青年海外協力隊(2011年~2013年、ドミニカ共和国)、国際緊急援助隊(2019年4月、モザンビーク)で理学療法士として活動しました。 一理学療法士が世界を舞台にできることとは何か?備えておく知識・技術は何か?青年海外協力隊のその後、緊急医療援助などを堅苦しく綴っています。 このブログを通して、同じ志を持つ人々、この道に進もうと考えている人々などと情報交換できればと考えています。よろしくお願いします。 また、世界理学療法連盟から配信されるニュースの翻訳も、当ブログで取り上げています。是非、ごらん下さい。
2010年12月29日水曜日
公衆衛生大学院
2010年12月26日日曜日
欲しいものまとめてゲット
2010年12月14日火曜日
ハイチの復興支援
2010年12月11日土曜日
青年海外協力隊の目的
2010年12月4日土曜日
国際協力の現場で女性が多く活躍している理由
前回紹介した本の中でも女性が多く海外で活躍している事について取り上げられていました。その中で「男性は国際協力の仕事を辞めても日本で仕事がある。しかし、女性は日本に帰っても仕事がないので辞められない」という話がありました。事実、2010年、政府が発行した『男女共同参画白書』では、高校以上の教育を受けた女性の就労率は、経済開発協力機構(OECD)の加盟国30カ国中、29位となっています。つまり、学歴があっても日本という社会でそれを生かす場がない、ということです。(ちなみに、日本は66.1%、トップのノルウェーは88.8%、最下位の韓国は61.2%です)
よって、能力のある女性は海外へ出て行ってしまうのでしょう。しかし、こういう社会的な事情だけでなく、実際に女性の方がタフで度胸があることは否めないと思います。海外で、とりわけ途上国で活躍する素質を、男性よりも兼ね備えていると感じます。男は、妙に保守的で、変化に臆病です。坂本竜馬のような革命を起こそうとする人物はほとんどいません。私もそうなのかも知れません。殻を破らなければ!
2010年11月28日日曜日
【書籍】世界を救う7人の日本人
2010年11月27日土曜日
目的
2010年11月15日月曜日
第12回フォローアップコース
九州は九州ブロックでシニアインストラクター、インストラクターがいるので近畿ブロックからのインストラクターの参加はなかったです。シニアインストラクターの先生以外は初めて見る方ばかりでした。今回の私の研修に参加する目的は、もちろん技術向上もありますが、一番は「全手技を網羅しているこのコースでデモの動画を撮影してドミニカ共和国に持っていく」という事でした。持っていく目的は自分のためです。自分の技術を見直すときに、今回の最新の動画を使って細かい点を修正しようと思っていました。
しかし、少し自分が求めているものと違いました。初心者がいないことから、デモはあまり詳しくなく、ほとんど実技練習の方に時間が割かれる進行の仕方でした。多くの手技をたった2日間でやるのですからそうなるのは当然でした。考え違いでした。撮影した動画は後で使えるようなものではなさそうです…。しかし、普段あまり聞いたり見たりすることのない九州ブロックのシニアインストラクターのデモを見れて非常に新鮮でした。シニアインストラクターって凄いなぁ、と改めて思いました。
私も含めて、まだまだ初心者の方は認定療法士を目指して、次にインストラクターを目指します。インストラクターを目指している認定療法士の方はみな、「認定療法士とインストラクターは全くレベルが違う。認定療法士は取れてもインストラクターは並大抵の努力じゃ無理だ」と言います。しかし、そんなインストラクターよりもやっぱりシニアインストラクターのレベルは桁違いに高いです。そして、そのシニアインストラクターが越えられない壁が博田先生なのですから、博田先生は神だと言っていいと思います。
兎にも角にも、今回の研修も、いろいろな意味で、非常に有意義でした。満足できた所、不満だった所などいろいろ含めてよい経験だったと思います。新しい注意点も聞くことができましたし、明日からの臨床に生かしていきたいと思います。
ちなみに今日、月曜日は紅葉狩りに行ってきました。また写真とともにアップします。
2010年11月3日水曜日
ロゼッタストーン:スペイン語レベル1終了
ロゼッタストーンのスペイン語はレベル1から5までありますが、先日レベル1が終了しました。仕事の合間などにやりながら2ヶ月ちょっとかかりました。このペースではレベル3くらいまでしか派遣前訓練までに終了できないかもしれません。
2010年10月31日日曜日
【映画】The Price of Sugar
2010年10月29日金曜日
JPTA News No. 267 Oct. 2010
報告書の中には、今回の講座のキーワードがちりばめられていています。「新しい発見」「意見の共有」「議論の前進」などなど… また、恥ずかしながら(と言いながらも、ちょっと嬉しかったですが)愚生の事も書いていただいています。
報告者は当ブログをいつも見ていただいているK.Yさんです。参加者を代表して書いていただきました。ありがとうございました。
2010年10月17日日曜日
【書籍】Collins easy learning: Spanish Grammar
2010年10月11日月曜日
グローバルフェスタ 2010
2010年10月2日土曜日
スリランカのPTとの交流
2010年9月25日土曜日
こちらの善意が、相手に迷惑になっていないか?
