今年に入って、少しずつ進めてきた「関節運動学的アプローチ博田法 第2版」と「DVD版 関節運動学的アプローチ博田法 第2版」のスペイン語翻訳ですが、現在68ページまで内容を増やし、そして今もまだ追記・修正を重ねています。これを印刷して職場で使うことは、著作権の問題でできませんので(協議の結果、著作権使用料が発生することになりました)、今は私がこちらでAKA博田法を紹介する際の台本的な役割を担っています。この翻訳資料ですが、完全な翻訳ではなく、AKA博田法の「紹介」のための翻訳ですので、内容は原著の4分の1程度だと思います。
まだまだ改良の余地のある翻訳資料ですが、3月から理学療法士への技術移転に活用しています。毎日30分、3人の理学療法士に集中的にAKA博田法の技術を紹介しています。副運動と構成運動の技術を全て紹介し、習熟度確認テストを行い、修了するまでに3か月程度かけました。そして現在は、2期生として3人に技術移転を行っており、間もなく修了します。
こうして草の根的に人材育成をし、今後、さらに大規模にAKA博田法を紹介する際に、アシスタントとして手伝ってもらおうと考えています。「標準化=仲間作り」(→前回の記事「国際標準化」を参照)と言われるように、啓蒙活動をする前に、啓蒙活動に協力してくれる人を作ることから始めています。
技術移転を毎日コツコツ行っていると、いろいろな人の目に触れ、先週からドクター向けの紹介コースも実施しました。彼らドクターはPTの処方箋を書くので、今後、処方にHakata método(博田法)と書かれる日が来ると思います。ドクターを仲間に取り入れられた事は、AKA博田法普及の大きなステップです。次に繋げるための働きかけを考えようと思います。
また、今、来年2月にドミニカ共和国のPT・OT・POを集めて学会を開こう、と計画しています。その中の一コマにAKA博田法の紹介を組み込む予定でいます。
さらに、来年の6月に、中米カリブ諸国に派遣されているPT・OTのJICAボランティアに声をかけ、現地PT・現地OTをドミニカ共和国に召集させ、AKA博田法を学ぶ機会を設けたいと思っています。
私がドミニカ共和国での任期を終了し、帰国後は、また別の方法で中米カリブ諸国にAKA博田法を普及させる仕事をしたいと思っています。今はそのための仲間作りと、資料作りと、経験の蓄積が私の主な仕事です。
青年海外協力隊(2011年~2013年、ドミニカ共和国)、国際緊急援助隊(2019年4月、モザンビーク)で理学療法士として活動しました。 一理学療法士が世界を舞台にできることとは何か?備えておく知識・技術は何か?青年海外協力隊のその後、緊急医療援助などを堅苦しく綴っています。 このブログを通して、同じ志を持つ人々、この道に進もうと考えている人々などと情報交換できればと考えています。よろしくお願いします。 また、世界理学療法連盟から配信されるニュースの翻訳も、当ブログで取り上げています。是非、ごらん下さい。
理学療法士→青年海外協力隊→日本で臨床をしながら緊急援助について学ぶ(現在)→大学院?→国際協力をライフワークに
2011年3月11日より発生しました東日本大震災において、犠牲になられた方々に心よりご冥福をお祈り申し上げます。 また被災された方々に対しましては、お見舞い申し上げるとともに、一日でも早くの復興を応援・支援させていただきます。
2016年4月16日より発生しております熊本地震において、亡くなられた方に心からご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆さまにお見舞い申し上げます。
<祝>祝>当ブログの読者Y.Kさんが青年海外協力隊(24-1 モンゴル)に合格した、という非常に嬉しい知らせを受けました。おめでとうございます。
<祝>祝>当ブログの読者で青年海外協力隊を目指すMIDORIさんが理学療法士国家試験に合格した、というおめでたい知らせを受けました。もう同じ臨床家です。お互い頑張りましょう。
<祝>祝>当ブログの読者KENJIさんが青年海外協力隊(25-2 タイ)に合格した、というまたまた嬉しい知らせを受けました。おめでとうございます。
<祝>祝>募集説明会で体験談をお話させて頂いた方2名も青年海外協力隊(モザンビーク、ベトナム)に合格したと再会時に報告がありました。おめでとうございます。
<祝>祝>2013年JOCVリハネットセミナーで私の活動報告を聞いてくださったA.Kさんも青年海外協力隊に合格されました。おめでとうございます。
<祝>祝>国際緊急援助隊に当ブログを見て興味を持って頂いたOTさん、青年海外協力隊説明会でお会いしていたOTさん、フェイスブックで私を見つけて質問して頂いたPTさんが仲間入りしました。みなさん青年海外協力隊経験者でした。
青年海外協力隊 体験談&説明会
*当ブログの作者(ドミニカ共和国、理学療法士)は今回の春募集では体験談を話に行くことができませんが、興味をお持ちの方はぜひお越しください。私に質問がある場合は、関連する記事のコメント欄に質問いただければ、回答いたします。
国際緊急援助隊(JDR)医療チームへの参加に関心のある方へ
*JDR医療チームはWHO EMT InitiativeのType2認証を受けており、リハビリテーションの提供が求められるチームとなっています。理学療法士・作業療法士で関心のある方、仲間が増えるとうれしく思います。
2012年8月30日木曜日
2012年7月16日月曜日
翻訳本の作成と、著作権
