学に関する英語やスペイン語は、実はそんなに難しくありません。しかし、やはり普通の英語やスペイン語とは違うことを知っておかなければいけません。医学用語はギリシャ語およびラテン語に主に基づいています。ですので、他言語に翻訳されている場合(日本のように)を除き、世界中でほぼ同じ形を取ります。医学英語も医学スペイン語も似ていますので、ここでは医学英語に関して主に書きます。
 医学英語は、接頭語+語幹+接尾語、から基本的に成り立っています。語幹がその単語の基本的な意味となり、接頭語や接尾語で修飾されます。接頭語・接尾語のどちらか、もしくは両方がない場合もあります。例えばpolyneuritisは接頭語poly-と、語幹neurと、接尾語-itisの3つのパーツに分けることができます。poly-は「たくさん」、neurは「神経」、-itisは「炎症」を意味しますので、日本語では「多発神経炎」と訳されます。
 この基本を理解していれば、算数の問題のように答えが導き出せます。接頭語、語幹、接尾語をどれだけ知っているかが、医学英語の理解度に直接関係してきます。学生時代に使っていた教科書は『Medical Terminology: An Illustrated Guide (Medical Terminology An Illustrated Guide)』でした。私は第4版を持っていますが、来年2月に第8版が出版されるようです。このテキストには、接頭語・接尾語が網羅されており、語幹となる解剖学的・形態学的・病態学的な用語も解説やイラスト付きで載っています。またちょっとした臨床的な話や、症例紹介や、クイズなども付いています。
 その他に『Medical Terminology, A Programmed Text』という、もう絶版(?)のテキストも中古でアメリカから取り寄せたり、日本医学英語教育学会が作成した『講義録医学英語―語彙の充実と読解力の向上 (1) ~(3)』の(3)を買いました。初学者は(1)から購入すると良さそうです。ちなみに、私は今、(2)を買おうか検討中です。
 また、ネット上から、生きた医学に関する情報を手に入れようとするなら、アメリカ国立衛生研究所のウェブサイトで検索するのも良いです。実際の文脈から、医学英語の使い方を学ぶ、実践的な方法です。文献検索ならNational Center for Biotechnology Information (NCBI)が便利かもしれません。無料のアカウントを作れば、検索内容を保存できます。その利点は、例えば、dominican republicという検索ワードを登録すれば、ドミニカ共和国に関する新たに発表された医学論文の一覧が定期的にメールで送られてきます。これらアメリカのサイトはスペイン語に表示を変更できることが多いので、それも活用できます。
 ちょっと、いろいろな情報を盛り込みすぎて、読みにくくなってしまいましたが、医学英語/スペイン語が必要な人は、よければ参考にしてください。

2015年9月24日木曜日

通訳案内士

外国に行くと、必ず日本の文化や歴史、地理、宗教、流行、など多種多様な質問を受けます。これまで、長期・短期で様々な国に滞在したことがありますが、日本に関する質問を受けるたびに、いかに自分が日本のことを知らないか、ということに気づかされます。それにも関わらず、中学・高校時代は社会科の授業が嫌いでした。英語と理系の授業ばかり勉強していました。当時は、日本の歴史や地理などの面白さに全く気付いていなかったのです。
 中学の時は「英語を話せるようになる」、高校の時は「PTの学校に進学する」、PT養成校の時は「治療のできるPTになる」、PTになってからは「国際協力の道に進む」など、その時々の目標に向かって突き進んでいました。そして今の目標が「通訳案内士の資格を取る」です。
 中学から学び続けている英語と、ドミニカ共和国で身につけたスペイン語を活かすため、今、注目されている通訳案内士という国家資格を得ようと考えたのです。観光庁が認める国家資格で、この資格がなければ、「外国人に外国語を使って観光案内をして報酬を得ること」ができません。試験内容は、外国語、日本歴史、日本地理、一般常識の4科目です。
 来年8月の受験に向けて、日本の歴史と地理の勉強を始めましたが、始めて間もなくして、日本の歴史・地理の面白さに気づき、楽しく勉強しています。なぜ、この面白さを学生の時に気づけなかったのか悔やまれます。社会の先生が悪かったのか、など人のせいにしたくなりますが、自分が悪いんです。悪いというか、その時の自分にはその余裕がなかったのです。自分のやりたいことで精一杯だったのです。
 日本と外国の懸け橋になる、というのは青年海外協力隊の目的の一つと同じです。様々な形で日本と外国の友好関係を築き、もっと日本を知ってもらいたいです。

2014年12月7日日曜日

医学英語検定試験(医英検)

 私たち理学療法士は、国家試験を受けるために指定された科目を指定された時間受けて、実習を受けなければなりません。医学英語は必修科目の一つです(多分)。しかし、いろいろな学校の卒業生に「医学英語でどんなことを学んだ?」って聞いても、中学生レベルの「What's your name?」からやっていたり、担当講師の自慢話で終始したり、そもそも記憶に残っていなかったり・・・。
 そのような話を聞いていると、自分ならもっときちんと医学英語を学生に教えられるのに、と思ってしまいます。けど、医学英語の能力を証明するものが今はないので、いろいろ調べてみると医学英語検定(医英検)というものがあるそうです。検定としての価値や評判はネットで調べるといろいろ出てきますが、来年3級を受けてみようと思います。(本当は2級から受けたいのですが、3級合格が受験資格のようなので。)
 他には、TESOL(Teachers of English to Speakers of Other Languages)のESP(English for Specific/Special Purpose)のコースで英語の教え方、医学英語の教え方を学び、修了書を得る、というのも英語教育能力を証明する一つの手かもしれません。
 具体的にどんな医学英語の講義をしたいかと言うと、①専門用語やその成り立ち(接頭語・接尾語など)や②日常的に遭遇する略語など、③使い方に注意が必要な用語の解説、④和製医学英語への注意喚起、⑤理学療法士が日常的に患者と行う会話の英語表現、⑥書き言葉と話し言葉の違い、⑦英語での論文の書き方、などを教えたいと思っています。
 いつか、医学英語を教えられる日が来たらいいなぁ、と思います。