以前書いた、パキスタン地震の際のPT・OTの活動について、疑問点を書きましたが、今日、その解答を実際に活動したPTのHさんに教えてもらいました。
2010年9月24日金曜日
【書籍】Yes/No Medical Spanish
2010年9月23日木曜日
HIV/エイズとともに生きる子どもたち
NPO法人宇宙船地球号の代表、山本敏晴先生の写真展「HIV/エイズとともに生きる子どもたち」へ先日、行ってきました。山本先生の写真展へ伺わせてもらったのは、今回で2回目です。1回目に行ったときにゲストブックに名前と住所を書いたので、今回は招待状が届きました。AKA医学会の学術集会が終わった後の、新幹線までの時間に慌ただしく行ったせいで、ゆっくり時間をかけて見ることができなかったのですが、訴えかけるものが物凄くありました。 宇宙船地球号の活動の一つ「お絵かきイベント」で、世界中の人たちに描いてもらった「あなたの大切なものはなんですか?」の答えを集めて、本にしたり写真展にしたりして発表されています。現在69の国で行われており、まだ実施されていない国では協力者を求めているそうです。私の行く、ドミニカ共和国はまだ未実施、とのことで是非とも協力させていただく、という話になりました。来年の話にはなってしまいますが、このような壮大なイベントの一端を担うことができ非常に光栄だと感じます。 そのような活動もされている山本先生に、初めて写真展でお会いしたときは頼めなかったお願いをしました。そして手に入れたのが右の写真。「サインをいただけないでしょうか?」と勇気を出して言えました。笑
2010年9月21日火曜日
第32回AKA医学会学術集会
2010年9月17日金曜日
第25回日本国際保健医療学会学術大会 2
災害直後の現場の過酷さが非常に伝わってきました。最初の活動は、やはりPT・OTのことではなく、運ばれてきた人、特に子供の清潔保持や食事の提供などのお手伝いだったそうです。日本の病院とは違い、入院患者であっても、食事や着替えなど身の回りのことは家族が行う、というシステムなので、重症な子供が単身、ヘリで拠点病院に運ばれてくることもあり、家族と離ればなれになった場合の支援をボランティアが行う必要があったようです。
災害直後の混乱がある程度、落ち着くと、PT・OTとしての活動を行っておられました。PTとしては脊損患者へのROM ex.や動作訓練、その他患者教育や医療スタッフ教育などです。OTでは車椅子での調理訓練や外出訓練、家屋改造、レクリエーションなどです。
ここで一つの疑問が沸きました。パキスタンの文化的背景が最初に紹介されました。その中で、女性はほとんど外出することはなく、外出するときは全身を覆う衣装(二カーブ、ブルカ、チャーダル)をする、という事。そして思春期になると外出することは滅多にない、という事が紹介されました。町中どこを見ても男性ばかりで、女性用の衣服を販売している店の店員も、それを買いにくる人も皆、男性だ、ということでした。
外出訓練の目的はおそらく、「障害があっても、工夫すれば外に出ることができるんだよ」「車椅子ではこうすると段差を乗り越えられるよ」「松葉杖ではこういうところを気をつけましょうね」「部屋にこもってばかりじゃ元気がでないよ」、と言ったところでしょうか。倒壊した建物の中には、前述の文化的背景のために女性が多く、したがって障害を受け、PT・OTの対象になった方の2/3は女性だった、との報告もありました。
対象者(多くは女性)に外出訓練を行った、という事ですが、それが果たして現地の習慣と逆行していなかったのか?