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| 翻訳こんにゃく欲しいです。 |
甲:JICA
乙:ボランティア
(知的財産権)
第10条 乙が、派遣前訓練又は海外協力活動上作成した視聴覚情報や報告書等の一切の成果品の著作権(著作権法(昭和45 年法律第48 号)第27 条、第28 条所定の権利を含む。)は甲に帰属する。乙は、甲による成果品の利用及び改変に関して著作者人格権を行使しないものとする。また、甲は乙の事前の同意なく成果品を一般に公開することができる。
2 乙は、派遣前訓練又は海外協力活動において、第三者の著作物を利用する場合、乙は当該著作物の著作権者との間において、自己の責任で、著作物の利用許諾を受けるものとする。
3 乙は、当該海外協力活動において、発明、考案又は新品種育成等を行い、派遣期間中又は派遣期間終了後に、特許、実用新案又は品種登録その他の知的財産権の登録又は設定に係る出願を行おうとする場合には、予めその出願の可否及び出願の内容について甲と協議することとする。
これによって著作権はボランティアからJICAに移ります。例えば私が、日本の理学療法を紹介するビデオを作ったら、JICAはそれを別のボランティアに提供して活用させたり、別の言語に翻訳したり、一般公開したりできるのです。これは、ボランティアの成果を他でも活かし、よりよい国際協力を、よりスピーディーにするために必要なものだと思います。
しかし、ボランティアが作成したものが「二次的著作物」の場合には、権利関係が少し複雑になります。二次的著作物とは、第三者の著作物を元に作ったものです。例えば私が、日本で出版されている本を、スペイン語に翻訳し、図や写真も元の本から転載した、翻訳本を作ったとします。その翻訳本は二次的著作物と呼ばれ、それにも著作権は自動的に発生します。誰に著作権が発生するか? スペイン語に翻訳した本文は私、転載した図や写真は元の著作権者、ということになります。また元の本の著作権者が持つ権利と同様の権利が、二次的著作物にも存在することになっているので、私に発生しているスペイン語の本文の著作権は、元の本の著作権者にも同様に存在します。なぜ、今回このような話をしているかというと、まさに今、日本で出版されている本をスペイン語に翻訳してドミニカ共和国の理学療法士の教育に用いようとしているからです。なので、この記事で著作権のことを分かりやすく書こうと思ったのですが、文字で書くとどうしても複雑になってしまいましたね。
先ほどの例のように、翻訳本を作ったとすると、ボランティアの分の著作権はJICAに移ることになっているので、著作権者は「元の本の著作権者」と「JICA」ということになります。よって、JICAはこのボランティアが作成した翻訳本を使用する際には、毎回元の本の著作権者に許可をもらう必要があります。これでは、もともとの合意書の目的を果たせません。JICAが自由にスピーディーにボランティアが作ったものを再活用するための合意内容だったのですから。
また、今作っている翻訳本は、私が日本に帰ってからも仕事で使用する可能性もあります。その場合、JICAに著作権が移っていると、作成者である私が、(元の本の著作権者に許可を得るのはもちろんのこと)JICAにわざわざ許可を得る必要がでてきます。
著作権に関する合意内容は、JICAにとっても、私にとってもメリットのないものになってしまいますので、JICAに相談して、「活動上作成した成果物」として取り扱わないことで、著作権譲渡の対象外になりました。
現在は、翻訳本を作成するにあたり、元の本の著作権者からの許可を得るために、日本の出版社とやり取りしている段階です。無事、発行できることを願うばかりです。
2012年6月27日水曜日
折り返し
派遣されて、もう(? やっと?)1年が経ちました。左コラムにあるカウントダウン時計も「あと365日」と表示しています。同期のみんなも元気にやっているでしょうか? FACEBOOKやSKYPE、メールなどでみなの様子を知れますが、それでも全員を把握することはできません。平成23年度1次隊が、みな無事に任期を全うし、達成感で満ちた素晴らしい顔で再開できることを願います。
さて、私の方は、1年経ち、やっと技術移転が軌道に乗ってきたかな、という段階に来ました。これまでは、知識や技術を「押し付けている」感がありましたが、最近は「学びたい」という人が集まってきてくれるようになりました。やりがいが出てきて、毎日が楽しみに思えるようになってきました。
「押し付け」指導を行っているときは、「こんなことやって意味があるのか?」や「なんやその態度は!」と日々感じていましたので、ストレスも大きかったです。しかし、そんな時でも、周りからは「頑張ってね」と言われるので、更に辛い時期もありました。一時期体調を崩したのも、ストレスが一つの原因だったんだろう、と思います。
残り1年で、できるだけ多くの理学療法士に技術移転を行いたいと思います。また、今後派遣されてくる理学療法士や作業療法士、義肢装具士などとも協力して、いろいろなことをやりたいと考えています。そして、この国の理学療法がより良いものになるための援助の仕方を再考したいと思っています。けど、その間に一度、日本に戻ろうと計画しています。心と体のリフレッシュと、理学療法士としての知識と技術のリフレッシュを兼ねた一時帰国にしようと思います。チケットはもう取ってしまいましたので、大変な時も「これを乗り越えたら日本だ」と思いながら活動することにします。航空券は往復で12万6千円と比較的手頃なのが手に入りました。
さあ、もうひと踏ん張り!