援助、支援さえすればみな幸せ、ではない、という事をさまざまな例でこれまで聞いてきたことがあります。考慮しなければいけないのは、現地のルール(文化、風習、宗教など)だと思います。きっと、活動報告で外出訓練について「失敗した」「うまくいかなった」という話はなかったので、最大限考慮して活動されたのだと思います。なので、その辺りをもう少し詳しく、お聞きできたら、と思いました。(が、質問はまた次に会った時に、と思い他の参加者に発言を譲りました)
非常に興味深い話ばかりで感動しました。目標にすべき人が大勢いることが幸せです。
2010年9月14日火曜日
【書籍】Spanish-English, English-Spanish Medical Dictionary
今日は手短に、最近購入した本を紹介しようと思います。
2010年9月12日日曜日
第25回日本国際保健医療学会学術大会 1‐2
まず、最初にパキスタンとアフガニスタンの関係について述べられていました。この2国には同じ民族が半分ずつ、勝手に決められた国境によって分断され住んでいるそうです。なので仲が良い、とのこと。アフガニスタンに拠点を置き、アフガニスタンやパキスタンで活動されているそうです。それがもう20年以上。用水路の作るのは、医師の仕事かと聞かれると、命を救う仕事として同じなのだと、また、血管外科に似ている、と言い会場を笑わせていました。ちなみに現地へは国連の飛行機が飛ばないと入れないそうで、こうした講演が聞けるのは非常に貴重なんだと思います。
お話の中で、「何が嬉しいのか、何が悲しいのか、それを知らなければ医療はできない」という言葉がありました。外国から来た援助者が、自分たちの価値観で、現地のやり方を評価する。そしてお金がなくなると帰る。都合が悪くなると帰る。だから国際援助隊なんて信用できなくなった、とおっしゃっていました。そんな中村先生の活動の原動力となっているものは何なのか? 「最近、そのような質問を受けるようになりました。昔は、そんな事聞く人はいなくて、こんなことやっている、と言うと『おう、そうか!頑張れ!』とだけでした。(原動力は)男気なんですよ。ほっとけない。」と言っておられました。
私は2年間、ドミニカ共和国で活動することになりますが、かなり守られた、与えられた活動であるので、恵まれています。国際協力の超・超初級編だと思います。それでも、やはり不安はあります。ただ、中村先生のように『男気』を忘れないように、自分自身の原点を忘れないようにしないといけないなぁ、と改めて考えました。
2010年9月11日土曜日
第25回日本国際保健医療学会学術大会 1-1
2010年9月10日金曜日
明日から2日間
2010年9月4日土曜日
長崎大学大学院 国際健康開発研究科
2010年8月31日火曜日
キャンプ
2010年8月22日日曜日
合格報告
2010年8月15日日曜日
ファシリテーター養成講座 2日目
2010年8月14日土曜日
ファシリテーター養成講座 初日
2010年8月13日金曜日
上京
2010年8月11日水曜日
派遣先→ドミニカ共和国
2010年8月10日火曜日
合格発表
2010年8月7日土曜日
Peer Education
2010年8月6日金曜日
ロゼッタストーン
2010年8月4日水曜日
欲しいものリスト
1:パソコン
前述の通り、サブ(ネットブックなんて言われている最小限の機能しか搭載されていない持ち運び便利なちっちゃいやつ)がメインを兼ねてしまっているので、あまり高度なことができません。先日の学会DVDも病院のパソコンを借りて作成しました。そもそもネットブックにはCD/DVDを入れる所がありません。外付けです。だから非常に今、不便なのです。
買うならパナソニックのレッツノートです。頑丈で壊れにくく、キーボードに水をこぼしてしまってもコンピューターを傷つけない構造です。海外に持って行って、万が一、故障してしまうと修理に困ります。途上国ではなおさらだと思います。そういう理由です。
2:外付けハードディスク
写真撮影を趣味にするようになって、画像ファイルが増えました。最近のカメラは画質が良く、画像サイズも大きいので、たくさん写真を撮影すると保存に困ってきます。RAW撮影するとグンと容量を必要とします。コンピューター内臓のハードディスクに記録すると、処理速度などに影響しそうなので極力避けたい、という思いです。他に研修会や学会なので撮影した動画も保管しないといけません。そして、今持っている大量の本や資料のデジタル化もしたい、と考えています(後述)。
3:スキャナー
最近のスキャナーなかなり性能が良いようです。数十枚の書類を自動で次々に読み取ってPDF化してくれるのです。両面同時に取り込みもできるタイプだと、本をばらして(糊付けされている1辺を裁断機で切り落とすと簡単)スキャナーにセットするだけで、自動で1冊まるまるデジタル書籍になります。
これは、札幌にいるとき、朝テレビで紹介されているのを見て知りました。海外で働くとなってもそうですし、引越しする時にも、今ある大量の本や資料は持ち運びに不便です。デジタル化できれば持ち運び簡単で便利になります。
欲を出せばもっと欲しいものがたくさんありますが、至急欲しいものといえばこんなものです。ただ、年末のボーナスまではきっとお預けになります。パソコン→外付けハードディスク→スキャナーの順で買わないと何もできないので、まずパソコンです。ちなみに朝早くから、こうやって記事をアップしているときは病院のコンピューターを借りています。自宅にあるメインコンピューターの調子が悪いからです。
2010年8月1日日曜日
国際協力のためのファシリテーター養成講座