さて、私の方は、1年経ち、やっと技術移転が軌道に乗ってきたかな、という段階に来ました。これまでは、知識や技術を「押し付けている」感がありましたが、最近は「学びたい」という人が集まってきてくれるようになりました。やりがいが出てきて、毎日が楽しみに思えるようになってきました。
「押し付け」指導を行っているときは、「こんなことやって意味があるのか?」や「なんやその態度は!」と日々感じていましたので、ストレスも大きかったです。しかし、そんな時でも、周りからは「頑張ってね」と言われるので、更に辛い時期もありました。一時期体調を崩したのも、ストレスが一つの原因だったんだろう、と思います。
残り1年で、できるだけ多くの理学療法士に技術移転を行いたいと思います。また、今後派遣されてくる理学療法士や作業療法士、義肢装具士などとも協力して、いろいろなことをやりたいと考えています。そして、この国の理学療法がより良いものになるための援助の仕方を再考したいと思っています。けど、その間に一度、日本に戻ろうと計画しています。心と体のリフレッシュと、理学療法士としての知識と技術のリフレッシュを兼ねた一時帰国にしようと思います。チケットはもう取ってしまいましたので、大変な時も「これを乗り越えたら日本だ」と思いながら活動することにします。航空券は往復で12万6千円と比較的手頃なのが手に入りました。
さあ、もうひと踏ん張り!
2012年3月3日土曜日
安全対策セミナー
日本から安全対策調査団がドミニカ共和国にやって来て、昨日は首都、今日は私の住むサンティアゴで、安全対策セミナーが開催されました。これとは別に、年2回、現地JICA事務所が安全対策連絡協議会というものを開催しており、私たちボランティアだけでなく、随伴家族や専門家などの関係者が一堂に会して、安全対策について再確認しています。これだけJICAは安全に気を遣っている、ということです。
私たちの安全をサポートしてくれているのは、今回来られたJICA本部の安全担当の方や、大使館の安全対策の方、現地警察の安全対策クラーク、そしてその方たちとボランティアを繋いでくれる現地JICA事務所の方々など、大勢です。私たちボランティアの活動が安全に実施できるのは、自分の安全に考慮した行動だけでなく、こうした多くの方のバックアップがあってのものです。様々な調査や過去のデータなどから、立ち入り禁止地区を設けたり、利用を禁止する交通手段があったり、など様々な安全対策を講じているからこそ、事件・事故が未然に防がれているのです。
今日のセミナーは、訓練所でも学んだ内容ではありましたが、再確認し、身を引き締めるためのいい機会になりました。質疑応答も活発に行われ、日ごろ疑問に思っていることなどが解消された人もいたと思います。事故や怪我、病気なく任期を全うし、日本に帰ることが、日本で待っている家族や友人などを安心させる一番の方法だと思います。残り1年4か月、元気に過ごしたいと思います。
私たちの安全をサポートしてくれているのは、今回来られたJICA本部の安全担当の方や、大使館の安全対策の方、現地警察の安全対策クラーク、そしてその方たちとボランティアを繋いでくれる現地JICA事務所の方々など、大勢です。私たちボランティアの活動が安全に実施できるのは、自分の安全に考慮した行動だけでなく、こうした多くの方のバックアップがあってのものです。様々な調査や過去のデータなどから、立ち入り禁止地区を設けたり、利用を禁止する交通手段があったり、など様々な安全対策を講じているからこそ、事件・事故が未然に防がれているのです。
今日のセミナーは、訓練所でも学んだ内容ではありましたが、再確認し、身を引き締めるためのいい機会になりました。質疑応答も活発に行われ、日ごろ疑問に思っていることなどが解消された人もいたと思います。事故や怪我、病気なく任期を全うし、日本に帰ることが、日本で待っている家族や友人などを安心させる一番の方法だと思います。残り1年4か月、元気に過ごしたいと思います。
2011年11月24日木曜日
技術情報支援制度
JICAが開発途上国に派遣して技術移転を行っている人を対象に、「技術情報支援制度」というものがあります。これは、JICA研究所(東京都新宿区)に入っているJICA図書館が行っている制度です。JICA図書館にはODA資料や各国の情報を扱った図書などが所蔵されており、一般の方でも閲覧可能です。平日10時~18時までです。各国言語の辞書や語学学習教材などもあるようなので、派遣前などの語学学習にも使えるかもしれません。
さて、そのJICA図書館が行っている「技術情報支援制度(←詳細はクリック)」の対象者ですが、私も含まれます。そして、その制度を利用して、先日、2つのDVD教材を申請しました。医歯薬出版株式会社から出ている『DVD版 関節運動学的アプローチ(AKA)-博田法 第2版』と『DVD版 関節神経学的治療法(ANT)』です。申請してからちょうど1か月でJICA在外事務所に到着しました。
現地で手に入るものは申請できないので、スペイン語の医学書、などは欲しいけど申請できません。私の配属先にはこれまで派遣されてきたボランティアが残していった様々な本がありますが、その多くが「○○のリハビリテーション」や「リハビリテーションマニュアル」など、簡潔にまとまってはいるけど情報不足、という本です。そして、内科学、外科学など臨床医学の本が全くありませんので、病気のことを調べようと思うと、インターネットに頼るしかありません。(インターネットでは信用できる情報であるかを吟味しないと、誤った情報で患者を診ることになります。私は「メルクマニュアル」を基本的に活用しています。メルクマニュアルを提供しているMSDという会社のメキシコ版からはスペイン語で書かれたメルクマニュアルが参照できます。しかしユーザー登録が必要です。)なので、本当に欲しいものが必ずしも手に入る、とは限らないのがこの制度の欠点かもしれませんが、他にも私たちを支援する制度はいくつかあるので、使える制度をできるだけ有効活用すれば、この問題は解消されます。
この制度で申請できるもの=現地で手に入らないもの、それは「日本オリジナル」のものになってくると思います。様々な分野で「日本発祥の技術・知識」があるはずです。それは物理医学においてもそうです。これが日本の技術だ、というものを見せつけるための、非常に有用な制度がこの「技術情報支援制度」だと思います。他の分野でも日本オリジナルをこの制度を使ってアピールしていって欲しいと思います。
さて、そのJICA図書館が行っている「技術情報支援制度(←詳細はクリック)」の対象者ですが、私も含まれます。そして、その制度を利用して、先日、2つのDVD教材を申請しました。医歯薬出版株式会社から出ている『DVD版 関節運動学的アプローチ(AKA)-博田法 第2版』と『DVD版 関節神経学的治療法(ANT)』です。申請してからちょうど1か月でJICA在外事務所に到着しました。
現地で手に入るものは申請できないので、スペイン語の医学書、などは欲しいけど申請できません。私の配属先にはこれまで派遣されてきたボランティアが残していった様々な本がありますが、その多くが「○○のリハビリテーション」や「リハビリテーションマニュアル」など、簡潔にまとまってはいるけど情報不足、という本です。そして、内科学、外科学など臨床医学の本が全くありませんので、病気のことを調べようと思うと、インターネットに頼るしかありません。(インターネットでは信用できる情報であるかを吟味しないと、誤った情報で患者を診ることになります。私は「メルクマニュアル」を基本的に活用しています。メルクマニュアルを提供しているMSDという会社のメキシコ版からはスペイン語で書かれたメルクマニュアルが参照できます。しかしユーザー登録が必要です。)なので、本当に欲しいものが必ずしも手に入る、とは限らないのがこの制度の欠点かもしれませんが、他にも私たちを支援する制度はいくつかあるので、使える制度をできるだけ有効活用すれば、この問題は解消されます。
この制度で申請できるもの=現地で手に入らないもの、それは「日本オリジナル」のものになってくると思います。様々な分野で「日本発祥の技術・知識」があるはずです。それは物理医学においてもそうです。これが日本の技術だ、というものを見せつけるための、非常に有用な制度がこの「技術情報支援制度」だと思います。他の分野でも日本オリジナルをこの制度を使ってアピールしていって欲しいと思います。
2011年10月17日月曜日
ボランティア活動報告書(1号)
JICAボランティアは2年間の派遣中に5回の報告書を書くことが命ぜられています。派遣3か月の時点での活動報告書が承認されましたので、公開したいと思います。この報告書はJICAにより一般に公開されますので、過去の様々な職種の活動を報告書を通して知る事ができます。主に東京・広尾にあるJICA地球ひろばに所蔵されています。
________以下活動報告書________
<要約>
任国派遣3か月、任地派遣2か月時点での報告書。首都同様、比較的栄えた都市にて生活しており、日常生活での不便はほとんど感じない。配属先のNGOが経営する病院には、多くの患者が来院し、現地スタッフは日々忙しく働いている。長年のボランティア派遣実績があり、ボランティアにとっては働きやすい環境が最初から整っていると感じる。現地スタッフの技術レベルは非常に低く、患者に害を与えていることの方が多いが、みな一所懸命に働いているように思われる。カウンターパートは現地スタッフの技術および知識の向上のため、ボランティアに技術指導や講義等を望んでおり、現在までに1度、全療法士を対象にした勉強会を実施した。
<1、活動地域及び配属先の概要>
1)活動地域概要、抱える問題点
活動地域は首都からバスで2時間ほどのサンティアゴ。大型スーパーがホームステイ先から徒歩圏内に4つあり、日本のホームセンターのような店や、家電量販店のような店も他に存在し、特殊な日本の食材以外は比較的手に入る。車の交通量が非常に多く、歩行者よりも車優先の交通事情故、道路の横断には注意が必要である。ホームステイ先が中心街であることから、車のクラクションや音楽などの騒音が大きいが、徒歩圏内で全ての用事が済ませられることに非常に利便性を感じている。