The World Confederation for Physical Therapy (WCPT) this week becomes a member of the World Health Professions Alliance (WHPA) – the international organisation representing health professions. Other members include the global bodies for nurses, physicians, dentists and pharmacists.
The WHPA is now the world’s largest and most powerful body for health professionals. Through its five constituent professional bodies (see list below), which now include WCPT, it represents more than 600 national member organisations, speaking for 26 million health professionals in more than 130 countries.
WCPT’s normal independent campaigning and collaborations will continue. But by also joining a global voice for health professionals, WCPT believes physical therapists will have more influence on campaigning issues, and will have new opportunities to inform initiatives that could benefit millions of patients and service users.
“Joining this coalition gives us the opportunity to work collaboratively with the world’s other health professions, while in no way compromising our independence,” says WCPT President Marilyn Moffat. “By pooling our resources and expertise, we are able to tackle global health issues more effectively and ensure that patients/clients and health care systems benefit.”
For WCPT, the WHPA provides another communication channel between the health professions and key bodies in global health, such as the World Health Organization. The WHPA is particularly concerned with:
· public health
· patient safety
· human rights in health
· regulation of the health professions and collaborative practice
· health human resources and workforce issues
· health care systems
· counterfeit medicines
The Alliance develops statements, fact sheets and advocacy tools on current health issues to influence policy and practice at global, national, and regional levels. It has brought together world health professions on several important initiatives in human rights, patient safety, tobacco control, health human resources and regulation of the health professions, and is currently running campaigns including:
- the Positive Practice Environment campaign for health professionals, focusing on quality workplaces that attract and retain staff, improve patient satisfaction, safety and outcomes, and deliver cost-effective services
- the Be Aware campaign to fight against counterfeit medical products
“The priorities and campaigns of WHPA are very much in tune with those of WCPT,” said Marilyn Moffat.