道路は舗装されているが、穴が空いていたり、マンホールが盗まれていたり、鉄の棒が地面から出ていたりしており、車だけでなく足元も注意して歩かないと地面には危険が多く潜んでいる。そのため障害者には決して移動しやすい環境ではなく、人の助けが多く必要である。
2)配属先の事業内容、組織体制
配属先名称はPatronato Cibao de Rehabilitación, Inc.で、1967年12月に設立された現地NGO団体。あらゆる年齢、疾患の患者に「物理医学とリハビリテーション(PM&R:physical medicine and rehabilitation)」を提供することを目的としており、理学療法・作業療法・言語療法・義肢装具作成室・医療相談室などがある。
3)配属先の援助受け入れ実績
理学療法士 1998年から6代目
作業療法士 1995年から4代目
義肢装具士 2008年から2代目
<2、ボランティアが所属する部局の概要>
1)ボランティアが所属する部局の事業内容及び課題
理学療法は成人中枢疾患部門、小児疾患部門、整形疾患(手を除く)部門、手の外科疾患部門に分かれており、整形疾患部門は男性用と女性用が分かれている。現地スタッフはそれぞれ特定の部門に従事しているが、ボランティアは全部門を広く見渡す立場にいる。
2)同僚の人数および技術レベル
理学療法に従事しているスタッフは15人。技術レベルはみな同じではないにしろ、概して非常に低いレベルである。適応・禁忌の知識がない状態で、医師の処方通りに流れ作業のように理学療法を行っている事から、禁忌が平然と行われている状況である。また現病歴や病態を把握しようとしていないし、カルテがないことから正確に把握することが困難である。技術向上の意欲があるスタッフが少ないながらも存在するが、多くは自身のやり方に(現地人同士であっても)口出しされたくない様子である。
<3、配属先のニーズ>
1)ボランティアに対して期待している内容
急性期患者への理学療法提供、運動療法技術の向上、歩行評価法の獲得、チーム医療がカウンターパートより要求されている。そのためにセミナーや実技練習会の実施を依頼され、9月16日に1度ボランティアより勉強会(テーマ:拘縮)を全理学療法士に対して行った。
2)当初要請時のニーズからも変更点
カウンターパートとしてはニーズの変更は現時点ではないが、ボランティアとしては急性期患者への理学療法提供は、危険とトラブルを秘めていると感じ、積極的に進めたいとは思っていない。
<4、活動計画準備状況>
現在、治療に難渋している患者がいればボランティアが呼び出されるシステムになっている。しかし、呼び出してくるスタッフは限定されており、関わりのないスタッフも多くいる。現地スタッフの技術と知識の向上のためには、非常に多くの指導を必要とし、現実的ではないので、患者に害を与える行為は何かを教え、その行為を止めさせることができれば、今より治療成績は上がると考える。そのために勉強会を定期的に行ったり、患者を治療しながら教えることを続けていきたい。
また、11月にコスタリカで行われるセミナーに、当院に派遣されている理学療法士と作業療法士と義肢装具士のボランティア3名と、それぞれのカウンターパート3名が、ともに参加を計画し、共通した知識・技術を得ることで、今後のチーム医療が発展していくことを願う。
<5、受け入れ国の印象>
交通事情(道路の悪さ、交通マナーの悪さ、交通量の多さ、信号機の故障など)や治安の悪さ(一般人の拳銃所持、殺人事件、強盗など)、電気・水事情(停電、断水)などは、訓練所で事前に聞かされ、日本にいる間に驚かされたので、現地に到着してから改めて驚くことはなかった。治安に関して、悪いニュースばかり聞かされていたが、温厚で明るい性格のドミニカ人と楽しい時間を過ごすことができている。
________以上________
これは9月末に書いた報告書ですが、現在は、他の関連施設との連携をいかに取っていくか、コスタリカの研修をいかに今後に活かすかを考えています。また、首都に理学療法士と義肢装具士、私のいるサンティアゴに作業療法士のボランティアが増える予定なので、今後、理学療法士・作業療法士・義肢装具士・養護のボランティア間の連携も目指したいと考えています。
このボランティア間の連携は、算数指導能力向上プロジェクトの隊員の話などを参考にしようと思っています。彼らは週1回、午前中に集まって会議を開いています。いい点はどんどん参考にさせてもらい計画を練っていこうと思います。
________以下活動報告書________
<要約>
任国派遣3か月、任地派遣2か月時点での報告書。首都同様、比較的栄えた都市にて生活しており、日常生活での不便はほとんど感じない。配属先のNGOが経営する病院には、多くの患者が来院し、現地スタッフは日々忙しく働いている。長年のボランティア派遣実績があり、ボランティアにとっては働きやすい環境が最初から整っていると感じる。現地スタッフの技術レベルは非常に低く、患者に害を与えていることの方が多いが、みな一所懸命に働いているように思われる。カウンターパートは現地スタッフの技術および知識の向上のため、ボランティアに技術指導や講義等を望んでおり、現在までに1度、全療法士を対象にした勉強会を実施した。