WHPA member organisations
The International Council of Nurses (ICN) – a federation of national nurses associations, representing the more than 13 million nurses working worldwide.
The International Pharmaceutical Federation (FIP) - the global federation of national organisations of pharmacists and pharmaceutical scientists representing more than two million pharmacists around the world.
The FDI World Dental Federation (FDI) - a federation of approximately 200 national dental associations and specialist groups representing more than one million dentists worldwide.
The World Medical Association (WMA) - the global federation of national medical associations from around the world, directly and indirectly representing the views of more than nine million physicians.
The World Confederation for Physical Therapy (WCPT) - the global voice for physical therapists/physiotherapists, with 101 national member organisations representing over 350,000 members of the profession.
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つまり、医師、歯科医師、看護師、薬剤師、に肩を並べて健康に関する専門家として理学療法士が発言権を持てるようになった、という事だと思います。私たち理学療法士はこれからもっと真面目に、真剣に知識や技術の研鑚をしていかなければいけません。こういう時代の流れですから、大阪の理学療法士ではなく、日本の理学療法士でもなく、世界の、いや地球の理学療法士である、という認識を持った理学療法士が増えていかなければいけない、と思います。世界に目を向けたとき、様々な問題で健康を脅かされている国があります。その問題を見つけて、解決していく過程で、ファシリテーターという存在が非常に大きいことを、先日受講した「PCM入門講座」で感じました。ファシリテーターが無能だと、話が一向に進まないですし、話し合っているグループ内が険悪なムードになったりもします。ですので、この「国際協力のためのファシリテーター養成講座」には即座に申し込みをした、という訳です。この講座で、ファシリテーターのしての知識や技術を学びたい、と思います。
このWHPAのメンバーである医師、歯科医師、看護師、薬剤師、理学療法士、5職種が世界の健康関連の議題について話し合うときに、理学療法士だけが蚊帳の外になってはいけないし、むしろ議論を引っ張っていくようなファシリテート能力を発揮できるようになればいいですね。
2010年7月27日火曜日
実習
実習施設によっては、ほとんど教えず、「自分で考えろ!」という所も多いようです。このやり方が悪いとは一概には言えませんが、限られた実習期間であること、そして協力してくれる患者さんの負担を最小限にするためには、やはり教えながらでも前に進むことができる実習でないといけないと思います。ですので、私はほとんど教えています。そして2週間という短い実習期間ですが、症例発表ができるまで経験させようと思います。いずれ、当たり前のように求められることですから、その時、経験がある・なしで実習の進み方が大きく違うと思います。そう願います。
昨日、実習訪問に来られた学校の先生は、私が学生時代に教わっていた先生です。学生と先生が話した後、私に、「いい実習をさせていただいているようで、ありがとうございます」と言われました。初めてのスーパーバイザーでしたが、お褒めいただき光栄でした。もっと良い実習ができるように、いろいろ工夫したい、と思います。けど、もしかしたら、実習生を今の病院で見るのはこれで最後かもしれません。最初で最後の学生です。在職中に、スーパーバイザーを経験できてよかったと感じています。また、実習生の通う学校には、講義をさせていただく機会も得ました。いろいろお世話になっています。非常にありがたいです。この経験を海外にもって行き活用しようと思います。
2010年7月25日日曜日
構成運動
2010年7月23日金曜日
力を抜く
そもそも、仙腸関節上部離開の際に、「腸骨稜の頂点に母指MP関節を合わせる」というのは、母指のMPを腸骨稜topに密着させるものだと、ずっと間違って理解していました。「分かっているつもり」がもたらす問題についてはAKA医学会PT・OT会の学会長講演でY先生がお話されました。Y先生の話の中に「100-1=0」というお話もありましたが、博田先生を見ていたり教えてもらったりするとその事を痛感せずにはいられません。「それで次のstepに行ってみたらいい。できないから。」触った瞬間から減点ですから、その先は0しかありません。これが技術の難しさであり、臨床の厳しさであると思います。
そう言えば、1年目のまだ何も知らない時の方が、恐れをしらずにいろいろ質問していたような気がします。今考えれば恐れ多いことです。それは博田先生のすごさを知ったからです。が、これはY先生のおっしゃる「畏敬の念」と少し違う要素が入っているかもしれません。単に臆病になっている部分もあるのかも・・・。忍耐強く、継続してやっていくしかありません。力を抜いて、次のstepに進めるよう、よく考えて練習しようと思います。
2010年7月20日火曜日
さよなら北海道
2010年7月19日月曜日
札幌さいごの夜
2010年7月17日土曜日
呼吸理学療法セミナー始まる
2010年7月16日金曜日
札幌に来ました
2010年7月14日水曜日
面接試験
2010年7月13日火曜日
英語試験
2010年7月12日月曜日
帰阪
2010年7月10日土曜日
行ってきます!!