<1、活動地域及び配属先の概要>
1)活動地域概要、抱える問題点
活動地域は首都からバスで2時間ほどのサンティアゴ。大型スーパーがホームステイ先から徒歩圏内に4つあり、日本のホームセンターのような店や、家電量販店のような店も他に存在し、特殊な日本の食材以外は比較的手に入る。車の交通量が非常に多く、歩行者よりも車優先の交通事情故、道路の横断には注意が必要である。ホームステイ先が中心街であることから、車のクラクションや音楽などの騒音が大きいが、徒歩圏内で全ての用事が済ませられることに非常に利便性を感じている。
道路は舗装されているが、穴が空いていたり、マンホールが盗まれていたり、鉄の棒が地面から出ていたりしており、車だけでなく足元も注意して歩かないと地面には危険が多く潜んでいる。そのため障害者には決して移動しやすい環境ではなく、人の助けが多く必要である。
2)配属先の事業内容、組織体制
配属先名称はPatronato Cibao de Rehabilitación, Inc.で、1967年12月に設立された現地NGO団体。あらゆる年齢、疾患の患者に「物理医学とリハビリテーション(PM&R:physical medicine and rehabilitation)」を提供することを目的としており、理学療法・作業療法・言語療法・義肢装具作成室・医療相談室などがある。
3)配属先の援助受け入れ実績
理学療法士 1998年から6代目
作業療法士 1995年から4代目
義肢装具士 2008年から2代目
<2、ボランティアが所属する部局の概要>
1)ボランティアが所属する部局の事業内容及び課題
理学療法は成人中枢疾患部門、小児疾患部門、整形疾患(手を除く)部門、手の外科疾患部門に分かれており、整形疾患部門は男性用と女性用が分かれている。現地スタッフはそれぞれ特定の部門に従事しているが、ボランティアは全部門を広く見渡す立場にいる。
2)同僚の人数および技術レベル
理学療法に従事しているスタッフは15人。技術レベルはみな同じではないにしろ、概して非常に低いレベルである。適応・禁忌の知識がない状態で、医師の処方通りに流れ作業のように理学療法を行っている事から、禁忌が平然と行われている状況である。また現病歴や病態を把握しようとしていないし、カルテがないことから正確に把握することが困難である。技術向上の意欲があるスタッフが少ないながらも存在するが、多くは自身のやり方に(現地人同士であっても)口出しされたくない様子である。
<3、配属先のニーズ>
1)ボランティアに対して期待している内容
急性期患者への理学療法提供、運動療法技術の向上、歩行評価法の獲得、チーム医療がカウンターパートより要求されている。そのためにセミナーや実技練習会の実施を依頼され、9月16日に1度ボランティアより勉強会(テーマ:拘縮)を全理学療法士に対して行った。
2)当初要請時のニーズからも変更点
カウンターパートとしてはニーズの変更は現時点ではないが、ボランティアとしては急性期患者への理学療法提供は、危険とトラブルを秘めていると感じ、積極的に進めたいとは思っていない。
<4、活動計画準備状況>
現在、治療に難渋している患者がいればボランティアが呼び出されるシステムになっている。しかし、呼び出してくるスタッフは限定されており、関わりのないスタッフも多くいる。現地スタッフの技術と知識の向上のためには、非常に多くの指導を必要とし、現実的ではないので、患者に害を与える行為は何かを教え、その行為を止めさせることができれば、今より治療成績は上がると考える。そのために勉強会を定期的に行ったり、患者を治療しながら教えることを続けていきたい。
また、11月にコスタリカで行われるセミナーに、当院に派遣されている理学療法士と作業療法士と義肢装具士のボランティア3名と、それぞれのカウンターパート3名が、ともに参加を計画し、共通した知識・技術を得ることで、今後のチーム医療が発展していくことを願う。
<5、受け入れ国の印象>
交通事情(道路の悪さ、交通マナーの悪さ、交通量の多さ、信号機の故障など)や治安の悪さ(一般人の拳銃所持、殺人事件、強盗など)、電気・水事情(停電、断水)などは、訓練所で事前に聞かされ、日本にいる間に驚かされたので、現地に到着してから改めて驚くことはなかった。治安に関して、悪いニュースばかり聞かされていたが、温厚で明るい性格のドミニカ人と楽しい時間を過ごすことができている。
________以上________
これは9月末に書いた報告書ですが、現在は、他の関連施設との連携をいかに取っていくか、コスタリカの研修をいかに今後に活かすかを考えています。また、首都に理学療法士と義肢装具士、私のいるサンティアゴに作業療法士のボランティアが増える予定なので、今後、理学療法士・作業療法士・義肢装具士・養護のボランティア間の連携も目指したいと考えています。
このボランティア間の連携は、算数指導能力向上プロジェクトの隊員の話などを参考にしようと思っています。彼らは週1回、午前中に集まって会議を開いています。いい点はどんどん参考にさせてもらい計画を練っていこうと思います。