2010年7月9日金曜日
再会
理学療法士が世界中どこでも活躍できるだろうと考える理由
2010年7月8日木曜日
夏休み半分終了
2010年7月7日水曜日
一次試験で出た問い
次のように書きました。
↓
「開発途上国では、先進国と言われる国においては死因とならない病気で人々は死亡する、と聞く。例えば、肺炎や下痢などで死亡する。このような生死に関わる問題を、様々な国や国際機関、NGOなどが改善しようと、多方面からアプローチしている。
開発途上国が開発されていくためには、保健・医療、公衆衛生が整い、人々が健康であることを前提に、現地の人々が生産性のある活動をしていく必要があると考える。
しかし、先進国においてもそうであるように、医学には限界があり、最善の治療を行っても、障害を残す可能性がある。また先天性障害を持って生まれる子もいる。障害を持っていても、自国の経済開発に貢献できるよう、理学療法士の知識と技術が必要である。理学療法により障害を治療したり、代償する方法を指導したりし、労働力となる道筋を対象者に示すことができれば、理学療法士として開発途上国の援助に携わったことになるのではないだろうか。 」
患者さんを治すのではなく、その国を治す。大袈裟に言えばそういう事です。公衆衛生に関しては、様々な活動がなされていると思いますが、障害を治療し、社会復帰・職業復帰させることで、経済を盛り上げる、という活動はまだ成されていないと思います。実際にはそんなことできないから実践されていないのか、しようと試みる人がいないから行われていないのか。分かりませんが、誰もやってないから私もしない、というのではなく、新たなフィールドを築けたらいいんじゃないかと考えています。
七夕
何事も、続けるには、それなりの報酬が必要です。報酬は、単に誰かからの「ありがとう」という言葉でもいい。彦星と織姫のように会う約束でもいい。もちろん、お金が大切という人もいてもいい、そう思います。
最近の私が求めている報酬は、働き始めたころと変わってきました。最初は「ありがとう」と言ってもらえるだけで、自分が救われていました。治療効果なんて出ないので、自然回復を理学療法士のおかげ、と患者さんに錯覚させることで、「ありがとう」と言ってもらっていました。それには最初から気づいていましたが、そうでもして「ありがとう」と言ってもらい何とか精神の緊張を保ってました。しかし、最近は少し違ってきました。「これは自然回復」とはっきり患者さんに説明するようになってきました。治療効果を少しずつ感じるようになってきたからです。今は、治療効果がどれだけ出るか、を仕事に対する報酬にしています。
将来は、開発途上国で教育に携わりたいと考えています。どう教育に関与するかは未定です。現場に立つのか、管理側に立つのか、立場は様々です。何を教育するのかも、まだよく分かりません。しかし、刻々と変化する自分の状況を常に評価しながら、自分が今やるべき事を見失わないようにし、短期目標、長期目標を立てて、人生を歩んでいきたい、と思います。
2010年7月6日火曜日
その他の要請 JOCV(理学療法士)2
モンゴル2 整形外科病院で、手術が頻繁に行われているがその後の後療法の質の向上のため、理学療法の知識と技術の提供が求められています。同時に作業療法士のJOCVも要請しており、協力して活動することになります。ここは希望は出しませんでしたが、派遣されれば私のやりたい事が実践できる地だと思います。特に整形疾患の方は、脳の機能は正常であることが多いので、回復後、社会復帰してもらい働き手になってもらう必要があります。患者だけのためではなく、ひいては、その国のためになるような活動にしたいと思います。
フィジー 経験年数が足りないので私は該当しません。ただ、ここは単にマンパワー的な活動を求めているような印象です。マンパワーが絶対的に足りない所では、外から人を呼ぶといった対症療法では解決策にはならず、原因に対する対策を講じないといけません。例えば、一人の患者に1時間かけてマッサージしているようなら、10分でAKA-Hをして終わる。そうすれば時間は6分の1ですし、治療効果も向上するはずです。