2011年8月17日水曜日
視点を変えて「やるべき事」から「してはいけない事」へ
これまでの隊員の活動は「ボランティア活動報告書」というもので確認ができます。これを書くことは「派遣に関する合意書」に定められたボランティアの義務であり、一般公開されるという側面から言えば、日本国民に対する報告義務でもあります。
その報告書は2年間の派遣中に5回提出することになります。第1号は赴任3か月後、第2号は赴任半年後、第3号は赴任1年後、第4号は赴任1年半後、第5号は帰国前、に提出します。第2号報告書に活動計画表を添付する必要があるため、これを提出する12月末までに具体的な活動計画案ができればいいなぁと思います。
私の配属されている病院には過去5人の理学療法士が日本から派遣されています。その人たちの報告書ももちろん一般公開されており、JICA地球ひろばなどで閲覧することができます。そこに書かれた問題点と、私が思う問題点は完全に一致していました。
NGO団体である故の資金不足。低い給与。
患者数が多く時間がない。
医師の指示通りのことを流れ作業のように行う。
理学療法を行う上での基礎知識がない。
理学療法自体の知識がない。
患者の評価を行わない。(行えない)
カルテを書かない。(書くことがない)
など。
上記の基礎知識がない、というのが致命的で、数学、物理などの知識がないと、筋の評価や、動作の評価などができないですし、物理療法の意義や効果も理解できません。また解剖学・生理学はもちろん、病気の知識もないので、血圧測定、腱反射、感覚検査の目的や重要性も理解できません。これらを解決するには分度器の使い方からまず教育する必要がありますが、非現実的です。なので、患者評価をドミニカ人理学療法士に行ってもらう事は不可能かと考えます。こう、早々に「不可能」なんて言ってしまうと、問題から簡単に逃げ出しているように聞こえるかもしれませんが、実際、過去の隊員たちが懸命に評価の重要性を訴え活動してきて、結果「困難極める」と判断してきていますので、同じことを繰り返すべきではないと考えます。
評価ができないとなると、カルテに書くことが何もありませんので、「カルテを書け」と言うこともできません。初めての患者でいろいろ検査・測定などの評価をすればカルテに書くことが盛り沢山ですが、長期の患者で特に変化を見せない場合は、カルテに「著変なし」と一言書いて終わります。評価した結果の「著変なし」です。しかし、この国の理学療法士の場合は、評価していないので「状態不明。変化分からず」というカルテを毎日書くことになるでしょう。(何もカルテは評価したことを書くためだけにあるのではないのですが、カルテについては別の記事できちんと書きたいと思います。)
「患者さんの評価をした上で治療プランを決めましょう」という、ごもっともな助言は無意味なものになるので、これまでとは違ったアプローチを考えないといけません。例えば、安静の大切さを伝えるなど、現地理学療法士が患者に与える害をいかに減らすことができるかを目標にしてもいいかもしれません。痛みを与えながらのストレッチは有害であること、頚損の患者を急に起こしてはいけないこと、低血糖症状の人に自主トレをさせてはいけないこと、などなど。「やるべき事」を教えるよりも「やってはいけない事」を教えて、事故のないようにすることなら可能かもしれません。実際、病院内での事故がこれまでどれほどあったのかは今、知らないので聞いてみようと思います。
その報告書は2年間の派遣中に5回提出することになります。第1号は赴任3か月後、第2号は赴任半年後、第3号は赴任1年後、第4号は赴任1年半後、第5号は帰国前、に提出します。第2号報告書に活動計画表を添付する必要があるため、これを提出する12月末までに具体的な活動計画案ができればいいなぁと思います。
私の配属されている病院には過去5人の理学療法士が日本から派遣されています。その人たちの報告書ももちろん一般公開されており、JICA地球ひろばなどで閲覧することができます。そこに書かれた問題点と、私が思う問題点は完全に一致していました。
NGO団体である故の資金不足。低い給与。
患者数が多く時間がない。
医師の指示通りのことを流れ作業のように行う。
理学療法を行う上での基礎知識がない。
理学療法自体の知識がない。
患者の評価を行わない。(行えない)
カルテを書かない。(書くことがない)
など。
上記の基礎知識がない、というのが致命的で、数学、物理などの知識がないと、筋の評価や、動作の評価などができないですし、物理療法の意義や効果も理解できません。また解剖学・生理学はもちろん、病気の知識もないので、血圧測定、腱反射、感覚検査の目的や重要性も理解できません。これらを解決するには分度器の使い方からまず教育する必要がありますが、非現実的です。なので、患者評価をドミニカ人理学療法士に行ってもらう事は不可能かと考えます。こう、早々に「不可能」なんて言ってしまうと、問題から簡単に逃げ出しているように聞こえるかもしれませんが、実際、過去の隊員たちが懸命に評価の重要性を訴え活動してきて、結果「困難極める」と判断してきていますので、同じことを繰り返すべきではないと考えます。
評価ができないとなると、カルテに書くことが何もありませんので、「カルテを書け」と言うこともできません。初めての患者でいろいろ検査・測定などの評価をすればカルテに書くことが盛り沢山ですが、長期の患者で特に変化を見せない場合は、カルテに「著変なし」と一言書いて終わります。評価した結果の「著変なし」です。しかし、この国の理学療法士の場合は、評価していないので「状態不明。変化分からず」というカルテを毎日書くことになるでしょう。(何もカルテは評価したことを書くためだけにあるのではないのですが、カルテについては別の記事できちんと書きたいと思います。)
「患者さんの評価をした上で治療プランを決めましょう」という、ごもっともな助言は無意味なものになるので、これまでとは違ったアプローチを考えないといけません。例えば、安静の大切さを伝えるなど、現地理学療法士が患者に与える害をいかに減らすことができるかを目標にしてもいいかもしれません。痛みを与えながらのストレッチは有害であること、頚損の患者を急に起こしてはいけないこと、低血糖症状の人に自主トレをさせてはいけないこと、などなど。「やるべき事」を教えるよりも「やってはいけない事」を教えて、事故のないようにすることなら可能かもしれません。実際、病院内での事故がこれまでどれほどあったのかは今、知らないので聞いてみようと思います。
2011年8月10日水曜日
任地の病院にやってきました。
| デスクです |
まだ全てを見回せたわけではありませんが、こちらのPTの印象や今後の予定について、初期の段階で書き記しておきたいと思います。
まずはこちらの理学療法が理学療法には見えません。病人専門のマッサージ店、および病人専門のトレーニングジムのようです。評価もなしに患者が来たら足に重りを巻いたり、ダンベルを持たせたり、プーリーを行わせたりしています。その後、暴力的に見える「関節グリグリ」「筋肉モミモミ」が始まります。
体調が悪くなった患者には血圧計を巻いて、聴診器も当てずに加圧して、「うーん、分からない」と言っています。(分かる時があるんでしょうか?私が聴診器を当てて測ったら低血圧になっていました。) 病人専門だが病気には対応できないという致命傷があります。ちなみに、低血圧だと言ったのに、寝ていたその患者を起こして、プーリーの前まで歩かせて「はい、やって」と。
銃創による頸髄損傷で四肢麻痺(現在1か月で随意運動なし)の患者の初回、検査もせず本人からだけの情報で「感覚は全くない」と言っていました。本当か?と言わんばかりに針を取り出して検査すると残存レベルでC5でした。腱反射もみる気配がなかったので私がみましたが、興味がなさそうでした。こちらの評価とは、問診票に書いてあることを患者の言う通りにチェックすることのようです。
評価はしないし、評価結果を教えても突拍子もないことをします。だからリスク管理なんて到底できなくて、座れない脳卒中の患者をプラットホームで端座位にして、目も手も離してしまうこともあります。当然、後ろに倒れましたが、カウンターパートが「あれは良くない」と叱っても「彼は座っていた」と言い訳してしまいます。座れるか座れないかの評価ができていないし、座れないと分かっていたとしても、理解できない事態です。
治療できるようになるには、長い長い道のりが必要だと思いますが、その長い道のりを誰も歩もうとしないから、このような状態でのベテラン、中堅ができてしまうのです。もう中堅以上になるとほとんどが学ぶ姿勢を持たず、高いプライドを持ちます。一部の熱心なPTや、若い人(学生も)が目を光らせて私のやることを見てくれますが、ほんの一部です。
高い鼻を折ってまで勉強しろ、というつもりは全くなく、それで本人がいいなら、私はそれでいいと思います。そもそも私は、「学びたいが学べない人に、学ぶ機会を与えたい」というスタンスでここまで来ました。鼻を折ってしまうと、もう一生勉強しない人になってしまうかもしれないし、そもそも自分がそこで活動しにくくなりますし。だから、学びたいと思っている人を探すことから始めようと思います。学びたいと思っている人には、できるだけ最高のものを提供できるように準備したいと思います。学びたいと思っている人を魚釣り式に探すが、宝探し式に探すか、難しいところです。言葉の壁がまだまだあるので、評価・治療をする場面を見せつけて興味ある人を引き寄せる魚釣り式でいくかもしれません。引っかからない可能性も高いですが。まぁだめなら宝探し(スカウト・勧誘)を始めます。笑
数か月は様子見、お互いをよく知る期間、と言われるのに、まだ1週間です。なにも偉そうなことはできません。積極的にコミュニケーションを取ろうと思います。今日「あなた嫌い。朝、私が働いている所に来なかったでしょ。」と昼前に言われました。そんなことを言うために、わざわざ患者さんから離れて、今そんなこと言う時か?と心で思いながら「ごめんごめん」と話を流しました。この間、プラットホームで患者さんを倒してしまったスタッフでした・・・。
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