グアテマラ 必要条件の「小児治療経験」がまたまた壁になっています。今からはどうしようもない問題です。
ニカラグア 同上…。(泣) 対象者は小児患者中心だそうです。
2010年7月5日月曜日
その他の要請 JOCV(理学療法士)1
エクアドル ここの要請内容もそうですが、マンパワー的な活動が期待されています。施設規模等の拡大による人材不足だそうです。人材不足が予想できなかったのでしょうか?今回は2代目要請ですから、初代隊員が無茶をしたのでしょうか…。国の政策で止められなかったのかも知れません。また、ここでは小児疾患に対応しなければいけません。残念ながら小児疾患については全くと言っていい程、経験がありません。ここで私ができることは限られているでしょう。
キルギス ここでは現在、作業療法士(OT)が活動中だそうです。その方と協力して現地の人の知識・技術を向上させるための教育を行うことが求められているようです。しかし、ここでも小児疾患への対応が切望されているようです。弱点はもっと早期に解決しておくべきでした…。
中国 40人ものセラピストがいる中、主な指導対象は3名の若いセラピスト、となぜか限定されています。上の者が下を教えずに、外国から西洋医学を押し付けて、今後、この若者たちは異端児扱いされないだろうか、と心配してしまいます。そもそも院長が同じ区域の他の病院でJOCVが派遣される際の現場視察の際に、同行し(勝手に?)興味を持って、手を挙げた、という経緯のようです。
(つづく)
休館日
2010年7月1日木曜日
ボランティアについて
JOCVの応募用紙には、次のような質問に回答する欄があります。
(1)ボランティア活動に参加する動機、抱負について記述してください。
私は次のように書きました。
「理学療法士として3年以上、大学病院にて最先端医療を受ける患者を担当してきた。しかし我々は、患者がどのような治療を受けていようが、できることは自分の腕一本で障害を治療することであると確認することができた。理学療法士が使用する技術は、開発途上国の設備が不十分な病院であっても、ベッド1台あれば提供することができ、その技術を現地の人に習得してもらい、さらに後進の育成に繋がっていけるよう技術支援・教育支援をしたいと考えた。」
理学療法士の技術は、物に頼らない部分の割合が非常に大きいです。9割は自分の手で治します。残りの1割は物理療法や、動作訓練のための歩行補助具などです。医学は日々発展し、以前は治療できなかった病気が最先端技術で治せるようになってきています。しかし、その最先端技術のほとんどは、高価な医療機器や、数少ない特殊機器によるものであり、万人が受けることができる医療ではありません。それに対して、理学療法の技術は、先進国であれ、開発途上国であれ、技術を習得した者さえいれば万人に提供可能な技術です。唯一必要なものを挙げるとしたらベッドですが、これは現地で作製可能なものですから、なければ工具を持って作ろうと思います。
(2)ご自身が考えるボランティア活動の意義、目的を記述してください。
「自分が持つ知識や技術は、自分一人で使用していては、その恩恵を受ける人は非常に少なすぎる。日本では理学療法教育が系統立てられて実施されているが、そうでない国では、我々が、昔他国から教育を受けていたように、教育に協力すべきであると考える。ボランティアとしてではあるが、あくまでもプロとして派遣される国の問題点を把握し、協力・支援できるよう尽力したい。また、そうすることで自国の教育方法・技術指導方法を見直し、自国へフィードバックするきっかけになれば良いと考える。」
日本で理学療法士の養成が始まった初期の頃、養成校の教員は海外から来ていました。学生は英語で授業を受けていたそうです。海外から援助を受けて、日本の理学療法は発展していきました。今度は日本が、その恩を今必要としている国に還元するべきだと考えます。『Pay It Forward』という映画がありましたが、これこそ恩をpay forwardする、ということだと思います。また、日本でただ臨床だけしているならば、一人のPTが関わる患者さんの数は非常に限られてきますが、技術を10人、20人、に伝え、彼らがまた10人、20人、と伝えていくことでさらに恩恵を受ける患者さんが増えていくと思います。こうして、恩恵を次の人にpay forwardしていく形こそが理想のボランティアかと考えています。しかし映画『Pay It Forward』は、そう上手くはいかない、と現実と理想のギャップを描いた映画になっています。このギャップを狭める工夫こそが国際協力の楽しさ・やりがいなのかもしれません。
2010年6月30日水曜日
合格祈願
2010年6月27日日曜日
一次選考合格
2010年6月24日木曜日
セントルシアの要請
2010年6月21日月曜日
ドミニカ共和国の要請
昨日の続きで、今日はドミニカ共和国からの要請内容について考えてみたいと思います。
「当国では理学療法士養成機関が成熟しておらず、理学療法士は医師の診察による指示内容に基づきリハビリテーションを行っている。理学療法士としての知識とリハビリテーション技術を高めることを目標にボランティア派遣を行ってきており、現在派遣中の理学療法士隊員はリハビリテーション効果を高めるための理学療法評価法の確立に協力している。セミナー参加等を通じて他国の状況を知る中で、「チームリハビリテーション」や「CBR(地域に根ざしたリハビリテーション)」等への関心も高まっているところ、今後はこれらの導入と定着に協力するボランティア派遣が望まれている。」
ドミニカ共和国では、理学療法士の養成機関が十分な教育を提供できていないようです。理学療法士を育成するためには、知識だけではなく、技術に関する教育も行わなければいけません。ある専門学校の非常勤講師として学生に、関節の触診について技術指導する機会に恵まれ、その時の経験から学んだことは、技術と知識は決して切り離すことができない、という事でした。知識だけでは決して患者さんを良くすることはできないです。また、知識がなければ技術を学ぶ際に非常に効率が悪く、時間をかけて学んだとしても、その技術をどういう時に用いたら良いのか、という判断ができません。
非常勤講師をして感じたのは、「知識がなければ技術を学ぶ際に非常に効率が悪い」という事です。指導したのは関節の触診ですから、関節について知っておかなければなりません(関節を構成するものは何か、関節の形状はどうか、どのような働きがあるのか)。つまり、関節について知っておくためには、解剖学、運動学、生理学が必須になります。私が特に感じたのは、解剖学の重要性でした。「小菱形骨は第2中手骨を遠位から近位に触診していき、底の部分で膨隆しますから、それを超えて窪んだ所に存在します」と言ってもピンと来ないようです。小菱形骨と第2中手骨が接していることや、「底(てい)」って何? ってことなど、解剖学的なイメージが沸かないから、話をしてもIt's all Greek to me.(ちんぷんかんぷんだ)となってしまいます。だから根本の解剖学から説明しないといけなくなります。
解剖学も生理学も基礎医学と呼ばれ、文字通り、医学の基礎なのです。基礎がしっかりしていれば、それを応用していけば先に進むことができます。ドミニカ共和国のこの要請で書かれている「養成機関が成熟していない」というのは、基礎を教えることができていないのか、応用を教えることができていないのか? 基礎医学を教えるのは、理学療法士の知識では上っ面だけになる危険があります。医師でなければいけません。理学療法への応用はもちろん理学療法士が行うべきものです。なので、基礎ができていないのか、応用ができていないのかで、解決策が非常に異なってくるという事です。